アメリカに長期で留学するとなると学生ビザが必要となります。
そのため、アメリカ留学を検討しているけれどどのように準備したらよいかわからない、という方もいるかもしれません。
今回はそんな方に向けてアメリカ留学をする際のビザ申請の流れや、手続きの流れなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビザが必要になるのはどんな時?
観光でアメリカに滞在する場合は90日以内の滞在であればESTAを申請すれば問題ありませんが、アメリカに長期で留学する場合、主に以下に当てはまる方は 学生ビザが必要 となるので注意しましょう。
- 大学や大学院へ留学する場合
- 専門学校で職業的な教育または研修を受ける場合
- 語学学校で週に18時間以上の授業を受ける、もしくは90日以上の留学をする場合
また学生ビザの種類にはF1ビザとM1ビザがあり、 F1ビザは一般的な学生ビザ となっており、大学や大学院に行く場合、また語学学校で週18時間以上の授業を受ける方が対象となります。
M-ビザは専門学校でダンスやデザインなどを学ぶ方が対象のビザ です。
学生ビザに必要な手続き
次に学生ビザを取得するのに必要な手続きについてご紹介します。
一般的に学生ビザの取得には最低1ヶ月ほどかかるため、余裕を持って申請しましょう。 現状コロナウイルスの影響で一部条件を満たした方は大使館での面接は省略され、郵送だけでF1ビザを申請できます。(情報は変わることがあるため、最新情報を大使館ページで常に確認してください。)
ビザ申請の料金はビザ申請料金が$160、SEVIS費(留学生の管理システム費)$350です。(2022年12月現在)
具体的な手順に関しては以下のようになります。
パスポートの確認
ビザを申請することになったら、パスポートを取得していない方はまずはパスポートの取得、すでにパスポートをお持ちの方は必ず残存期限の確認をしましょう。
パスポートの申請や更新にも時間がかかるため、かならず余裕をもって確認することをおすすめします。
英文残高証明書の取得
アメリカの学生ビザはアメリカ内でのアルバイトは禁止されているため、滞在費用を払えることを証明するために英文残高証明書の取得が必要となります。
こちらも銀行によって発行にかかる日数は異なりますので、ビザを取得することになったら早めに準備するようにしましょう。
顔写真の撮影
ビザの申請には顔写真が必要となります。以下の条件に注意してください。
- 6ヶ月以内に撮影
- 白背景/カラー写真
- 眼鏡をかけたものは不可
I-20の取得
I-20とはビザを発行するために必要な書類で学校から発行される入学許可証のことです。
まずは自分が留学する学校を決め、申込み、I-20を発行してもらうことから始めます。
発行してもらったら生年月日などの記載内容に間違いがないか必ず確認してください。
ビザ申請フォームの入力
DS-160と呼ばれるオンラインのフォームで申請内容を入力します。証明写真に関してもデジタル写真をアップロードが必要となるため、証明写真を撮る際にはデータ版も取得しておくと便利です。
回答に不備があった場合には受理されないことがありますので慎重に入力してください。
SEVIS費、ビザ申請料金の支払い
SEVIS費とビザ申請料を支払います。SEVIS費を支払うと領収書が発行されるため、必ずプリントアウトして下さい。
申請書類の郵送、面接
オンラインでの申請が終わった後には大使館での面接が必要となります。
現状面接を受けることができる場所は、 米国大使館(東京)、大阪・神戸総領事館、那覇領事館、福岡領事館、札幌領事館のいずれかです。
一定の条件を満たしている場合は郵送のみでの申請も可能ですので、詳しくは大使館ページにてご確認ください。
面接が必要な方はビザ申請料金を支払うと面接を予約することができるようになります。
面接には以下の書類を持参します。
- 面接予約確認書
- DS-160申請書の確認ページ
- 証明写真(5cmx5cm)
- パスポート/過去10年間に発行された古いパスポート
- I-20
- SEVIS費の支払い確認書
⑧パスポートの返却
面接もしくは郵送での申請を終えるとパスポートを受け取り、ビザの申請は完了となります。
航空券、保険、滞在先の手配について
航空券
ビザの申請が完了したら、航空券や保険を手配しましょう。直行便の場合は特に問題ないですが、乗継便を選ぶ場合には乗り継ぎ時間などをしっかりと確認してから手配をすすめるようにしましょう。
保険
保険についても手配は必須です。アメリカは治療費がとても高く、救急車などの手配も有料となります。万が一のために備えて必ず加入するようにしましょう。
滞在先
滞在先はホームステイや寮、ルームシェアなどがあります。ホームステイやルームシェアは現地に住んでいる方と交流することができることがメリット。また勉強に集中したい、または自分の時間を多くとりたい、という方には寮もおすすめです。
自分にあった滞在方法を探し手配しましょう。
留学生が出入国できるタイミング
入国
学校が始まる日付の1ヶ月前より入国することができます。
1ヶ月前よりも早い日付になってしまうと入国できないもしくは入国審査で止められてしまうので注意しましょう。
余裕をもってビザを取得しておくと学校が始まる前に余裕をもって入国できるため現地の生活に慣れるための準備をすることができますよ。
出国猶予期間(グレイスピリオド)
学生ビザで渡航した場合は 学校が終了した日付より60日以内に出国しなくてはなりません 。
この期間の間に最後にアメリカ国内の旅行などを楽しむ方も多いです。
60日を過ぎて滞在してしまうと不法滞在となってしまい、強制送還となり今後のアメリカ入国の場合にも影響が出てしまうので気をつけましょう。
しっかり準備して留学生活を楽しもう
今回はアメリカ留学する場合のビザ申請や渡航までの流れについてご紹介しました。
ビザ申請のための書類を整えて申請が完了するまでには約2ヶ月ほどかかります。
余裕を持ってビザの申請を行ったり、渡航の準備をすることでより充実した留学生活を楽しんで下さいね。
※ビザ申請や滞在に関する情報は変わる場合があるので、必ず大使館ページなどの最新情報を確認の上、手続きをしてください。
Umi
余暇プランナー
神奈川県在住Webライター。旅行会社と観光系のメディアでの勤務経験あり。横浜育ちのはまっこでもあり、こよなく横浜を愛しています。現在は観光系の記事の他に、留学や英語学習についての記事なども執筆しています。穴場観光スポットを見つけることが得意なので、ぜひご紹介出来るように頑張ります!