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体外受精で子ども取り違え 米夫婦、不妊治療医院を提訴


【ロサンゼルスAFP=時事】米国で、不妊治療を受けた際に他人の受精胚を移植されたとして、女性とその夫が医院を提訴した。代理人弁護団が8日、明らかにした。(写真は資料写真) ダフナ・カルディナーレさんと夫のアレクサンダーさんは、体外受精(IVF)で授かり2019年9月に生まれた女児を初めて目にした際、髪が真っ黒で、肌の色が家族の誰よりも濃いことに気付いた。 数か月後にDNA鑑定を受けた結果、女児とダフナさん夫婦に血のつながりはなく、別のカップルの子を育てていたことが判明した。 ロサンゼルスの代理人弁護団によると、同一の医師が関わっている施設2か所でカップル2組の受精胚が取り違えられ、間違った母親の胎内に戻された。 2組はその後面会し、それぞれの遺伝子を持つ子どもの親権を求めて裁判に臨まなければならなかったという。 アレクサンダーさんは子どもの誕生について、「人生で最高の瞬間になるはずだった」と振り返り、「真実が明らかになった時、子どもを交換することはとりわけつらい経験になった」と語った。 「私たちの元に生まれてきたよく知っている子を失い、遺伝的なつながりはあるが見知らぬ子を迎える…まったくあり得ない悪夢だ」と吐露した。 代理人弁護団は、今回の訴訟で精神的苦痛や物的損害に対する賠償に加え、各種費用の補償を求めていくとしている。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/11/10-12:55)
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