株式会社明治の「明治おいしい牛乳」は、2023年に発足した「明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ」プロジェクトとして、千葉県我孫子市立布佐小学校にて実施した、5・6年生から1年生へ紙パックリサイクルの方法を伝えるワークショップを実施。
この出前授業と、紙パック再生紙糸で作られた「ランチマット」の贈呈会の風景を収めたWEB動画「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室(後篇)」を、5月20日より公開しました。
明治おいしい牛乳「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室(後篇)」公開!
「明治おいしい牛乳」は、日本国内における飲料用紙パックの回収率が“約30%”と、ペットボトルの回収率の“94.0%”に大きく後れをとっていることを踏まえ、これまでも紙パックのリサイクル普及率向上を目指す取り組みを実施してきました。
2023年11月には、この取り組みをさらに強化・継続するべく「明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ(MORE &MORE RECYCLE LAB)」と銘打ってプロジェクト化を行い、その取り組みの一環として我孫子市立布佐小学校紙の4・5年生を対象に、紙パックのリサイクル過程を学ぶ出前授業を行っています。
今回、新年度を迎え5・6年生になった彼らがリサイクルの方法を、入学した1年生に教えるイベントを実施。
紙パックリサイクルに取り組んだ1年生には、紙パックから出来た紙糸で作る「ランチマット」が贈呈。
このイベントでは、5・6年生の代表児童から昨年の紙パックリサイクルの授業を踏まえ、
「牛乳パックはリサイクル出来て、普段私たちが使うものに生まれ変わることに驚きました。」
「家では、紙パックを集めてリサイクルしています。」
といった発表も行われ、紙パックリサイクルに対する意識の高まりと「継続」して行くことの大切さを新入生たちに伝えています。
新入生に繋がったリサイクルのバトン
動画後半には、上級生たちから贈られた紙パック再生紙糸で作られた「ランチマット」を、1年生たちが早速当日の給食の時間に使い、手触りを楽しむ姿やランチマットに描かれた牛を探す様子も。
新入生たちは、プレゼントされたマットをとても嬉しそうで、見ているこちらまで笑顔になります。
「明治おいしい牛乳」では本プロジェクトを通じて、牛乳業界を牽引する企業としての責任を果たすべく、紙パックリサイクルの啓発活動を今後も展開していくと説明しました。
本イベントを受け、保護者からの反応も非常に好意的。
出前授業の後、リサイクルに関する生徒たちの行動や発言について聞くと、
「(リサイクルの)マークをよく見るようになり、色々な物がリサイクル出来ること、リサイクルされたものを見つけて凄いと言っていました。分別なども気にするようになりました。」
「明治の製品を見ると自分が受けた授業を思い出していました。」
「テレビでSDGsなどが出てくると、学校でリサイクルの授業を受けたことを再度教えてくれます。」
といった回答が寄せられており、授業内容がしっかりと身についていることが分かります。
そして「このような授業や取り組みについてどう思うか」という質問にも、
・今後も続けてほしい:59%
・このような活動が広がってほしい:44%
・家族で参加してみたい:13%
・特になし:0%
・その他:13%
と非常に好意的な結果となりました。
関係者コメント
明治の井上健吾さんは、
「生活者の方に近い、明治おいしい牛乳という商品を題材とすることで、自分から遠い知識としてリサイクルに取り組むのではなくて、思い出や記憶に残る生活に紐づいた体験をしてもらいたいと思い、この施策に取り組みました。」
と今回の取り組みのきっかけを語りました。
今回出前授業を実施した布佐小学校の小林道治校長は、
「SDGsが叫ばれている世の中で、今日の授業をやっていただき、本当に子どもたちにとってはとても役に立つ授業だったと私自身思っています。」
とコメント。
産業用横編機メーカーで、紙パックの再生紙糸を開発/販売する株式会社島精機製作所の岩崎伸哉さんは、
「“リサイクルしなきゃな”とか、“この製品、実は牛乳パックからできてるんだよ”という声が普段生活する中で聞こえるように、まずは取り組んでいきたいなと思っています。」
と、リサイクルを当たり前にするべく取り組んでいくと話しています。
また、企業向けユニフォームの企画・製造・販売を行っており、環境課題の取り組みとして、紙パックリサイクルの繊維を使用したユニフォームを開発する株式会社ダイイチの柳下元紀さんは、
「この製品を通じて、より身近にリサイクルを感じてもらえたと思っております。今後も継続してこの取り組みを行ってもらえたら嬉しいです。」
と本プロジェクトを今後も行なっていって欲しいとコメントしました。
上級生から下級生へ、リサイクルについての考え方や続けることの意義を伝えた今回の取り組み。
新入生たちも日々の中でSDGsやリサイクルについて興味・関心を持つようになっていることが、紙パックリサイクルを当たり前にするだけでなく、持続可能な世界を実現することに繋がることでしょう。
ぜひ今回の取り組みについて少しでも興味を持った方は、本ドキュメンタリー動画をご覧になってみてください。
ドキュメンタリーWEB動画概要
●「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室(後篇)」
・公開日:2024年5月20日
・出演:
千葉県我孫子市立布佐小学校 1・5・6年生
小林道治校長
6年生担任 佐藤大地先生
株式会社島精機製作所 岩崎伸哉さん
株式会社ダイイチ 柳下元紀さん
株式会社 明治 井上健吾さん
・背景(目的):動画として学校外・社外に発信していくことで、授業を受けた児童だけでなく、より多くの方に紙パックリサイクルに興味を持ってもらうことが狙い。
・動画コンセプト:昨年の授業では教わる側だった5・6年生が、ワークショップやプレゼント贈呈会を通じて、リサイクルのバトンを1年生につなげていく様子を伝える動画。
公式サイト:https://www.meijioishiigyunyu.com/#recycling_classroom_2
「ランチマット」贈呈会概要
・実施日:2024年4月24日
・場所:千葉県我孫子市立布佐小学校
・背景(目的):【施策を実施する意義】次世代を担う子どもたちへの教育活動を通じて、長期的に紙パックリサイクル普及率向上を目指す。
・取り組み内容:2023年9月に、紙パックリサイクルの過程を「講義」と「実践」で学ぶ出前授業を受けた、当時4・5年生だった児童たちが「紙パックリサイクル」を継承し、継続的な取り組みとして築き上げていくため、1年生へ紙パックリサイクルの方法を伝えるワークショップを実施。紙パック再生紙糸から作られた「ランチマット」を1年生へ贈呈した。
・贈呈品:リサイクルグッズのランチマット
・贈呈数:34枚
・仕様:56cm×40cm
・協力:株式会社ダイイチ、株式会社島精機製作所
プロジェクト概要
●「明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ(MORE &MORE RECYCLE LAB)」
・プロジェクト発表日:2023年11月1日
・背景(目的):2021年度の調査によると、紙パックのリサイクル率は約30%と、ペットボトルの回収率94.0%に比べて大幅に低くなっている。そのような社会背景に対し、紙パックを使った製品を提供している企業・ブランドとして、明治は紙パックリサイクルの普及率向上をリードし、持続可能な社会実現に向け貢献することを目指す。
・取り組み内容:生活者に気づきや楽しさを提供し、リサイクルに自然と取り組みたくなるようなコンテンツを発信していく。