本日から3本は尾張の健康長寿・病気治癒の神社仏閣を紹介していきます。
身体の特定の部分にご利益があるなど、歴史上の偉人たちと関係の深い場所など、たくさん紹介していきますので、健康になりたい方、どこか怪我をされている方などに特におすすめです。
ぜひ、Part1~Part3までお楽しみください。
【尾張】健康・長生き・病気知らずの身体を。健康長寿、病気治癒の神社仏閣
曼荼羅寺~諸願成就の藤の寺
南北朝時代、後醍醐天皇の勅命により5年の歳月をかけて創建された西山浄土宗の寺院です。西山浄土宗とは、浄土宗の宗祖・法然の弟子の西山上人が開創した浄土宗系の一派です。
曼荼羅寺は西山浄土宗の中でも最も高い格式の寺院として知られていて、塔頭も8か寺が並んでいます。塔頭とは、仏教寺院の本山によく見られる寺院で、本山に勤める僧侶や隠居した僧侶の住まいなどになっています。
御本尊は阿弥陀如来、現在の本堂は豊臣秀吉の重臣であった 蜂須賀小六 が400年前、江戸時代初期に造営寄進したといわれます。檜皮葺の建物で重要文化財に指定されています。 屋根の曲線が非常に美しく出ており 、ずっと見ていても飽きない建物です。
地蔵堂には後醍醐天皇の母の念持仏が安置しています。この地蔵尊は鎌倉時代の作品と言われ、後醍醐天皇の安産を祈願したと言われており、 延命長寿にもご利益 があり祈願に訪れる人々が多いです。
境内は13000坪もあり、屋外ステージを整備した「 曼荼羅公園 」があります。普段は地元の人達の憩いの場所です。毎年春の時期になると 藤の花のカーテン を見るため愛知県だけでなく岐阜県からも観光客が訪れるといいます。園内には11種類・60本の藤がボタンとともに植えられ桜もあります 。
この時期には各種のお花が咲き乱れ、美しいだけでなく甘い香りも楽しめます。
曼荼羅とは奈良の当麻曼荼羅で有名な中将姫が阿弥陀如来と観音菩薩に助けられながら織ったものといいます。ただ 25年に1度の御開帳 です。
名鉄犬山線江南駅からは北へ少し距離がありますが、バスで「曼荼羅寺前」バス停を降りるとすぐです。名鉄本線からでも一宮駅からバスが出ています。
車でも無料の駐車場があります。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://www.city.konan.lg.jp/kurashi/kankou/1005438/1003087.html
伊奴神社~戌年には混雑する諸願成就神社
1300年以上前の天武天皇の時代、名古屋市西区の伊奴村にやってきたある山伏が村人から「洪水で困っている」と言う話を聞いてお祈りをしたところ、その年は 洪水もなく豊作 になったといいます。その御札に一匹の犬の絵が書いてあったそうです。 その御札を祀ったのが伊奴神社の始まり です。
主祭神はスサノオノミコト、大年神・オオトシノカミ、伊奴姫の神・イヌヒメノカミです。大年神はスサノオノミコトの子供で、伊奴姫の神は大年神の妻になります。
境内の御神木の 椎の木には金運上昇 の白蛇が棲み、 大杉様には病気平癒 の願いを叶える天狗が住んでいると伝わります 。
伊奴姫の神は子授け・安産に大きくご利益をくださる神様とも言われ、伊奴神社は病気平癒だけでなく安産や金運上昇のご利益もあります。
また境内には御百度石があります。拝殿の賽銭箱とこの百度石を100回往復することで願い事が叶うと言われています。
赤ちゃんや子連れでも 安心して参拝できるように境内が整備されています。
伊奴神社のお守りはビーズの刺繍でできています。人間だけでなく 愛犬の健康 にもご利益があると人気です。
戌年にはたくさんの参拝者が押しかけます。
庄内川の堤防の南側にあり、名古屋市営地下鉄鶴舞線「庄内通り」駅から歩いて10分です。北側には数台ですが駐車場もあります。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
定光寺~瀬戸、春日井で遠足の定番
1356年、覚源禅師が諸国周遊の途中、前人未到だったこの地に定光寺を開山しました。
当初は遣唐使で有名な小野篁・おののたかむら創建のお地蔵様があり、小野篁の実績や頭脳にあやかって学業成就を祈願していましたが、現在に至っては 広く一般に延命長寿や知恵 を与えてくださると親しまれています。そのご本尊が延命地蔵菩薩です。
瀬戸市と春日井市の市境にある定光寺は JRの「定光寺駅」より歩いて15分ぐらいです。 小学生の遠足の目的地 になっています。この辺りは昔から景勝地「尾張嵐山」」と呼ばれています。遠足の子供たちやハイキングの人たちが年間を通して訪れています 。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/959/
【尾張】健康・長生き・病気知らずの身体を。健康長寿、病気治癒の神社仏閣 Part2へ続きます。
kanomao
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。