内閣府の戦略イノベーション創造プログラム(SIP)は、2023年から5か年で「包括的コミュニティプラットフォームの構築」の研究開発をスタートし、8月より筑波大学を中核とした産学官チームにより、子育て世代や女性の幸福度向上を目的とした「ママもまんなか」子育て支援プロジェクトを開始。
この度、本プロジェクトの一環で配信中の公式YouTube番組「ママもまんなか!スマイル建幸カフェ」の公開収録イベントを、千葉県柏市にある柏の葉カンファレンスセンターで開催されました。
「ママもまんなか」子育て支援プロジェクトのYouTube番組公開収録イベントが開催!
「ママもまんなか!」子育て支援プロジェクトとは
「ママもまんなか」と名付けられた本プロジェクトは、筑波大学・つくばウエルネスリサーチによるデータ分析などをもとに、妊婦・子育てをする親たちの心身の健康への自律的な取り組みを促進するべく発足したもの。
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が行っている「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」の一環として、2023年から5年間を事業期間とし、全国展開と社会実装を進めていくべく研究・開発をスタートしました。
「ママもまんなか」子育て支援プロジェクトは、全国14の自治体・地域と共に妊産婦や子育て中である親たちの「心身の健康づくり」「社会の寛容性向上」のために実証実験等を行っています。
現在様々な施策を行っている本プロジェクトの公式YouTube番組として立ち上げられたのが「ママもまんなか!スマイル健幸カフェ」。
その公開収録イベントが、千葉県柏市で開催されました。
番組公開収録イベントにアンバサダーの関根親子やゲストにカジサックが登壇!
本番組では、公式アンバサダーとしてロバートの秋山竜次さんが子育てへのメッセージを込めたコントを披露。思わず笑ってしまう内容ながら「分かる!」「あるある」といった子育ての悩みに直結する課題を題材としている点が特徴です。
後半はこのコントで取り上げたテーマをもとに、同じく公式アンバサダーを務める関根勤さん・関根麻里さん親子をはじめとするメンバーがトークを展開する二段構成。
動画は第2回にして44万再生を超える反響となっており、子育てに悩む親から支持を集めています。
特に子供のイヤイヤ期に頭を悩ませてしまったり、ベビーカーによるトラブルなどの内容に踏み込んだ秋山さんのコントが面白く、このコント目的で試聴した方が「勉強になりました。」とコメントするなど、親世代に限らず幅広い方に情報を届けています。
子育てについて理解を深めたり課題・悩みを知ることが出来る番組となっているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
一般の方も参加する、本番組初の公開収録イベントでは、お子様連れの家族も多数観覧。観覧中は子供がはしゃいだり遊んでいても罪悪感を感じないよう「自由にしていて良い」ということで、子供たちも楽しそうに走り回る微笑ましい空気感で開催となりました。
また、こういったイベントでは珍しい「ヨガマット席」が用意され、気楽な形で観覧出来ることで親たちも和やかな様子。
兵庫県西脇市の片山象三市長が挨拶したほか、厚生労働省の武見敬三大臣から届いたビデオレターを紹介しイベントがスタート。
公式アンバサダーの関根勤さん・関根麻里さん親子と、本プロジェクトのプログラムディレクターである久野譜也さん、スポーツウエルネス学博士である塚尾晶子さんが登壇。
今回の公開収録にはゲストとして、YouTuberで5人の子供の父親でもあるカジサックさんが出演しました。
子育てトークとなった際には、カジサックさんの家族ルールが話題に。
「家族で揉めた時は叱るだけではなく、しっかりと話し合いをするんです。」
とコメント。カジサックさんを交えながら当事者が集合して正座で話し合い、揉め事が起きてしまった原因を徹底的に追求するのだとか。
