ボックスチャーター株式会社は保冷輸送における顧客ニーズの高度化に対応するため、共同輸配送サービス「クールBOXチャーター便」の商品規格を改定。
2026年9月28日より、サービス提供エリアを従来の約900km圏内(翌日配達)から、約1,800km圏内(翌々日配達)まで拡大することを発表しました。
「保冷×中ロット×長距離」のニーズに対応!共同輸配送「クールBOXチャーター便」とは
ボックスチャーター株式会社は、ヤマトホールディングス株式会社、セイノーホールディングス株式会社、日本通運株式会社をはじめとする国内大手運送各社の出資のもと、15グループ49社の輸送網を活用した共同輸配送プラットフォームを展開する企業。
「JITBOXチャーター便」や「JITパレットチャーター便」の開発・運営を手がけ、宅配便では量が多いものの、トラック1台を貸し切るほどではない「中ロット」の荷物を効率よく運ぶ仕組みを提供しています。
そのサービスの一つが、冷凍・冷蔵品の輸送に対応した「クールBOXチャーター便」

専用ボックスを1本単位で利用し、加盟各社による共同輸配送網を活用することで、中ロットの荷物を保冷したまま輸送できる点が特徴。
これまでは東京-関西間など、翌日配達が可能な目安900km圏内を中心にサービスを提供。
一方で、国内のコールドチェーンは、宅配便を中心とした小口配送とトラック1台を貸し切る大口輸送に二極化しており、その中間にあたる荷物を遠方へ保冷輸送する際の選択肢は限られていました。
さらに、ドライバーの時間外労働上限規制に端を発する「物流の2024年問題」などを背景に、輸送力不足や物流コストの上昇が深刻化。
特に長距離かつスポットでのチャーター便は確保が難しい状況が続いています。
こうした中、食品や医薬品に加え、国内生産回帰が進む精密機器などでも、温度管理が必要な荷物を中ロットで遠方へ送りたいという需要が高まっているのだそう。
そこで同社は「クールBOXチャーター便」の商品規格を改定し、2026年9月28日から輸送エリアを従来の約2倍となる目安1,800km圏内まで拡大することを決定しました。
共同輸配送の強みを生かしながらも、これまでカバーしにくかった「保冷×中ロット×長距離」という物流ニーズへの対応を強化します。
1ボックス単位で長距離保冷輸送に対応!急な出荷や工場間輸送にも活用
今回の「クールBOXチャーター便」の配達可能エリア拡大により、翌々日到着までの輸送に対応し、一部地域を除いて北海道・九州といった遠隔地への配送が可能に。
加盟各社の共同輸配送網を活用することで、広域にわたる保冷輸送を実現します。
また、大きなメリットの一つが、トラック1台を貸し切るほどではない「中ロット」の荷物を、1ボックス単位で効率的に運べる点。
目安として1ボックスあたり段ボール20箱程度の荷物が入り、貸切トラックではなく必要な分だけボックス単位で利用できるため、長距離保冷輸送におけるコストの最適化につなげられます。

また、一般的なサービスでは数日前からの予約が必要となるケースもある中「クールBOXチャーター便」は前日までの手配に対応。
突然の受注や出荷スケジュールの変更が発生した際にも利用しやすく、標準で3時間からの配達時間帯指定が可能なほか「JIT指定納品」や「2時間幅納品」といったオプションサービスも用意されています。
さらに、専用ボックスを使用し、集荷から納品まで積み替え作業を行わないことで、荷物の破損や温度不良のリスクを抑制。
中継拠点でも温度管理を行うことで、長距離輸送時の品質維持にも配慮しています。
想定されている利用シーンは、業務用食材や冷凍食品、医薬品・化粧品などの緊急配送。
イベントや突発的な需要によって遠方の拠点へ在庫を補充する必要が生じた場合など、貸切トラックを確保しにくい場面でも、1ボックス単位から柔軟に対応します。
さらに、熱に弱い電子部品や精密機器、工業用フィルムなどの長距離工場間輸送も想定。
専用ボックスによる保冷輸送によって外気温の影響を抑え、温度変化による品質劣化のリスク低減や、広域サプライチェーンの安定化を支援します。
ボックスチャーターは「共同輸配送プラットフォームが、社会課題を解決する」を指針に、今後も持続可能で高品質な物流サービスを提供していく方針とのこと。
輸送力不足や物流コストの上昇が課題となる中で「保冷×中ロット×長距離」という新たな選択肢が、企業の物流効率化をどのように支えていくのか注目されます。
