贈り物をするときは、中身だけでなく包装も特別にしたいですね。箱に入れるだけでもプレゼントが映えます。
市販の箱だとサイズやデザインがしっくりこないこともありますね。たくさんほしい時にぴったりの数用意できないことも。
手作りのペーパーボックスは意外と簡単です。デザインも自分で選べ、同じものをたくさん作ることもできます。
今回はA4サイズよりも小さな紙で簡単にできるペーパーボックスの作り方を3種類ご紹介します。どれも紙とのりがあればすぐに作れるものばかりですよ。
3種類のペーパーボックス
紙とのりがあればできるペーパーボックス。 おりがみでも厚紙でもできるので、作りやすい素材を選んでください。
バレンタインやお誕生日、送別会などちょっとした贈り物をしたい時にぴったりな手のひらサイズ。
今回は3種類の作り方をご紹介します。
- ふた付きシンプルペーパーボックス
- ダイヤリー風ペーパーボックス
- ハートのボックス
ふた付きシンプルペーパーボックス
長方形のペーパーボックス。お菓子にもおつまみにもぴったりです。 ふた付きで開け閉めしやすいところがポイント。
【材料と道具】
- A4サイズの紙:1枚
- 9.5cm×12.3cmの紙:1枚
- はさみ
- ものさし
- のり
小さいサイズの紙は中に入れるトレーです。なくても十分に使うことができるのでお好みで作ってみてください。
【作り方】箱の展開図を描いてカット
まずは箱の形をA4の紙に描きます。 形を参考にしてサイズは自由に変えることもできます。 写真のサイズを参考にしてください。
箱の展開図が描けたらカット。
写真の赤線の部分には切れ込みを入れます。また、 下の一か所を扇形に切りましょう。
【作り方】箱の下半分を組み立てる
箱の形を組み立てていきましょう。 先にものさしで折筋をつけると組み立てがとてもスムーズに。 すべての線を谷折りにします。
まずは下部分から。両サイドの四角2枚ずつの裏側にのりづけします。のりづけする部分は内側に隠れるようにしましょう。
【作り方】箱の上半分を組み立てる
次は上部分。 両サイドの長方形ののかぶせる部分を丸くカットするとひっかかりにくくなります。
残りは下と同じようにのりづけしてください。
上下とも組み立てられたらかぶせてみましょう。引っかかったり、のりが取れなければ完成です。
【作り方】トレーを作る
中のトレーも紙に展開図を描いてカットするだけ。
ほんの少しだけ内側のサイズよりも小さめに作ります。
カットした紙を箱の形に組み立てて完成。
中に入れてみてみましょう。トレーを入れることで箱本体の再利用がしやすくなります。また箱の中に色味を加えることができます。
ダイアリー風ペーパーボックス
ダイアリーのような表紙と鍵つきの箱を作りましょう。紙だけで丈夫に仕上がります。折った紙を通して鍵のように留めることができます。
【材料と道具】
- 15cm×15cmの正方形の紙:2枚
- 7.5cm×7.5cmの正方形の紙:1枚
- 3.75cm×3.75cmの正方形の紙:1枚
- 15cm×7.5cmの厚紙:1枚
- のり
- はさみ
- ものさし
15cmサイズの紙は中の箱と表紙になります。今回は箱部分に画用紙、表紙はデザインペーパーを使っています。 表紙となる紙の厚みがしっかりあるのであれば、中の厚紙はいりません。
7.5cmサイズと3.75cmサイズの紙は鍵のパーツに。 色や柄をそろえましょう。3.75cmの紙は細く折ります。できるだけ薄い紙がおすすめ。
【作り方】15cm×15cmの紙で箱を作る
作り方は折り紙の箱と同じ。
まず三角に四つ折りにして折筋をつけましょう。真ん中に向かって三角形になるよう4つの角をすべて折ります。
今度は真ん中に向かって半分に。4つの辺を折り、折筋をつけます。
開いたら写真のように四隅の赤い線の部分だけ山折りに。
1カ所を開いて箱の形に立ち上げます。開いた先はまた真ん中に向かって折ります。
反対側も同じようにします。真ん中が浮いてしまうので気になる場合はのりづけしてください。
【作り方】表紙を作る
