蒸れや摩擦によって、肌あれに悩む人も多いのではないでしょうか。
資生堂薬品株式会社は、マスクの常用により肌悩みを抱える人が増加している背景をふまえ、「肌あれへの対処」をテーマに調査を実施しました。
興味深い調査結果と合わせて、皮膚科医の原みずき先生にうかがった肌あれのレベルごとの正しい対処方法もご紹介します。
その結果、「かぶれ」や「ただれ」などの症状にならない限りは、「スキンケア」での対処にとどめる人が多く、市販薬・処方薬といった肌あれの「治療薬」で対処する人は少数派であることがわかりました。
また、「肌あれの治療薬を使用することに対して、ハードルを感じたことはありますか?」と聞いたところ、実に51%が「ある」と回答しています。
一方、「これまでに肌あれを自覚した際、治療薬を使用したことがある」と答えた人(273名)に、「治療薬を使用したことで、肌あれの改善スピードが早まった実感はありますか?」と聞くと、約8割(78%)が「ある」と回答しました。
ハードルを感じる人が多い治療薬ですが、肌あれを早く改善するうえでは、有効な対処であると考えられます。
大まかな目安となりますが、「症状が出始める」タイミングに注目して「おくすりサイン」を見極めるのが良いそうです。
特に大きなポイントと言えるのが、肌において「炎症が起きているかどうか」という点です。
炎症が起こっている場合は、「スキンケア=化粧品」ではなく、「治療薬=医薬品」で対処する必要があるため、「化粧水が沁みる、ヒリヒリする、赤くなる」などの症状は、治療薬を使い始める「おくすりサイン」として覚えると良いそうです。
なお、今回の調査では、直近1年以内にLv2の症状を経験した人のうち、約7割(67%)と大多数が、治療薬による対処をおこなっていないという結果になりましたが、これは「おくすり」を使うタイミングを見誤っていることになります。
重症化しないためにも「おくすりサイン」を見逃さず、市販の治療薬を試すか、皮膚科の受診をおすすめします。