東京都が推進する「こどもスマイルムーブメント」の一環として10月29日、調布市立調和小学校で、アンバサダーを務めるポップスピアニスト・ハラミちゃんによる特別授業が開催されました。
「音でひらく“じぶんらしさ”」をテーマに、児童からのリクエスト曲をピアノで披露したほか、トークや約600人の児童と一緒に楽しむボディパーカッションなどを実施。
今回は、会場が音楽と笑顔に包まれた特別授業の様子を紹介します。
ハラミちゃんが調布市立調和小学校で特別授業を開催!
「こどもスマイルムーブメント」は、東京都が「チルドレンファースト」の社会の実現に向け、企業・NPO・学校・区市町村などと連携し、社会全体で子どもを大切にする気運を高めるために推進している取組。

その一環として、アンバサダーが子どもたちに夢や希望を語りかける特別授業を実施しており、2026年度は全5回の開催を予定しています。
今回の第2回特別授業は「豊かな心のハーモニーを奏でる学校」を教育目標に掲げる調布市立調和小学校で開催され、全校児童約600人が参加しました。

授業の冒頭には、同校の安藤力也校長が登壇。
安藤校長は児童たちに向けて、

「みんなには色々な人たちと出会うことを、すごく大切にしてほしいなって思っています。今日のこの企画も、素敵なアンバサダーの方と出会って、何かを感じたり、何かを学び取ったりしてほしい。」
と語り、ハラミちゃんとの交流を通じて、音楽の楽しさや好きなことを突き詰める大切さを感じてほしいと期待を寄せました。
続いて、ハロウィンをイメージした衣装に身を包んだハラミちゃんが登場。

「調和小学校のみなさん、はじめまして。ハラミちゃんです!今日はみんなに会えるのをとっても楽しみにしていました。一緒に音を楽しんでいきたいと思います!」
と挨拶すると、児童たちは大きな拍手と歓声で迎えました。
今回の特別授業では「音でひらく“じぶんらしさ”」をテーマに、ハラミちゃんによるピアノ演奏やトークセッションなどを実施。
ピアノ演奏では、まずAdoの「唱」を披露。

さらに、事前に児童から募集したリクエスト曲の中から、
・Mrs. GREEN APPLE:「ライラック」
・黒うさP feat. 初音ミク:「千本桜」
・RADWIMPS:「スパークル」
・YOASOBI:「アイドル」
・M!LK:「好きすぎて滅!」
の5曲を演奏しました。

演奏は、イントロを聴いて曲名を当てるクイズ形式で進行。
児童たちはイントロが流れるたびに元気よく曲名を叫び、手拍子をしたり、一緒に歌ったりしながら、ハラミちゃんの演奏を楽しんでいました。
演奏後のトークセッションでは、ハラミちゃんが小学生時代にピアノの発表会で失敗したり、コンクールで思うような順位を獲得できなかったりして、自信をなくした経験について告白。
周囲と自分を比べて落ち込むこともあったそうですが、学校で友人にピアノを弾いて喜んでもらった経験が、自信を取り戻すきっかけになったと振り返りました。

そして、
「これが好きだという気持ちは、みんな1位だと思うんだよね。だから、周りと比べないで、自分の好きという気持ちを大切にしてほしい。」
と、子どもたちにメッセージを送りました。
また、自身にとって音楽はどのような存在なのかと質問されると、

「私にとって音楽は恩人だなと思っています。落ち込んだときにピアノを弾けば元気になれるし、ピアノを弾くことでみんなが喜んでくれて、その姿に私も救われていたので。」
と回答。
音楽の楽しさだけでなく、周囲と比較せず、自分が好きなことや夢中になれるものを大切にすることの重要性を、児童たちに伝えました。
約600人の児童とボディパーカッションに挑戦!
特別授業の後半では、ハラミちゃんのピアノ演奏に合わせ、児童たちが手拍子や足踏みなどで音を奏でる「ボディパーカッション」を実施しました。
まずは1・2年生、3・4年生、5・6年生の3グループに分かれ、それぞれ異なるリズムを練習。

その後、ハラミちゃんがピアノを演奏しながら学年を呼びかけ、指定されたグループがリズムを刻むという、全校児童による音楽体験に挑戦。
さらに、手拍子だけでなく、膝や頬を叩いたり、友達とハイタッチをしたりと、思い思いの方法で音を鳴らすプログラムも展開。

「線路は続くよどこまでも」の演奏に合わせ、テンポを速くしたり遅くしたりしながら、児童たちは全身を使って音楽を楽しみました。
ハラミちゃんは、児童たちが自由に音を出す姿を見て、
「みんな自由に音を出して、音楽に参加していて素晴らしいなと思いました。リズムは違うのに、こうやってみんなでやると一つの音楽になるんですね。」
と、笑顔でコメントしました。
続いて行われた質問コーナーでは、各学年の代表児童がハラミちゃんに質問。

「発表会で緊張しない方法」について質問されると、本番と同じ衣装を着て、登場からお辞儀、演奏、退場までを自宅で練習するとよいと、自身の経験を交えてアドバイスしました。
また「初めて聴く曲をすぐに弾くとき、頭の中には楽譜と鍵盤のどちらが見えているのか」という質問には、
「思い浮かんでいるのは鍵盤の絵です。楽譜ではなく、鍵盤と指の位置が頭の中に浮かんでいて、そのまま弾いている感じです。」
と回答するなど、児童たちの疑問に丁寧に答えました。
授業の最後には、代表児童からお礼の言葉と花束が贈られ、ハラミちゃんも感謝の気持ちを伝えました。

「今日、みんながボディパーカッションをやっているときに、この体育館が大きな一つの楽器みたいになっていて、私にとっても忘れられない1日になりました。」
と振り返り、
「みんなも今、自分が笑顔になっているなっていう瞬間を忘れずに、それぞれ好きなことを貫いて、個性爆発して頑張ってほしいなと思います。」
とエールを送り、特別授業を締めくくりました。
ハラミちゃんが子どもたちから受け取ったもの
終了後の囲み取材では、約600人の児童と音楽を楽しんだ感想について、

「600人の小学生のエネルギーって、こんなにすごいんだなって最初は圧倒されちゃいました。私が元気や音楽の楽しさを伝えに来たつもりが、逆に教えてもらったような感覚でした。」
とコメント。
現在開催中の47都道府県ツアーについても触れ、各地のライブで出会った子どもたちとのエピソードを紹介しました。
ライブで設けているリクエストコーナーでは、小学生からMr.Childrenやスピッツの楽曲をリクエストされることもあるそう。
その理由について「お母さんが好きなので弾いてください」「お父さんがいつも聴いているから、お父さんのために弾いてあげてください」といった声を受けたことを明かし、
「自分が好きな曲じゃなくて、家族のためにリクエストするっていう、その心がすごく素敵だなと思って印象に残っています。」
と、子どもたちの思いやりに感銘を受けたことを語りました。
さらに、子どもたちがこれからさまざまなことに挑戦していくうえで大切にしてほしいことを聞かれると、
「『上手にできているかな』よりも、今『自分は楽しいのかな』とか『笑顔になれているのかな』っていうことを大切にすると、自分らしくあり続けられるかなと思っています。」
と回答。
音楽を通じて児童たちに笑顔と元気を届けるとともに、ハラミちゃん自身も子どもたちから多くの刺激を受ける、特別な時間となりました。
公式サイト:https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/
