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糖鎖が美容・アンチエイジングにも有用性あり?中心的存在になる可能性も秘めたその作用とは


近年、糖鎖がアンチエイジングの可能性として注目を浴びています。糖鎖は細胞間の情報伝達や免疫反応に関与する重要な役割を持ち、老化を遅延させる効果が期待されています。現代の不健康な生活様式によって糖鎖が不足しがちであるため、補うことで老化を抑制する効果があると研究が示唆しています。糖鎖を豊富に含む食材は限られているため、糖鎖サプリメントの利用が推奨されています。また、将来的には様々な分野での活用が期待されています。日本の研究機関でも糖鎖に関する研究が進められており、今後のアンチエイジング対策における中心的な存在になる可能性があります。

老化対策としてのアンチエイジングや、若々しさを保つための美容などは、年月を経るごとに進化を続けています。

様々な手法がある中で、現在注目を集めているのが「糖鎖」と呼ばれる第3の生命鎖。

近年になって老化予防・改善作用が示唆される「糖鎖」とはどのような存在なのか、そしてアンチエイジングにどのような働きが見込まれているのかをご紹介します。

 

生命活動に不可欠な“第3の生命鎖”「糖鎖」

糖鎖とは「グルコース」や「ガラクトース」といった8種類の「単糖類」が鎖状に連なったもので、人間を構成する60兆個の細胞膜組織の表面に、産毛のように存在しています。

この糖鎖は、細胞同士のコミュニケーションを担う「細胞のアンテナ」の役割をしており、外部の様々な情報をキャッチし、異物や細菌・ウイルスを識別したり、細胞間の情報伝達や細胞同士の認識を行うほか、ホルモン作用・免疫反応・異物の排除といった「生命活動のカギ」とも言うべき重要な働きをしているそう。

一般にはまだまだ知られていない存在ですが、1960年代頃から糖鎖の研究がスタートしており、近年になって生命現象における非常に重要な役割を担っていることが次々と分かってきたことで「DNA」「タンパク質」に続く“第3の生命鎖”と呼ばれています。

日本でも現在、様々な大学や研究機関が糖鎖のメカニズムと有用性についての研究を進めている糖鎖ですが、実はアンチエイジングにも活用できる可能性が示唆されたことをご存知でしょうか。

 

アンチエイジングは糖鎖がカギ?

生命活動や健康維持に必要不可欠な存在である糖鎖ですが、実は忙しくストレスフルで不健康な生活が続きがちな現代の環境では、糖鎖が約40%も不足しているとも言われており、これが原因で老化が早まってしまうことも。

紫外線を浴びたりアルコールを摂取することで体内に活性酸素が増加し、これが糖鎖を減少させてしまうのだそうです。

近年の研究では、糖鎖栄養素の摂取により、老化を誘導する遺伝子やたんぱく質を抑制すると同時に、細胞のエネルギーを増加させることで抗老化に大きく寄与することが示唆されたそう。

つまり、“糖鎖を増やすことがアンチエイジングに寄与する可能性がある”のです。

例えば薬の成分が届きやすいようにリン脂質でできた、多層で微小なカプセルにした糖混合物である「リポソーム化糖混合物」が老化予防・改善作用を示唆されたほか、老化によって損傷したDNAを修復するための「P53」と「P21」という遺伝子の発現が抑制されたことから、老化を誘導する遺伝子を抑制する効果も認められたそう。

さらに、老化や寿命の制御に重要な役割を果たすと考えられている長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」を活性化させるNADの生産量が増加したことで、アンチエイジングにおいて多大な好影響をもたらすとも推測されています。

 

宇都義浩教授「アンチエイジングや美容における中心的存在となるのではと考えている」

この度、糖鎖の抗老化作用や間質性肺炎への有用性について研究を行っている、国立大学教授の宇都義浩氏にお話を伺いました。

宇都氏は糖鎖に特定した老化現象への作用があるのではなく、老化に対して“総合的に遅延や改善をするのでは”と推察していると自身の考えを説明。

続けて、

「糖鎖不足になるのはいつからか、というのはよくわかっていないようですが、恐らくは加齢に伴って減少していくと考えられます。糖鎖の不足によるリスクは“疾患”。糖鎖が不足すると免疫系や神経系、ホルモンなどに異常が発生し、結果として様々な疾患を引き起こすことになります。」

と、糖鎖不足に対する美容・アンチエイジング以外にもこのような悪影響があると警告。

糖鎖は食物などから摂取する必要があるものの、糖鎖を構成する栄養素の中には「ツバメの巣」「カニの甲羅」「サメの軟骨」といった限定的な食材にしか豊富に含まれておらず、他の食材の含有量はごく僅かなこともあり、定期的に通常の食材から摂取することは困難なのだと指摘する宇都氏。

「そこで利用するのが“糖鎖サプリメント”です。糖鎖サプリメントを上手に利用することによって、摂取が困難な糖も容易に摂れます。当然ですが、食の基本はバランスが重要ですので、通常の食事に糖鎖サプリメントを取り入れるなど、工夫することによって8種類の糖を効率よく得ることができると考えています。」

と、糖鎖サプリメントの使用を推奨していました。

今後は糖鎖の抗老化作用についてマウス実験でデータを集め、有用なデータが揃い次第ヒトに対する臨床試験を行っていくとのこと。

「糖鎖は生体の恒常性維持に重要ですので、アンチエイジングや美容における“中心的存在”となるのでは、と考えております。そうなりますと、若年時の常時摂取による老化予防や、中高年層の老化の遅延が有効になるかもしれません。また、スポーツ選手の老化に関与するダメージケアというのも興味深いですね。糖鎖にはこのような幅広い可能性があると期待しております。」

と、糖鎖研究が進んだ将来、糖鎖がアンチエイジング・美容のほか、様々な分野で活用されていくのではないかと展望を語りました。

年齢を重ねても若々しさを保つアンチエイジングは、男女問わず気になるもの。

糖鎖の研究が進むことで、宇都氏の話したような「糖鎖がアンチエイジングの中心的な存在」となったり、その他の分野でも有用な活用がされていく可能性があります。

アンチエイジングの新たなアプローチ方法の1つとなるのかどうか、糖鎖の研究が進むのを楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。

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