【尾張】総合運・諸願成就のパワースポットの2回目です。
今回は名古屋市内から2つのスポットをご紹介します。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
大須観音~名古屋下町の観音信仰
大須観音とは
名古屋市中区にある大須観音(おおすかんのん)は、観音菩薩を祀っています。南北は国道19号の東に面し、東西は若宮大通りの南側、大須の交差点の名古屋スケートリンクのすぐ北側です。駐車場は多少ありますが、市街地なので公共交通機関がおすすめです。
電車は地下鉄鶴舞線大須駅から歩いてすぐです。
大須観音は、観音菩薩の中でも特に「十一面観音」を祀っていることで知られています。多聞天という天部の力を借りて人々を救うとされる菩薩です。 大須観音の十一面観音は、高さ6mの木造で、十一面を象徴する十一個の小さな頭を持ち、二十二本の腕にはそれぞれ小さな手があり、多数の宝物を持っています。
大須観音のご利益は、 厄除けや縁結び、安産祈願 などのご利益があるとされています 。
大須商店街の長いアーケードを抜けると、 大須観音の朱塗りの本殿と仁王門 が現れます。 正式には真福寺というこの寺は、古くは20kmほど北西、現在の岐阜県羽島市の地にありました。 東海地方における真言宗の中心寺院の一つとして栄え、 徳川家康が名古屋城を築いた江戸時代の初め、家康の命によりこの地に移されたという歴史があります。
以来、その門前町が名古屋随一の繁華街として発展し、それが現在の大須商店街になっています。大須の観音さんは名古屋のにぎわいの象徴として親しまれ、かつては境内でも、連日のように縁日やさまざまな興業が行われたといいます。このすぐ近くには、落語などが行われている大須演芸場があります。
縁日の骨董市
そんな江戸時代にタイムスリップさせてくれるような催しが、境内で毎月2回行われる 大須観音骨董市 です。普段は緑に包まれた都会の中のオアシス的な場所で、お参りがてらのんびり散策するのにうってつけですが、市の日は多くの人が訪れ華やいだムードに一変します。 開催時間も朝早くから夕方までとかなり長く、大須商店街に隣接していることもあって、近所の人はもちろん名古屋近郊から遊びに来た人や観光客など客層も多彩です。 「寺」と「骨董」のコラボレーション なので、比較的高齢の人が多いイメージですが、大須は 若者が集まる町 でもあるので、若い世代も目立っています。
周辺には多くの商店街があり、名古屋を代表する観光スポットの一つとしても知られています。
何でも揃う巨大商店街
大須商店街は名古屋市を含む愛知県全域、さらに東海地方全域のなかでも 最大クラスの商店街 で、仁王門通り、万松寺通り、観音通りなどアーケードの商店街が何本も続いています。
有名なアメ横やアンダーグラウンドな七つ寺スタジオなど、家電屋さんから古着屋さん、グルメまで、さまざまな業種のお店が軒を連ねています。
このエリア内に 約1200の店舗・施設 があります。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
https://www.nagoya-info.jp/spot/detail/13/
朝日神社~家康の正室・朝日姫とは
朝日神社とは
朝日神社は名古屋駅とセントラルパークをむすぶ広小路通り沿いにあり、付近には三越やメルサが並ぶというロケーションの市街地です。まさに都心のオアシスです。名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩5分、または名鉄瀬戸線「栄町」駅から徒歩6分です。市街地なので駐車場はありません。
秀吉の妹、朝日姫
1600年の関ヶ原の戦いの後、徳川家康による名古屋城築上時のいわゆる清洲越えに伴って 清洲城の近辺にあったこの神社を移転して、 正室であった朝日姫 が信仰する氏神様を祀りました。家康の正室というと築山殿・瀬名、というイメージがありますが、築山殿は家康もまだ武田信玄と争っていた若い頃の正室で、武田側に通じたという疑いの下、長男の信康と共に処刑されてしまっています。
朝日姫とは、その後天下を争った 豊臣秀吉の実の妹 です。当時ほぼ天下をおさめかけていた秀吉は、どうしても臣従しない家康に手を焼いて、小牧長久手の戦いでも引き分けてしまい、考え抜いた末に既に結婚していた妹を離縁させ、家康へ嫁がせることでなんとか形にしました。その後実の母・大政所も人質に出すことで家康を上洛させたのです。
朝日姫にとって名古屋は地元です。天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る朝日神社は 名古屋の城下町の守護神 になりました。
鳥居の横には300年前の江戸半ばに建てられた不浄除けという塀が戦争で焼けることなく残っています。これはこの神社の斜め前にあった尾張藩の牢屋に入れられる罪人を神さまから見えないように建てられたものです。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
【尾張】総合運・諸願成就のパワースポット Part3へ続きます。
kanomao
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。