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空気注入「特異な手口」=事件性判断難しく―入所者連続殺人


 茨城県古河市の介護老人保健施設で起きた入所者の突然死は、元職員による連続殺人事件へと発展した。共通するのは体内に空気を注入して殺害したとされる「特異な手口」(捜査幹部)。県警は医療専門家への聴取や、コンピューター断層撮影(CT)の画像分析などを積み重ねて立件にこぎ着けた。  「当時は直ちに事件性があるかが判然としなかった」。捜査幹部は、入所者の吉田節次さん=当時(76)=が死亡した直後の状況を振り返る。吉田さんは命の危険のある状態ではなく、県警は司法解剖などを実施。体内には空気が入ったような形跡があった。  県警の説明によると、手術などで体内に空気が入ることはあるが、少量なら血中に溶けて死に至ることはないという。県警は多くの医療専門家らの話を聴いた結果、故意に多量の空気を注入され、空気塞栓症による急性循環不全で死亡したと判断。容体急変時、近くで不審な行動をしていたとの目撃情報などから、元施設職員の赤間恵美容疑者(36)の逮捕に踏み切った。吉田さんが亡くなってから立件まで1年5カ月を要した。  その後の捜査で吉田さんの死亡前、鈴木喜作さん=同(84)=も急死していたと判明。当時は病死扱いで、司法解剖は実施されていなかった。県警は鈴木さんの搬送先の病院で行われたCTの画像分析などを進めた。その結果、空気注入の形跡があり、吉田さんと同じ手口で殺害されたと判断した。  ただ、赤間容疑者の殺害の動機は見えないままだ。吉田さんや鈴木さんとの間にトラブルは確認されていない。近隣住民は「休みの日に旦那さんと車で外出していたのを見掛けた。仲が良さそうで悪い人には見えなかった」と話した。(了)【時事通信社】
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