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「われわれは国連の目」 仏海軍、対北朝鮮制裁の監視に参加


【仏海軍哨戒機「ファルコン200」AFP=時事】朝鮮半島と中国の間に横たわる黄海で、くまなく監視を続けるフランス海軍の哨戒機──。北朝鮮に向かう禁制品を見逃さないよう見張っている。(写真は黄海上空で、仏海軍の哨戒機「ファルコン200」から監視を行う乗員) このチームは、国連(UN)の対北朝鮮制裁を執行する国際的な任務の一翼を担い、沖縄にある米軍普天間飛行場から偵察飛行をしていた。任務は5日に終了した。 不正行為の疑いがある船舶の情報を国連に送ってもらい、それに基づき飛行計画を練るのだと説明するのは、チームリーダーで海軍少佐のギヨーム氏だ。フルネームを明かすことはできない。 「ファルコン200」に搭乗した6人編成のチームが頼りにするのは、機上のレーダーと、付近を航行中の船舶に備えられた船舶自動識別装置(AIS)だ。AISは船名や航路などの情報を自動的に送受信する。 それでも、最良の手段は今なお目視による観測だ。2人の乗員が機内の窓から双眼鏡で海上を監視しながら写真を撮る。 「われわれは、この地域で国連の目の役割を果たしている」とギヨーム少佐は言う。 突然、チームが警戒態勢に入った。1隻の船がAISの電源を切っていた。不審行為と見なされる動きだ。 パイロットが針路を変更した。機体の高度を150メートル以下に下げ、不審船に2回接近。船名を調べるために船尾を確認し、船員との無線連絡を試みた。 飛行前にギヨーム少佐はチームに対し、不審な行為には「友好的でプロフェッショナルな対応を取ること」が重要だと念を押していた。 「この地域での国際的な緊張関係を考慮して、状況が悪化することは何としても避けなければならない。毅然(きぜん)としながらも礼儀正しい態度を取るべきだ」■太平洋での「フランスの信頼性が高まる」 少し離れた場所で、チームは船体を並べて止まっている2隻の船を見つけた。 1回目の接近で疑惑が強まった。2隻はポンプ用のホースでつながれており、大きい方のタンカーは喫水線の位置から見て満載と思われた。小さい方は商船だ。 商船は「禁制品を運ぶのに好都合だが、単に給油中ということもあり得る」とチームのメンバーの一人が説明した。 タンカーと連絡は取れたものの、船員は小型船がタンカーにつながれている理由は知らないと主張した。 フランスの海軍チームは、こうした船舶の情報をできるだけ多く集めて国連に報告する。国連はそれを受け、国連安全保障理事会決議の第2375号と第2397号に対する違反の有無を調査する。いずれの決議も、核兵器とミサイルの開発を進める北朝鮮への天然ガスと石油の販売・供給および移送を制限している。 違反が判明すると、場合によって、船舶と船主に相応の措置が取られる。 チームは10月中旬、仏領ポリネシアの基地から日本に到着した。 フランス軍は2018年より、北朝鮮の船舶を偵察する任務に8か国と共に参加しており、制裁決議の実施を担う「執行調整所」の指揮下にある。 フランスは、海外領土と広大な排他的経済水域(EEZ)を有するインド太平洋地域での安全保障戦略を2019年に発表しているが、この偵察活動は同地域でのプレゼンスを高めることにつながる。 英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」のリサーチアナリスト、ユーゴ・デシ氏は、偵察活動に参加することで「フランス軍が太平洋で同盟国と連携する力が認められ、たとえ補助的でも、一つの勢力としてフランスの信頼性が強まる」との見方を示した。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/11/17-12:53)
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