IT企画推進者の交流の場「エンタープライズIT協会」では、有識者を招いたセミナーを開催しています。第1回のゲストは、東急不動産ホールディングスの柏崎正彦氏です。を動画でご覧いただけます。
エンタープライズのSaaS導入は「一貫した戦略」なくして投資対効果を出せない
業務の標準化と自動化を実現するITSMプラットフォーム「ServiceNow」は、ITサービスマネジメントや資産管理、セキュリティオペレーション、カスタマーサービスなどの幅広い業務に対応していることから、導入を検討するエンタープライズ企業が増えています。
ただし、豊富な機能がある反面、「導入・運用の難易度が高い」と感じる企業も多いのが現状です。ServiceNowの導入効果を最大化するには、導入目的を明確にし、既存の業務プロセスをどう変えるか、どのような方法で実装するか、といった一貫した戦略が不可欠です。導入を検討する際には、こうした戦略を考えずに、投資に対する効果を得ることが難ことを知っておく必要があります。
AnityAでは、2021年12月のイベントで「ServiceNowの効果を最大化する導入」について講演を行った東急不動産ホールディングスの柏崎正彦氏をゲストに迎えたイベントを2024年9月に開催。ServiceNowの導入から3年を経て、実際にどのような効果が出ているのかを、現場の生産性の推移を示す実データを元にご紹介いただきました。
本記事の動画では、柏崎氏のプレゼンテーションの模様をご覧いただけます。
動画インデックス
東急不動産ホールディングス 柏崎正彦氏プレゼンテーション
ServiceNowのインシデントとナレッジでIT組織を作り変えてみた
- 柏崎正彦氏のプロフィール【00:01:37】
- 「ITサポート」から「おもてなしの代理操作」をなくすために【00:02:45】
- Servicenowの機能について【00:04:36】
- ナレッジの数の推移【00:05:30】
- ナレッジの新規作成と更新頻度【00:06:58】
- なぜナレッジを自主的に作成・更新する文化ができたのか【00:11:41】
- ITサポート負荷の推移【00:16:07】
- おもてなしリモート作業とナレッジ提供の変化【00:18:44】
- 社内通知未確認について【00:23:40】
- 目指すのは「自らデータで考える組織」【00:25:13】
登壇者プロフィール
◆柏崎正彦(かしわざきまさひこ)
東急不動産ホールディングス株式会社
グループDX推進部 ITサービス企画グループ 主幹
ITベンチャーにて、IBM AS/400海外製ソフトウェアプリセールス(新規ビジネスを立ち上げ、4年で日本シェアNo1まで成長させる)と社内情シスを兼務後、EMCジャパンの情シスにて、日本拠点のITインフラ・ネットワーク・仮想化、ServiceNowをベースにしたIT組織変革を7年間担当。現在、東急不動産ホールディングス、東急不動産、東急コミュニティーの情シスを兼務。東急不動産ホールディングス全体へのServiceNowの企画・展開、東急コミュニティーの全ファイルサーバー170台/200TB Box移行、デジタルアダプションPendo全社展開、ゼロトラネットワーク、OktaによるID管理など多くのSaaSプロジェクト導入を主導。最近は、デジタルアダプションを広めるため一般社団法人日本デジタルアダプション協会理事としても活動中。