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アール・エフ・ヤマカワの木村奬代表が語る職場環境の大切さ「家よりも仕事がしやすくないといけない」


アール・エフ・ヤマカワ株式会社は、空間デザインやオフィス家具設計を手掛ける企業で、2024年11月に福岡に新たなショールーム兼コワーキングスペース「DESIGNITE」を開設します。代表取締役の木村奬氏は、スタートアップ企業を支援するために、福岡での事業拡大を決定しました。「DESIGNITE」は、無人運営でコスト削減を図りつつ、クオリティの高い空間を提供。また、同社は職場環境の改善に注力し、社員に働きやすい環境を提供することでモチベーション向上を図っています。これらの方針により、アール・エフ・ヤマカワは今後も事業を拡大し続ける意向です。

三重県津市にて創業、東京・大阪を拠点に空間デザイン設計からオフィス家具の企画設計・製造・販売を手掛けるアール・エフ・ヤマカワ株式会社。

同社は2024年11月に、ショールーム兼コワーキングスペースの「DESIGNITE(デザナイト)」を福岡県にオープンするなど、事業拡大に努めています。

この度、アール・エフ・ヤマカワの代表取締役社長を務める木村奬氏にインタビューさせていただき、新たに展開をスタートしたコワーキングスペース事業や、今後の展望などについて伺いました。

 

中小企業をメインターゲットとするオフィス家具メーカー「アール・エフ・ヤマカワ」

アール・エフ・ヤマカワは創業から60年以上、中小企業向けに高デザイン・高機能・高コスパな商品の提供を行うオフィス家具メーカー。

また、働き方に合わせたオフィスプランニング、学習塾等の教育機関、医療機関、店舗の空間設計などへ空間プランニングも提供。

その他に「人がはたらき、まなび、生活する」様々な環境に必要な商品を企画し、デザイン設計・製造・販売に至るまで一貫して展開しています。

木村代表は祖父母・両親に続く三代目代表取締役社長として、2021年11月に就任。

「幼い頃から海外に行く経験があり、大学は海外の大学を選択しました。その後は教授の勧めで1年間ラスベガスの航空会社に就職をしたのですが、両親から会社が忙しくなったという連絡を受けて退職を決意し、帰国後に入社しました。」

入社後は営業兼デザイナーとして新商品開発に携わることになりますが、木村代表の特技を伺うと「家具の組み立て」のほか「クレーム対応」も特技だと語ります。

「現地で家具が使われているところを見に行くことって、我々メーカーの立場では殆どありません。そういった中で、貴重な機会をいただいていると考えています。また、クレームをするのは相応のエネルギーが必要となりますので、そこまでしてご連絡いただけるお客様の問題を解決したいという想いもありました。対応している時はとても楽しかったですね。」

率先して問題解決を行っていったことで、怒られることよりも感謝されることの方が多かったのだと木村代表は語りました。

 

ショールームを兼ねたコワーキングスペース「DESIGNITE」

2024年11月26日に、福岡市の大名・天神エリアでオープンした「DESIGNITE」は、同社の福岡ショールームも兼ねたコワーキングスペース。

「弊社の西日本担当の営業責任者に、福岡に進出しないかと提案されたことがきっかけです。しかし九州に初進出するにあたり、ショールームを出すとスペースとコスト、人員の問題がありました。そこで株式会社いいオフィス様と提携し、無人でのコワーキングオフィス運営を行うことにしました。」

このコワーキングスペースでは、アール・エフ・ヤマカワの快適かつ洗練された家具を惜しみなく配置。空間デザインにもこだわり、仕事をしやすい環境を作っています。

「無人のショールームにコワーキングスペースを合体し、そこでお仕事ができるようにしたら良いのではないか、ということを思いつきました。ショールームではたまにしかお客様がいらっしゃらないこともあるので、その維持コストを丸々投資するのではなく、コワーキングスペースの利益である程度補填できればという考えもあり、この事業を行うことにしました。」

天神ビッグバンなどの都市開発プロジェクトの推進をはじめ、スタートアップ都市宣言などで福岡市はスタートアップの聖地として多数の企業が誕生。

コワーキングスペースの利用者はこういったスタートアップ企業の方による定期利用のほか、デイリーユースにも対応しています。

DESIGNITEを利用していた方が自社オフィスを設ける際には、実際に利用して気に入ったオフィス家具をそのまま購入することもできるそう。

「我々は、スタートアップや中小企業の方々へ主にオフィス家具販売や空間デザイン提案や施工などの事業を展開しているので、そういう意味合いもあってスタートアップを応援したいという気持ちは強いですね。」

と、木村代表は語りました。

また、本社のある三重県では介護リフォーム事業などを展開し、それに合わせて空間提案なども実施し、地元地域へ貢献しています。

今後の展望について伺うと、大阪支社を有人のショールーム兼コワーキングスペースにするプロジェクトを進めてことも教えてくれました。

 

「職場環境の改善で仕事のスタイルやモチベーションが変わってくる」

木村代表は代表取締役に就任後、従業員との向き合い方も変えていくだけでなく、働きやすい環境づくりにも尽力してきたそう。

「私の中で“家よりも仕事をしやすい環境じゃないといけない”ということが自分の中に絶対条件としてあります。社員に仕事をしてもらう環境が家よりも悪いと、わざわざ通勤して来てもらい仕事をするのに、悪い環境を提供していたら意味がないと思っています。当然社員満足度も下がってしまいます。」

「無機質なグレーのデスクが並ぶ殺風景なオフィスの中、パフォーマンスが最高の状態で仕事ができると思いますか?」木村代表にそう問いかけられ、筆者はまずできないだろうとすぐに感じてしまいました。

「弊社では全員にノートパソコンを支給しているのですが、それぞれモニターを支給してダブルモニターで仕事をおこなったり、自分の席だけでなく(ショールーム用の家具などを使って)どこででも仕事をして構わないというスタンスをとっています。」

今回筆者はアール・エフ・ヤマカワの東京支社にお邪魔させてもらったのですが、ショールーム用として置いてあるデスクなどで社員の方が仕事をしている様子が印象に残りました。

外部からの見学も月に30名以上訪れるそうですが、訪れた方は筆者も含めて例に漏れず「とても良いオフィスですね。」という声をもらうのだそう。

中には「ここで少し仕事して行っていいですか?」と言われることもあるのだとか。

「実は、東京ではもう殆どないのですが、地方の中小企業の中には未だにグレーのデスク・殺風景なオフィス、という企業はまだまだあります。職場環境の改善が仕事に大きな影響を与えるという点に対して、オフィス家具や空間デザインによる投資価値はかなり大きいと私は思っているので、布教活動ではありませんが、声掛けなどを行っています。」

と木村代表は教えてくれました。

従業員が働きやすい環境へ改善していくことを、自社でも率先して行っているアール・エフ・ヤマカワ。

同社ショールームの家具配置は毎日変わっており、それも訪れる方・働く方に「居心地のよい空間」を提供したいという木村代表の気配りが感じられました。

より良い空間で仕事をすることは、生産性の向上に直結します。

職場環境が改善され業務効率がよくなることで、ワークライフバランスも充実しやすくなります。

そうすることで、経営者も従業員も両者が幸せになれる。それが企業として目指すべき形なのではないでしょうか。

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