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NY観光業に再び試練=コロナ猛威、回復楽観の声も


 【ニューヨーク時事】世界の人々を引きつけてやまない米ニューヨークの観光業が再び試練を迎えている。昨年9月にブロードウェー公演が再開、11月には欧州などからの渡航規制が緩和され、回復が勢いづいた直後に新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威を振るい始めた。ただ、1年前と比べるとワクチンなどの対策が充実しており、地元関係者からは、かつてのにぎわい復活を楽観する声も出ている。  ニューヨーク州の昨年12月28日のコロナ新規感染者数は過去最高の約6万7000人。ブロードウェーの休演が相次いだほか、世界有数の展示規模を誇るメトロポリタン美術館は12月下旬、入場者数の制限措置を導入した。  一方、「世界の交差点」の異名を持つ繁華街タイムズ・スクエアは、年の瀬に大勢の人々であふれた。土産物を扱う露天商アマドゥ・ドワイエさん(59)は「オミクロンは心配だが、1年前の今ごろと比べ、売り上げは約2倍」と着実な回復に手応えを示す。  ニューヨーク市観光局は昨年10月、2024年に観光客数が7000万人を超え、過去最多だった19年を上回るとの予想を公表した。22年も前年比50%超の伸びを見込む。観光局幹部のクリス・ヘイウッド氏は「予測は変えていない」と説明。コロナ禍で人数制限を設けつつも2年ぶりに観客を入れて年越しイベントが開催されたことに触れ、「市の観光業界は回復力があり、機敏に対応できる」と強調した。 【時事通信社】 〔写真説明〕大勢の人でにぎわう繁華街「タイムズスクエア」=2021年12月26日、米ニューヨーク
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