赤や黄色の花が多い中、ロベリアの綺麗な青色に癒されますね。
ロベリアは、高温多湿の梅雨時期は苦手ですが、丈夫で育てやすく、寄せ植えや地植えなどでガーデニング初心者でも楽しめますよ。
ロベリアにはおしゃれな和名が付いています。この記事では、ロベリアの花言葉から育て方のコツまで幅広くご紹介しますね。
ガーデニング初心者でもロベリアは育てられる?
小さな花をこんもりと咲かせるロベリアは、 ガーデニング初心者でも育てやすくて育てるのが楽しい花になります。 園芸店やホームセンターのなど、4月~5月に苗の取り扱いが増えてきます。価格も198円からと販売されているので、ロベリアを育てるのが初めての方でも気軽にお試しいただけます。
ロベリアは、南アフリカ原産のキキョウ科の多年草の植物で400種類 ほどあり、一年草と多年草の2種類に分かれます。蝶のような可愛らしい花をたくさん咲かせてくれます。 開花時期は4月から9月ぐらいなので長く楽しめますよ。
花色は濃い青、水色、白、紫 があり、ほかの花に比べて 爽やかなカラーリング になっています。繫殖力が旺盛で、1苗でも十分に楽しめ、ハンギングや寄せ植えの相性も抜群で使いやすいですね。
ロベリアの和名と花言葉
ロベリアは学名のロベリアが流通名ですが、古くから日本で栽培されている品種なのか和名が付いています。
ロベリアの和名は瑠璃溝隠(るりみぞかくし)や瑠璃蝶草(るりちょうそう) です。花色が宝石の瑠璃(ラピスラズリ)に似ていることや花の形が蝶のように美しく咲くことが名前の由来になったようですよ。
花言葉は 謙遜、守る心、いつも愛らしい、人目に付く があります。花姿に由来しています。ロベリアの根にはアルカノイド系の毒があるので、 怖い意味の悪意や敵意の花言葉 もあります。
綺麗ですが贈り物にするのは控えたほうがよさそうですね。
花言葉に怖い意味があるロベリアですが、風水では安眠やリラックスしたいときに寝室などに飾ると気持ちをコントロールしてくれるそうです。
ロベリアの育て方
小ぶりで可愛いらしい花を咲かせる ロベリアは夏の暑さに弱い花でもあります 。ロベリアを上手に育てるコツは、 株を蒸れにくくすること ですよ。
夏の暑さに弱いロベリアは、株が蒸れてしまうと枯れる原因になってしまいます。蒸れを防いで元気に夏越しさせるためには刈り戻しの作業が必須です。それでは、初心者でもわかりやすいロベリアの育て方を説明します。
置き場所
ロベリアの 置き場所は日当たりがよく風通しが良い場所が最適 です。半日陰でも育てられる耐陰性もあるので、 真夏の直射日光が当たる場所や西日に長時間あたらない場所に置くようにしましょう。 鉢が暑くなって根がダメになりやすいので、コンクリートに直置きも避けたほうがよいですね。
水やり
ロベリアは多湿が苦手なので、 水やりは鉢の表面が乾いたら、鉢底穴から水が出るぐらいたっぷりと あたえるようにしましょう。 水切れを起こしてしまうと葉がしおれてしまい、直ぐには元に戻らない場合があるので水切れしないように管理する とよいですね
ロベリアの茎は柔らかいので、真上から水をかけてしまうと中心が割れて見た目が悪くなってしまったり、蒸れや病菌の原因になったりしてしまいます。
水やりするときは根元ギリギリになるべく泥が跳ねないようにゆっくりあげましょう。真夏の水やりは気温が上がる前の涼しい朝や夕方に水やりします。
使う土
ロベリアは 水はけと通気性がよい土 を好みます。 市販の野菜と花の培養土をに赤玉土小粒7と腐葉土3の割合で混ぜ合わせるとよい でしょう。地植えの場合は水はけが良ければ、元気に育ってくれますよ。基本的にロベリアは土の質は選ばないようです。
植え付け時期と植え替え
植え付けと植え替え時期は、 3月〜4月で気温が安定してきた時期 がおすすめです。桜が咲き始めたら植え替えや植え付けの時ときに目安にするとわかりやすいですね。ロベリアを植え付けるときは苗が小さいうちに植え付けると、成長したときに根張りがよくなり、花のボリュームが出ますよ。15cmぐらい間隔を開けて植えると、苗の成長を阻害しないのでよく成長します。
