特に意識したいのが「腸内環境を整えること」ですが、実は多くの人が知らない意外な落とし穴があります。
腸活をしている人は継続意欲も非常に高く、96.3%が体調管理のために今行っている腸活を今後も続けたいと考えています。
腸活はいまや、体調管理や美容のスタンダードな手段となっているのです。
2019年に行われた研究では、「口の中の悪玉菌※1が飲み込まれて腸まで届き、定着していることが考えられ、口内の悪玉菌が腸内に到達し、腸内フローラに影響を与えている可能性がある」ことがわかっています。
このことは腸活実践者の約8割が知らず※2、美肌のために腸活に取り組んでいる人にとって、知らぬ間に腸内環境を乱してしまっている可能性のある盲点だといえます。
ところが、口の中の悪玉菌は「バイオフィルム」とも呼ばれる歯垢やプラークの中に潜んでいるため、通常の歯磨きだけでは十分にケアできません。
さらに、歯磨きやフロスでケアできる歯の表面積は、口腔全体の約25%に過ぎないとされています※3。
残り75%の歯磨きやフロスだけではケアできない部分に対処し、多くの悪玉菌にアプローチするためにも、歯磨きやフロスと併せて薬用マウスウォッシュを併用することが効果的です。
薬用マウスウォッシュの有効成分にはイオン性と非イオン性の2種類があり、バイオフィルムに浸透して効果的に殺菌するのが非イオン性のマウスウォッシュ。
天然由来の植物から発見された成分であるエッセンシャルオイルは非イオン性の有効成分であり、バイオフィルムに浸透して殺菌するために重要な役目を果たすため、エッセンシャルオイル配合の薬用マウスウォッシュを適切に使用するのが理想的です。
皮膚科専門医の玉城有紀先生は「腸活の基本は、善玉菌が優勢な状態に腸内環境を整えることです」と語ります。
「善玉菌が優勢の状態をつくることができれば、お通じの改善によって肌質が改善する可能性があります。美肌づくりはもちろん、健康的な美しさのためには、まず腸内環境からしっかり整えていきましょう」(玉城先生)
エッセンシャルオイルが入ったマウスウォッシュを使った口腔ケアなら、とても簡単だから習慣にしやすいはず。「何気なくしていること」が自然と腸活になり、いつのまにか美肌を実現&キープできるようになりたいですね。
※1:主な口内の悪玉菌は、虫歯の原因となるミュータンス菌や、歯周病の原因となるジンジバリス菌(P.g.菌)などが挙げられる。
※2:Kenvue 「体調管理と口内環境に関する調査」 令和5年
※3:J Dent Res. 1991 Dec;70(12): 1528-30.