リトアニア大使館員、中国を退去＝関係悪化で「脅迫」

　【北京時事】ロイター通信によると、在中国リトアニア大使館員ら１９人が１５日、中国を退去し、パリ経由で帰国の途に就いた。リトアニア外務省は１５日の声明で、駐中国臨時代理大使が「協議」のため帰国すると発表した。両国関係は台湾をめぐり極度に悪化している。 　ロイターは外交筋の情報として、リトアニア大使館員は「脅迫」への対応として退去したと伝えた。リトアニア外務省の声明は、大使館員不在の間、領事業務などに遠隔で対応するとしている。 　リトアニアでは１１月、台湾の大使館に相当する代表機関「台湾代表処」が開館。中国は「台北」ではなく独立国のように映る「台湾」名での代表機関に反発し、リトアニアとの外交関係を代理大使級に格下げするなど圧力を強めている。　【時事通信社】 〔写真説明〕リトアニアに開館した台湾の代表機関「台湾代表処」に掲げられたプレート＝１１月１８日、ビリニュス（ＡＦＰ時事）