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NZクライストチャーチ市、公認魔法使いとの契約終了


【クライストチャーチAFP=時事】ニュージーランドから、当局公認の魔法使いが姿を消すことになった。南島最大都市クライストチャーチ市議会は、かつて同地から去らないよう懇願したカリスマ的魔法使いとの契約を終了すると発表した。(写真はニュージーランド・クライストチャーチ市の公認魔法使い、イアン・ブラッケンベリー・チャンネルさん。同市で起きたモスク<イスラム礼拝所>銃撃事件の犠牲者を追悼する献花場で) ぼさぼさの髪に長いひげ、黒いローブにとんがり帽子という外見の魔法使い、イアン・ブラッケンベリー・チャンネルさん(88)は、30年以上にわたり市中心部で活動し、観光客の人気を集めてきた。 「現代の魔術師マーリン」であるチャンネルさんに、タブーはなかった。政治家を厳しく非難したり、赤い公衆電話ボックスを青く塗り替えると市当局が発表した時は「クライストチャーチの魂への攻撃だ」と主張して反対運動を率い、撤回させたりしてきた。 ラグビーの重要な試合で勝利をもたらす呪文を唱えるなど、催事に呼ばれてまじないを掛けることも多かった。雨乞いのため隣国オーストラリアに招かれたこともある。 クライストチャーチ市議会幹部のリン・マククレランド氏は、「契約終了は苦渋の決断だ」としつつ、魔法使いはもはや市の「観光誘致のテーマ」にそぐわないと説明した。 英国生まれのチャンネルさんは元英空軍パイロットで、リーズ大学で心理学と社会学の優等学位を取得した経歴を持つ。クライストチャーチには1974年に移住した。 この魔法使いが公の場で活動を始めた当初、クライストチャーチ市当局は逮捕しようとした。だが、魔法使いの人気は高まる一方で、10年後、あるラグビーの試合で掛けた魔法が効かなかったことを理由にチャンネルさんがクライストチャーチを去ると表明した際には、市議会が思いとどまるよう説得した。 チャンネルさんは市議会から「クライストチャーチの魔法使い」に任命され、1990年には「ニュージーランドの魔法使い」としてマイク・ムーア首相(当時)の公認を受けた。 クライストチャーチ市議会は1998年から、年額1万6000ニュージーランドドル(約130万円)の報酬をチャンネルさんに支払ってきた。 契約終了に納得していないチャンネルさんは、市議会を「想像力のない役人の集まりだ」と批判。現地ニュースサイト「スタッフ」に対し、「彼らは私の世界的名声を活用できていない。クライストチャーチの宣伝に魔法使いを使わなかったことにがっかりしている」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/10/19-12:26)
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