美容のプロフェッショナルである資生堂の先進技術や研究結果が公開されるという、カンファレンスを取材しました!
資生堂は肌の奥に存在する血管・神経・免疫などの状態を可視化する独自技術の開発において、肌の美しさとの関連を明らかにし、肌の内側から美しくなる「ホリスティックビューティー」の重要性を提起してきました。
そんな中で発表されたのが、免疫と肌の関係です。資生堂は、免疫細胞が多い肌ほど老化細胞は少なく、免疫細胞が肌の老化細胞を除去する役割を持っていることを発見。
免疫が肌の老化を予防していることが今回明らかになったそうです。
資生堂が戦略提携を開始した「ちとせグループ」の代表である藤田 朋宏氏をゲストに、R&Dサステナビリティ&コミュニケーション部の大山氏と1000年先の未来を考えた、長期的な視点でのサステナブルかつプレミアムな新たなビューティーソリューションの創出を“藻類を起点に”めざし、業界内外での連携を強めてオールジャパンで取り組む「MATSURIプロジェクト」についてトークセッションを展開。
藻類は太陽の力を元に、二酸化炭素からタンパク質・脂質・炭水化物などの多様な有機物を効率的に生成。有限な化石資源に依存しない新たな資源となる可能性を秘めているといいます。
今後、藻類を利用した化粧品原料や化粧品容器にかかる原料の開発および量産化、さらには将来的な食品産業に活用できる原料開発などを視野に、循環型のモノづくりを加速していくそうです。
今まで明らかにされていなかった肌・身体・心の関係性を網羅的に解明。
複数の肌状態と体内指標をつなげ、肌を改善・予測・予防に導く独自の美のアルゴリズム構築により、“肌に影響を与える要素”を洗い出し、その要素をケアすることで、美しい肌へとつながることが期待できるそう。
今回、このアルゴリズムを応用した鼻骨格測定、歩容測定、肌・身体・心の複合測定(自律神経・血管・握力)の3つの測定を実際に体験することもできました。
その中のひとつ、鼻骨格測定は、一人ひとり特徴が異なる鼻の形(鼻骨格)をアプリで読み取ることで、将来どのような肌の悩みを抱えやすいかを予測、結果に応じたアドバイスが得られるというもの。
これは鼻骨格と肌の状態や、肌の内部にある血管などの状態と関連があることを発見したことから可能となった画期的な予測だそう。
この技術は2024年以降、資生堂が本格始動するインナービューティー事業で測定ツールとして活用される予定だそうです。
美はもちろん、健康やサステナブルな領域に至るまで、最先端の研究を推進し続ける資生堂。
私たちのQOLを大きく向上させてくれる、未来の美を追求する今後の研究や発見に要注目です。