「何がきっかけで揉めてしまったのかを詰めて話し合うんです。必ず喧嘩した理由はあるので、しっかり話し合って悪かった方が謝り、その日の内に終わらせるようにしています。そこでハイタッチしたりして、それで終わりです。それでも引きずってしまう場合もあるので、そういった時は部屋に呼んで1対1で話しますね。“約束が違うやろ”と(笑)」
と、何がダメだったのかを話し合うルールを設けているそう。妻との夫婦喧嘩でも同様のルールで行っていると語ったカジサックさん。
子供が1歳くらいの時から参加させて繰り返し学習させることで、現在3歳の末っ子もなぜ呼ばれたのかといった「話し合い会の意味」を理解して参加するようになったのだとか。
関根さんもこのルールに賛同し、
「小さな(問題の)時から解決した方が良いですよね。怪我と同じで。それが溜まりに溜まっていくとバン!って(不満などが)爆発しちゃうから。」
と持論を展開。観覧する親御さんからも「成程」といった声が出ていたほか、うんうんと頷かれている方もいらっしゃいました。
またカジサックさんは、“お父さんは怒らせると怖い”と思わせるよう、妻にはなるべく怒らないよう役割分担をしていることも披露しました。
カジサックさんはYouTuberとして活動する中で、家事などの負担をかけてしまったり、家で仕事をすることで妻の不満・ストレスが爆発してしまうことがある点が悩みだったと告白。
このことについて関根勤さんはどうだったのかと意見を聞くと、
「僕は当時凄くヒマで、週に2〜3日しか仕事が無かったんです。だから週5日くらい、ずっと麻里と遊んでたんです。40歳を過ぎて忙しくなってきた時に麻里が中学生くらいになって、もう友達と遊びに行く様になったから丁度良かったのかも。」
と、カジサックさんとは内情が違ったと話しました。
色々なお父さんたちから「麻里さんみたいな娘さんをどうやって育てられたんですか?」と聞かれることも多いそうですが、一般の方には関根勤さんの育て方を実践するのは少し難しそうです。
観覧者も一緒に体験するコーナーで一緒にコンディショニング!
その後は冒頭でも紹介した秋山さんの新作コントが披露され、子育てに寛容な社会づくりについてもトークを展開。
コントでは「公園で遊ぶ親子」と「騒音に苦情を言う近所のおじさん」を演じ、親子が窮屈な思いをしてしまう一幕をコミカルに演じていました。
関根勤さんは騒音問題とも紐づけ、相手の言い分も分かることから難しい問題だとしつつ、
「人それぞれ音に対する敏感さも違いますからね。難しい。もうさ、最近のヘッドホンとかで外の音全部消せるの(ノイズキャンセリング機能)とかあるじゃないですか。あれを買わせちゃえばいいんですよ、半額とかにして(笑)」
と持論を述べていました。
その後は「健幸スマイルスタジオ」紹介コーナーにて、東京オリンピックのチーフトレーナーとして活躍したR-body代表の鈴木岳さんが登壇し、観覧者と一緒に「コンディショニング」のためのオリジナルメニューを模擬体験。
また「プレコンセプションケア」について理解を深めるべく、順天堂大学教授で産婦人科医の北出麻理さんを招いたトークセッションや、本プロジェクトのテーマソングを担当する、公式アンバサダーでシンガーソングライターとして活躍する普天間かおりさんが歌唱するライブも開催。
盛況の中、本イベントは幕を閉じました。
「子育てがしづらい世の中になった。」といった声をよく耳にするようになった現代。より子育てに奮闘するママをはじめとする親の支援、社会の実現に向け活動する本プロジェクト。
「子育ての課題を解消したい」「周囲に話せる人がおらず、共有したい。」「悩みを吐露する場所が欲しい」と言う方は、コミュニティの作成や今回取り上げた様なイベントも開催する本プロジェクトを、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
また「自分は子育て世代ではない」「関係ない」と思っている方にも、子育てをする方の苦悩を共感することが“子育てしやすい環境”を作るための第一歩になります。気軽に視聴出来るYouTube番組だけでも、ぜひご覧になってみてください。
公式サイト:https://mpup.jp/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@mpupjp