ロベリアは根張りがいいので、植え替えをしないとすぐ根が鉢いっぱいになってしまいます。一年に一回は植え替えをしてあげましょう。
刈り戻し
高温多湿に弱いロベリアを無事に夏越しさせるには、刈り戻しが必要になります。刈り戻しをする時期は、梅雨に入ってから花丈を半分ぐらいに思い切って切ってしまいましょう。 刈り戻しした後は涼しい場所で管理してあげると夏越しが成功しやすくなります。 秋になったらまた可愛い花を咲かせてくれますよ。
花がら摘み
ロベリアは花付きが良く、花がらもよく出ます。 花がらを放置してしまうと見た目も悪く、病害虫が付きやすくなってしまうのでこまめに花がらを取りましょう。 花がらを残したままだと種ができてしまうので、夏越しに必要な体力を温存しながら夏越しができますよ。
ロベリアの増やし方
ロベリアの増やし方は種まき、株分け、挿し芽があります。比較的ロベリアは初心者でも簡単に増やすことができますよ。好きなやり方でロベリアを増やしてみましょう。
種まき
種まき時期は3月〜4月か9月~10月。 秋頃に種ができるので、種を乾燥剤と一緒に保存して種をまくか市販の種を使うとよいです。
やり方は培養土を入れた鉢に1~2粒ほど種をまき、底面給水で水を吸わせてラップを被せて乾燥させないように管理します。発芽した後は、日当たりと風通しが良い場所で育ててあげましょう。
株分け
株分け時期は3~4月か11月。 やり方はロベリアを植え替えや掘り起こすときに、株の根元から切り分けてそのまま植えつけます。植え付けした後は親株と同じ育て方をすれば元気に増えて成長してくれますよ。
挿し芽
挿し芽をする時期は、6月か10月 で新しく伸びてきた茎葉を根元から2節ぐらいの所から切って、一時間ぐらい水をたっぷり吸わせたあと、土を入れた鉢に刺して水やりします。だいたい2週間ぐらいで発根し始めるので、発根するまでは明るい日陰で管理して、発根して葉が動き出したら日当たりのよい場所に移して育ててあげましょう。
ロベリアにつきやすい病害虫
ロベリアに付きやすい病害虫はアブラムシ です。新芽や花に付きやすく、繫殖力が強いので放置すると株が弱る原因になってしまいます。厄介なことにアブラムシの排せつ物を媒介して うどんこ病や灰色かび病 などの病菌を引き起こすので、見つけ次第薬剤を散布して退治しましょう。植え付けや植え替えのときに、オルトランを混ぜておくと安心ですよ。
ロベリアの注意点
綺麗な花を咲かせるロベリアですが、 人体やペットに有害な毒物のロべリン が含まれています。ロべリンは アルカロイド系の毒 で大量に摂取してしまうと頭痛、腹痛、呼吸困難などの中毒を起こしてしまいます。ロベリアを切り花として室内で楽しむ場合は、 子どもやペットが花瓶の水を飲んだり誤飲しないように気をつけてください。
蝶のように華やかなで爽やかなロベリアを育ててみませんか
蝶に似た爽やかで目を引くブルーの花を咲かせるロベリアは、高温多湿に気を付ければ花を長く楽しめます。日当たりと風通しが良い場所で水はけの良い土に植えて管理すると、こんもりと育って見ごたえが出ますよ。
ロベリアは、生命力が強いので株分けや刺し芽で簡単に増やすことができます。寄せ植えのアクセントにも使いやすいロベリアをぜひ育当ててみて下さいね。
椎名淳美
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と暮らしています。 季節ごとに違う姿を見せてくれる多肉植物に癒されますよ。 今まで育てた経験を生かし、多肉植物の魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。多肉植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。