15cmサイズのもう一枚の紙を真ん中に向かって半分ずつ折ります。
厚紙を使う場合は折った紙の間に。しっかりとのりづけしましょう。
厚紙と折った紙はぴったりサイズ。そのため紙によっては少し厚紙が見えてしまいます。気になる場合は厚紙をカットするかマスキングテープなどで隠しましょう。
厚紙を使わない場合は折った紙同士をのりづけして使います。
【作り方】表紙に箱をつける
表紙は合わせ目がある方を内側にして折ります。 折る幅は6cm・3cm・6cm。
箱の裏側にのりをつけて折った表紙の6cmの面に貼ります。
背表紙になる部分にはぴったり合わせてそれ以外は少し余白に。
【作り方】鍵パーツを作る
残りの2枚の正方形で鍵となるパーツを作ります。
まず7.5cmサイズの紙は半分に。中心にむけて両端から三角に折ります。全体を3等分して折りましょう。
できた細長いパーツの下部分は三角に折り込みます。反対側はそのままにしましょう。
形ができたらしっかりのりづけしてしまいます。
3.75cmサイズの紙も細長く3等分に折ってのりづけ。
【作り方】鍵パーツを表紙につける
まず大きい方のパーツを箱がついている側の表紙につけます。
3cm・3cm・3cmくらいに折りましょう。 先がとがっていない方の3cmにのりをつけて表紙とくっつけます。
次は小さなパーツ。両端5mmを折ってのりづけします。 鍵が通る幅と奥行きを調整しながらのりをペタリ。
鍵を通して完成です。
ハートのボックス
ハートが可愛らしい小さな箱を作ります。 こちらも紙1枚でできるのでたくさん用意したい時にぴったり。
【材料と道具】
- 色画用紙
- ものさし
- はさみ
色画用紙は少し柔らかめに仕上がります。しっかりとした崩れにくい箱を作りたい時は、ボール紙などがおすすめ。
【作り方】タテ・ヨコに線を引く
展開図を同じように描きますが、とても分かりやすい方法をご紹介します。
写真のようにタテ・ヨコに線を引きましょう。表みたいですね。
引いた線の中で箱を組み立てるために使う線を太くなぞります。
一本ずつ書いていくよりも正確で楽に箱の展開図ができました。
【作り方】ハート形を作る
展開図の中にまだハートがありません。左右対称のきれいなハートを作るため別で作ります。
画用紙の右下を切り取って半分に。 半分だけハートを描いてカットします。 開くときれいなハートに。
きれいなハートができたら展開図に描き加えます。
右と左両方に描きましょう。
【作り方】全体をカット
ハートも描いたら全体をカット。 のりしろ部分を少し台形にしておくと箱の形が整えやすいです。 切れ込みも入れましょう。
ハートの部分は左右で違う方向から切れ込みを入れます。
右は下から左は上から半分くらいに切れ込みを。1mm程細く切って差し込みやすくしておきましょう。 うまく入らない時は後で微調整できます。
【作り方】箱を組み立てる
ものさしで折筋をつけます。 ハートの部分だけ谷折り。残りはすべて山折りです。
のりしろ部分にのりをつけて箱の形に整えます。
最後にハートを差し込みましょう。うまくはまらない時は切れ込みを深くして微調整。
形を整えて完成です。
自由に楽しめる手作りペーパーボックス
今回ご紹介したペーパーボックスは、サイズも素材も自由。
家にある折り紙や画用紙で作ることができます。またサイズも変えられるので余った紙の活用にも。
手のひらサイズなので、たくさん作ってもそんなに時間がかかりません。
使い切れなかった紙のハギレや好みのデザインで仕上げられるペーパーボックス。市販の箱を買う前に一つ作ってみてください。
cocohouse.m
余暇プランナー
ハンドメイド作家歴9年。 イラストを描くことが好きで、オリジナルイラストを使ったグッズやワークショップをしています。minneとCreemaを中心にネット販売も数年前から始めました。多くのお客様に作品をお届けできていることをうれしく思っています。県内のイベントにも年10回ほど出店しています。ハンドメイド販売の楽しさやポイントなどをお伝えできたらと思っています。