フランス発の調理用品やキッチンウェアを展開する、1925年に誕生したブランド「ル・クルーゼ」の日本法人であるル・クルーゼ ジャポン株式会社は、2023年で8回目の開催となる「オーガニックライフスタイルEXPO」に初出展。
フードロス・食材を巡る環境の循環への「気づき」、そして「お鍋がまんなかにある暮らし」をテーマに、プロダクトの展示や規格外となってしまった有機やオーガニックの野菜を使用したスープの販売を行いました。
ル・クルーゼ ジャポンが“お鍋がまんなかにある暮らし”をテーマに「オーガニックライフスタイルEXPO」初の出展
オーガニックライフスタイルEXPOとは?
オーガニックライフスタイルEXPOとは、国内のオーガニックを基本に、ライフスタイルビジネスの健全な発展と普及を目的とした、国内最大級のイベント。
10のカテゴリーから「見て、学んで、美味しくて、買い物が出来る」ことをテーマに、様々な団体がブースを出展。合わせて情報を発信し、正しいオーガニックの知識を提供し学べる場となっています。
また、出展する団体と業界関係者、さらに一般消費者たちとのコミュニケーションを行える場であり、それによるビジネスソリューションの場となること、この3つの場を指針に運営しています。
2016年から始まったオーガニックライフスタイルEXPOは、今年で8回目の開催となりました。
会場は多くの人で賑わい、それぞれのブースで活気を見せていました。
オーガニックライフスタイルEXPOを主催している、一般社団法人 オーガニックフォーラムジャパンの秋元⼀宏代表理事は、
「SDGs等時代の後押しもあり、いまや企業のサステナブルな取り組みは必須。様々な企業団体の取り組みを一堂に会した第1回サステナブルセレクションEXPOを同時開催出来たことが、オーガニックライフスタイルの裾を広げられたと感じています。」
とコメント。
また、来年6月には京都でもオーガニックライフスタイルEXPOをスタートするそう。
東京開催と同様「まずは10年間続けることを目標に、西日本地区へのオーガニックライフスタイルビジネス拡大を目指し、間もなく迎える10年目に新たなオーガニックライフスタイルEXPOを構築していく」と、今後の展望を語られていました。
ル・クルーゼ ジャポンが初出展!
フランス生まれのル・クルーゼは、フランス北部の小さな村で今もなお職人によって丁寧に作られている鋳物ホーローのお鍋や、炊飯に特化したお鍋・お箸といった日本の食文化を大切にした製品も多く販売しています。
ル・クルーゼの看板製品は色鮮やかなお鍋。それまで広く使用されていた鋳鉄製のお鍋にエナメルで鮮やかな着色をしたことで、錆びにくく手入れが簡単、さらに鮮やかな色合いが画期的だと評判になったそう。
フランスでは祖母・母・娘と何代も受け継がれる程に愛用されているのだとか。
担当者の方に出展した経緯を聞くと、
「食を通して豊かなライフスタイルを提案している弊社は、2025年に創業100周年を迎えます。これから50年、100年とわたしたちの幸せな食卓を続けていくためには、一緒に食卓を囲む人々の心身の健康や笑顔、そして食卓に上がっているお料理の食材が安心・安全なものであることが大切であり、これらがそろってはじめて豊かな食卓が成り立つと考えています。」
と説明。
オーガニック食材を作っている農家をサポートすることで、レシピ・料理だけではなく「畑からお鍋が⾷卓に上がるまで」をサポートしたいという思いや、本当に“豊かな食卓とは何か?”というメッセージをこうした活動を通して伝えていきたいそう。
ル・クルーゼ ジャポンが提供したのは、オーガニック野菜の中でも形や色の違いから流通しなくなってしまった、全国各地の10種類のオーガニックや有機の規格外野菜を、ル・クルーゼのお鍋で調理したオーガニックスープ。
こちらは料理家の寺井幸也氏が主宰がするYUKIYAMESHIが監修しています。
スープはホクホクの野菜がゴロゴロと入っており、食べ応え十分。野菜本来の甘さを引き出した、思わずホッと息を吐いて笑顔になってしまうような、本当に美味しいスープで驚きました。
「本当は無償でスープを配り、ブランドの想いを伝えていきたいという思いもありました。しかし、今回使用しているオーガニック野菜は規格外とはいえ手間を掛かて作られた特別なもの。弊社が買い取って提供する形とはいえ、農家様の想いを汲むためにお値段をつけて販売し、売上を全額国連組織のUNHCR様へ寄付するという形にさせて頂きました。」
とコメント。
また食材だけでなく、出展ブース自体も廃棄予定であった端材や出荷されない花などを利活用したものとなっています。
「今回私たちは、フードロスや食材を巡る自然環境、そしてお鍋が真ん中にある豊かなくらしについて考え、オーガニックライフスタイルexpoの理念に賛同し出展しており、ル・クルーゼ製品の紹介がメインではありません。ブランドを通して豊かな食卓とは何なのか、オーガニック野菜を作る農家さんへの支援も含めて感じて頂ければと思っています。」
とコメント。
実際にブースではプロダクトの展示はあれど、ル・クルーゼ製品の案内などは一切しておらず、あくまでも「豊かな食卓」の啓蒙活動を第一とされていました。
ル・クルーゼ ジャポンの今後の活動にぜひ注目してみてください。
ル・クルーゼ ジャポン公式:https://www.lecreuset.co.jp/
UNHCR:https://www.unhcr.org/jp/history-of-unhcr