「SusHi Tech Tokyo 2025」が5月8日から東京ビッグサイト 東4・5・6ホールにて開催しました。
昨年、2回目の開催にしてアジア最大級のスタートアップカンファレンスの1つとなったSusHi Tech Tokyo。
サスティナブルな都市をハイテクノロジーで実現するため、世界中の人々が集まり、議論し、行動に移す場となっています。
本イベントは、2025年5月8日、9日がビジネスデイとして開催されるほか、5月10日は市民や未来を担う若者がスタートアップやその最先端技術と触れ合うことのできるパブリックデイとして設けられており、どなたでも来場可能な日として開催。
今回、東京都知事 小池百合子氏がオープニングセッションに登壇され、会場内を視察した様子をレポート致します。
アジア最大級のスタートアップカンファレンス
SusHi Tech Tokyoは『めざす未来の都市像について、オープンに議論すること』『イノベーションやスタートアップの成長につながる新たな出会いをより多く生み出すこと』を目的として開催。
スペシャル・コンテンツ”Focus on”では3つの技術領域に焦点を当てます。
「AI」が生活をどう変えていき、それをどう活かしていくのか。
「量子技術」は電力消費増大の問題解決にも期待され、実用化に向けたブレイクスルーが起こりつつある技術。
「Food Tech」世界的な人口増加や食糧不足、環境負荷など、深刻な状況に直面する一方、“食”は人々の生活に幸福をもたらします。地球に優しく、おいしく、ヘルシーな食と農のあり方について議論を展開。
人類共通の課題である、サスティナブルな都市をハイテクノロジーで実現するために、国内外のスタートアップ企業613社が出展し、来場者も50,000人以上が見込まれるイベントとなっています。
小池百合子氏が登壇するオープニングセッション
SusHi Tech Tokyo 2025の初日には、東京都知事 小池百合子氏がオープニングセッションにて登壇。
今年で3回目となるSusHi Tech Tokyoは、昨年と比べてパビリオンの数は約2倍となり、それに伴い参加者も増えました。
「世界で戦う。様々な国と一緒になって新しい流れをつくる。そういう土台になってくれる場所。」
と小池氏はスピーチ。
25の国・地域・都市が出展し、グローバルなスタートアップの結節点となっています。
スピーチのなかで小池氏は「東京都として初の『AI戦略』を策定する」と発表。日本型AI活用モデルの構築を目指すとのこと。
そして電力負荷の課題には、
「技術革新と持続可能性の両立が不可欠。」
とし、量子コンピューティング技術の推進にも言及しました。
次の世代を担う人々を育てていく
オープニングセッション後、小池氏は、学生プログラム『ITAMAE』のブースを視察。
ITAMAE(Innovative Technology Academic MAEstro)プロジェクトは「自分の経験や強みを活かして、何か新しいことに挑戦したい」という思いを持つ学生が中心となり、Tokyo Innovation Baseを舞台にSusHi Tech Tokyoを活用したグローバル企画を開催。
本イベントでは、通訳補助など当日の運営として支えています。
小池氏は、ITAMAEプロジェクトの若い世代の方々との交流のなかで、
「次の世代を担う人たちが『こんな東京にしたらいいね。』という発想のもとで色々なスタートアップを担っていけたらいい。若い世代を育てていくことが重要であり、とても心強く思っている。」
と、感想を述べました。
フランスパビリオンでは、交流と記念撮影を実施する場面も。
小池氏はスタートアップの展望として『10×10×10イノベーションビジョン』を掲げ、
「これからもさらに加速させていく必要がある。有効なモデルができるとそれにまた人が集まり、技術はさらに向上していく。」
と説明し、加えて
「今回はさらに量子コンピューター、AI技術が一緒になって高め合って欲しい。その流れをつくりだし効果を上げたい。」
と、量子コンピューター技術、AI技術のさらなる向上と統合の重要性について言及しました。
そして「東京が世界一安全だということは最大の売り」と挙げ、その東京から新しい流れをつくることを展望し、
「違った国、違った言語、違った職業。その結節点としてこれからも推進していきたい。」
その土台として、SusHi Tech Tokyoへの期待の思いを伝えました。
SusHi Tech Tokyo 2025概要
開催日時:
《ビジネスデイ》
・2025年5月8日、9日 9:00~18:30
《パブリックデイ》
2025年5月10日 10:00~18:00(9:30受付開始)
開催場所:東京ビッグサイト 東4・5・6ホール