ファッションの街・高円寺駅前の「高円寺パル商店街」では、3月22日にアーケード新装を記念したイベント「春のパルまつり」を開催しました。
高円寺パル商店街でファッション・アートイベント「春のパルまつり」を開催!
「高円寺パル商店街」は、JR高円寺駅の南側で100店舗近い店舗から構成されている商店街。
高円寺で毎年夏に開催されている「東京高円寺阿波おどり」は、昭和32年8月に現在の高円寺パル商店街振興組合に青年部が誕生したことに端を発するなど、長い歴史を誇っています
2003年には現在のアーケードが完成し、雨に濡れずにショッピングを楽しめる商店街となりました。
しかし22年もの時間が経ったことで、アーケードの屋根が老朽化。
昨年9月から改修工事を行い、2025年2月末に工事が完了し新たに生まれ変わりました。
これを記念し、パル商店街は「ファッションの街」としての魅力を前面に出したイベント「春のパルまつり」を3月22日に開催。
商店街内で初開催となるファッションショーを実施したほか、空間アート装飾やARエフェクトによるスナップ撮影、DJによる演奏が楽しめるイベントとなりました。
「Welcome Aliens / ようこそ宇宙人!」をテーマに開催される春のパルまつり。オープニングにはPAL商店街の河原一理事長が登壇し、
「このイベントは、22年前にできたアーケードの屋根の改修を行い、竣工記念に何かやりたいという声が出ました。阿波踊り以外に記念となるイベントを考えました。
パル商店街には100店舗ほどお店があるのですが、その半数近くが古着屋さんです。そこで古着屋さんも一緒に商店街の行事に参加して、一緒に盛り上げて頂きたいという想いで、この春のパルまつりを共に開催することとなりました。」
と、開催の背景を語りました。
続いて石上彰さんが店舗やDJの紹介を行い、ファッションショーがスタート。
今回開催されたファッションパレード、パル商店街の10店舗の古着屋と呉服屋が参加し、それぞれが個性的なコーディネートを提案し、実際にそのコーデを着用したモデルが商店街内のランウェイを歩きました。
ファッションショーには、40名を超えるモデルが色とりどりのコーディネートをお披露目。
休日で多くの方が行き交うパル商店街で行われた「春のパルまつり」には多くの方が立ち止まり、ファッションパレードを楽しんでいました。
「失敗を恐れず一歩足を踏み出そうと」
「春のパルまつり」について、高円寺パル商店街振興組合の冨澤武幸専務理事に、お話を伺いました。
「本イベント開催の理由の1つが、高円寺パル商店街を『ファッションの街』と情報発信するということ、そしてもう1つが商店街の役員と全店舗の半数近くになる古着屋さんたちとのコミュニケーションの場を作り、連携できるきっかけづくりという面がありました。」
とコメント。
現在よりもさらに交流を強化し、商店街を運営する振興組合と店舗、クリエイターなどが共創して新しい価値を見いだし、知見を身につけ、新たなイベントなどを生み出して、パル商店街を盛り上げていくことが狙いなのだとか。
「アーケードの商店街なので、全天候型なんです。様々な天候にも耐えうるため、多様なイベントを開催することが可能です。そこで振興組合役員だけでなく、店舗も含めた意見交流を活発化し、パル商店街をさらに次のステージに進めていきたいと思っています。」
と話しました。
「やはり取り組みを進めていく中では、厄介なことも沢山ありました。でも、厄介なことがあった方が、実は面白い。イベントで一番大切なのは、成果だけではなくプロセスと次につなげることだと思うんです。」
とイベント実施までの背景を語り、春のパルまつりによって結束力が強まったのだと教えてくれました。
「パル商店街は楽しいところ。それぞれ個性的でとんがっているところもたくさんありますし、逆に穏やかで優しい部分もあります。そういったことも含め、まずはどうか遊びに来てください。パル商店街だけではなくて、パル商店街を通りながら高円寺のまちを全部回遊していただきたいですね。」
と締めくくりました。
今回の反響によって、次回以降の開催も検討すると教えてくれた冨澤専務理事。
今年は残念ながら諸事情により実現しなかったそうですが、パル商店街では自衛隊にも協力を要請しており、次回以降は自衛隊も参加してさらに大規模なイベントとなる可能性もあるのだとか。
今後も様々な試みを行っていく予定のパル商店街。
阿波踊りだけでなく、新たな高円寺の魅力をパル商店街で見つけてみてはいかがでしょうか。
高円寺パル商店街:https://www.koenji-pal.jp/