2018年7月からアメリカ・シアトルでプラスチック製のストロー、カテラリー(スプーン、フォークなど)の使用が禁止され、日本でも大きな話題となりました。
廃棄・償却されたプラスチックが海に漏れ出し、海洋生物の生系態に影響を与えていること、それが巡り巡って人の健康被害に繋がっていくことが問題視されている結果です。
同様にプラスチック容器は先んじて紙容器に切り替わっています。
しかし、周囲を見回してもプラスチックはいたるところで使われています。それらを全て使用せずに、現代社会はたちゆくのでしょうか。
そこで、重要性を増してくるのが「リサイクル」です。
つまり、プラスチック容器をやめて紙容器に変えてもリサイクル率は低く、ゴミを増やすだけのようです。
ちなみに2013年実績で、日本はODEC加盟国の中でリサイクル率はワースト5位でした。とてもリサイクル先進国とはいえない状態です。
(引用:公益財団法人日本容器包装リサイクル協会)
しかし一方で、同じプラスチックでもペットボトルのリサイクル率は2016年度は83.9%と高い数字に。
(引用:PETボトルリサイクル推進協議会)
さらに2017年実績は、設定した目標(リサイクル率85%以上)にはわずかに及ばないものの、84.8%と上昇しているのは驚きです。
海洋ゴミになるペットボトルのほとんどは、自販機などで廃棄されたものが、風雨で飛ばされたり、ポイ捨てされたりしたものだといわれています。
一般家庭では数字に表れている通り、ペットボトルの分別収集が進んでいるようです。最近では、ラベルが簡単にはがせるものや、飲料だけでなく調味料のボトルなどもキャップがはずしやすくなるなど、分別しやすい仕様に変わってきていることも、正しく分別でき、リサイクル率を上げている要因かもしれませんね。
(引用:サントリー)
飲料メーカー大手のサントリーでは、ペットボトル100%有効利用を目指し、新しい技術を開発、これにより環境負荷が低減し、再生効率化が実現されました。
ペットボトルtoペットボトルは、その品質低下から難しいといわれていましたが、品質でも遜色のないリサイクルが可能になるようです。
ちなみに、環境省が「プラステック・スマート」なるキャンペーンを実施しています。
InstagramやFacebook、Twitterで海岸でのゴミ拾いの様子や、溢れかえる自販機横のゴミ箱などの写真が投稿されているので、環境について考えるきっかけになるかもしれません。
【参考】
※公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
https://www.jcpra.or.jp/
※PETボトルリサイクル推進協議会
http://www.petbottle-rec.gr.jp/
※サントリー
https://www.suntory.co.jp/
※プラスチック・スマート
http://plastics-smart.env.go.jp/about/campaign