夏の猛暑でも元気に咲くケイトウは、花が長く楽しめてガーデニング初心者でも育てやすいです。
”もけもけ”とした見た目をしていて可愛らしいですね。アレンジメントやドライフラワーにも使えるので1つ育てていると使いやすいですよ。
この記事では、ガーデニング初心者でも分かりやすいケイトウ育て方や、花言葉、ドライフラワーの作り方まで盛りだくさんでご紹介します。
初心者でも育てやすいケイトウとは
ケイトウはヒユ科ケイトウ属の一年草 になります。 原産国は熱帯アジアやインド になります。日本に来たのは8世紀ごろで中国から渡来しました。 開花時期は7月~11月と長くなっています。
もこもことした可愛らしい見た目が特徴ですね。名前の由来はにわとりのとさかに似ていることや花の姿が燃え上がる炎のように見えることから、ギリシャ語で燃えるの意味である”keleos”が由来になってケイトウと名前が付きました。
花色は赤、黄色、オレンジ、グリーン、シックなアンティークカラーなどがあり、花の形も丸い物から尖ったものまで個性豊かです。 昔は染物の材料として使われていたようです。
ケイトウはペットが食べても問題ないので、ペットがいる家庭でも安心ですね。
ケイトウの花言葉
ケイトウの花言葉は 風変わり、おしゃれ、個性的、風変わり、気取り屋、色褪せぬ恋 です。個性的な見た目と鮮やかな色合いなので花言葉の由来になったようですね。種類によって花言葉が追加されています。
- ノゲイトウの花言葉:希望の灯り・幼い時からの友情・深い愛情
- セロシアケイトウの花言葉:奇妙・博愛・行動的
古い友人などにプレゼントしても喜ばれそうですね。
ケイトウの育て方
カラフルで目を引くケイトウは、夏の暑さに負けず丈夫で病害虫の被害にも合いにくいですよ。 ケイトウを育てるコツは暖かくて日当たりがよい場所に置く です。
コツさえ分かればケイトウを育てるのは難しくないので是非チャレンジしてみてください。それでは、ガーデニング初心者でも分かりやすいケイトウの育て方をご紹介します。
置き場所
ケイトウは日当たりがよい場所が大好き です。日当たりが悪いと、花付きが悪くなったり、形が崩れてしまったりと上手く育てることができません。 最低でも12時間以上は日光に当ててあげたいですね。
ケイトウは 相対性短日植物 といって、日光に当たる時間が長ければ長いほどよく成長します。もし、日照時間が確保できない場合は、 植物育成ライトを活用 しても良いですね。風通しがよい場所で管理すると病害虫の被害にあいにくいですよ。
水やり
ケイトウの水やりですが、 鉢の土が乾いたらたっぷり水やりします。 成長期には水を欲しがりますので、水切れさせないようにしましょう。暑い時間の真昼に水やりしてしまうと根腐れや蒸れの原因になってしまうので、 水やりをする場合、涼しい朝か夕方にするのがおすすめです。 種から育てている場合は乾燥させないようにします。
使う土と肥料
基本的にケイトウは土質を選びませんが、有機質が豊富の土に植えるとよく成長しますよ。自分で土を作る場合は「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜ合わせましょう。市販の花や野菜の培養どを使っても大丈夫です。
肥料ですが植え付けの時にマグアンプなどの緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。花が咲き始めたら肥料を欲しがりますので、1週間~10日に一回薄めた液体肥料を与えます。窒素分が多いと葉などはよく成長しますが、花付きが悪くなってしまいます。カリウムが多く含んだ肥料を与えると花付きが良くなりますよ。
植え付け時期
ケイトウの植え付け時期は6月~7月で暖かい地域では9月頃まで 植え付けと種まきができますよ。 根が傷つくのを嫌う性質 があるので、苗を植え付ける時は根を傷つけないようにしましょう。根が傷ついてしまうと根張りが悪くなってしまいます。
種まきの時期は4月~8月 までで、 気温が25℃以上で発芽 します。 ケイトウの種は嫌光性なので光に当たってしまうと発芽しません。 種をまいた後は、軽く土を被せた後に新聞紙などで暗くすると良いですよ。
増やし方
ケイトウは種で増やすことができます。 花が咲き終わったケイトウは茶色く変色していくのでこの時に種を取ることができますよ。非常に強い生命力を持っているので、こぼれ種でも翌年の夏には発芽し”もこもこ”の花を咲かせてくれます。 保存に不安がある場合は市販の種を使ってもよく成長してくれますよ。
摘心と花がら摘み
花を沢山咲かせて長く開花してほしい時は、 摘心と花がら摘み をしましょう。ケイトウの一番上の節を切っておきます。 摘心することで、脇芽が育ちケイトウの密度が上がって花数が増えて見ごたえのある株に なりますよ。ただし、トサカケイトウや久留米ケイトウなどの種類には向かないので注意が必要です。
ケイトウの花が色あせてきたら花が終わるので、花がら摘みをします。
ケイトウにつきやすい病害虫
ケイトウは基本的に丈夫で病害虫の被害にあいにくいですが、 日当たりが悪く水はけの悪い土で管理していると病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。
ケイトウがかかりやすい病気は立ち枯れ病です。 立ち枯れ病は地中に潜んでいる細菌がケイトウの根や茎に感染し株を枯らしてしまう病気です。感染力が強いので放置してしまうと隣の株に感染してしまいあっという間に全滅してしまう危険性もあります。
対処法として、感染した株を引き抜き、殺菌剤で土や鉢を消毒しておきましょう。
ケイトウに付きやすい害虫はアブラムシ、ハダニです。 梅雨時期から発生しやすくなり、繫殖力が強いので気がついたら害虫だらけになってしまいます。見つけ次第テープなどでそぎ落とし木酢液などをかけておきます。 植え付けの時にオルトランを撒いておくと害虫の発生を防ぐことができますよ。
ケイトウの活用方法
ケイトウは乾燥しても色が変わらないのでドライフラワーに向いています。 ドライフラワーを作った後は ブーケにして飾ったり、ハーバリウムや石鹼の飾りに使えますよ。
ドライフラワーの作り方は、
- 切り取ったケイトウにたっぷりと水を吸わせる
- 茎をひもや輪ゴムでしばって直射日光が当たらない風通しがよい場所に逆さまに吊るす
- 1週間~2週間乾燥させる
です。綺麗なドライフラワーができ上がりますよ。シリカゲルを入れた容器にケイトウをいれて暗い場所で保管しても、簡単にドライフラワーが作れますので、夏休みの自由研究に子供と楽しんでも良いですね。
ふわふわで癒やされる♪ ケイトウを育ててみませんか
パッと目を引くカラーリングとふわふわとした見た目が印象的なケイトウは、夏の暑さに強く丈夫で育てやすくなっています。開花時期も長いので寄せ植えやドライフラワーにも使えますよ。
日当たりと水やりに気を付けていれば、ガーデニング初心者でも育てやすいです。”もけもけ”として可愛らしいケイトウを育ててみませんか。
椎名淳美
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今まで育てた経験を生かし、ガーデニングの魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。