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5月に多発するベランダからの転落事故!環境の見直しや見守り・子どもへの教育が事故を防ぐカギ


東京都消費生活部は、小さい子どもがベランダから転落する事故について注意を呼びかけています。特に5歳以下の子どもの転落事故は5月に多発しています。計63名が救急搬送されており、空調の使用が減る5月は窓を開ける機会が多く、事故が増えるという背景があります。注意点としては、ベランダ周辺環境の見直し、保護者の見守りの徹底、子どもへの教育が挙げられます。特に、足がかりとなり得る物を置かないこと、補助錠の設置、子どもをベランダの近くに一人で置かないことが重要です。子どもの興味をそそる場所であるがゆえに、転落事故を防ぐための対策を怠らないようにしてください。

東京都消費生活部は、行動範囲が広がり始める小さい子どもを中心とした「ベランダからの転落事故」に注意を促しています。

特に5歳以下の子どもの転落事故は、5月に最も多く発生していることをご存知でしょうか。

 

5月に多発する「子どものベランダからの転落事故」

令和2年〜6年までの5年間で、東京消防庁管内で発生した5歳以下の子どもの窓・ベランダからの転落事故によって、63人が医療機関へ救急搬送されています。

その中で、特に転落事故が多く発生しているのが5月。

空調を使わずとも暖かく、窓を開ける頻度が増えてくることが要因と考えられます。


※東京消防庁「こどもが住宅等の窓・ベランダから墜落する事故に注意!」より

●自宅の2階のベランダで台に乗って遊んでいたところ、ベランダの柵を飛び越えて転落した。(2歳)
●親が外出中に、2階のベランダを乗り越えベランダの柵にぶら下がった後、足から落ちた。(6歳)
●窓際に置かれたソファの上で遊んでいたところ、物音がしたので家族が確認すると窓が開いており、地上に転落していた。(1歳)

実際に上記例のような転落事故が起きているほか、

●夫と息子が2人でリビングにいて、夫がスマホを見ている間に息子が一人でベランダに出て椅子にのぼり、身を乗り出して外の車を見ていたことがあり、ヒヤリとした。
●子どもが施錠されていないベランダのドアを開けて、子ども用の軽いイスを持ち出し、そこに立って登ろうとしていた。すぐに気づいて、部屋に連れ戻した。

このようなヒヤっとした体験をされた方も多数いるようです。

 

2歳児でも110cmの高さの手すりを乗り越えてしまうことも!

子どもはベランダの外の様子に興味を惹かれたり、家に不在の親を探して柵をよじ登ってしまうことがあります。

東京都が実施した実証実験によると、6歳児はほぼ全員が、4歳児はおよそ7割が110cmの高さの手すりを乗り越えてしまう結果に。

さらに、2歳児でも足がかりを使って乗り越えてしまう子どもがいたことも分かりました。

大人が思っている以上に、子どもの身体能力は高く「身長以上に高い手すりは乗り越えられないだろう」と思って油断している家庭ほど、事故が起きる可能性が高まることに。

また、大丈夫だと思っていてもベランダの鍵を子どもが自ら開けて出てしまうこともあるので、これからの季節は特に注意が必要です。

 

事故を防ぐためには「ベランダ周辺環境の見直し」「保護者の見守りの徹底」「子どもへの教育」がポイント

子どものベランダからの転落事故を防ぐためには、まず柵を乗り越えやすくなってしまう「足がかり」となり得る椅子・テーブル・プランターなどを置かないことが重要。

どうしてもベランダに設置せざるを得ないエアコンの室外機は、柵から60cm以上離れた場所に置くか、上から吊るす形で設置を行うようにしましょう。

また、ベランダの入り口に補助錠を設置することで、出られないようにしておくことも転落事故を防ぐ有効な手段。

さらに、ベランダのある部屋に子どもを一人にしておかないことや、そもそもベランダに出さないこと、常日頃から転落の危険性や怖さについて教え続けることも重要です。

子どもにとっては全く危険なことだと思っておらず、むしろ興味をそそられて乗り越えてしまうことで起きてしまう転落事故。

小さい子どもがいるご家庭の方は、転落事故を他人事だとは思わず、自分の子どもにも起こり得るものと認識して対策をしましょう。

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