冬は寒く、夏は暑く、四季折々の風情を見せる日本。しかし最近では異常気象が叫ばれ、冬はより冷え夏は酷暑が続いています。
特に6月から暑い日が続く日本では、エアコンは手放せません。その暑い夏でもエアコン1台で全館空調が出来てしまう「マッハシステム」という冷暖システムがあることをご存知でしょうか。
夏の暑い日も快適なマッハシステムを体感!
本物の全館空調「マッハシステム」とは?
「全館空調」は住まい全体の空調を一括で管理することが出来るシステムを指すため、全ての部屋や廊下等も同じ気温に出来るシステム。
しかし一般的な全館空調システムは、一部の部屋のみを管理する「一部居室空調」と、居室とは表示出来ないスペースである納戸(なんど)や床下・天井裏・トイレ等を除いた居住空間が対象となる「全室空調」の2種類。
一方で床下や天井裏、トイレに至るまで家の中全てを隅々まで全館空調出来る「完全全館空調」がマッハシステムです。
マッハシステムの特徴は、エアコン1台と送風機による小温度差・大風量で家全体の空気を循環させる点。
こちらは空調室の中にあるエアコン。下に写っているのが送風用のダクトと送風機。この空調室に集められた空気がエアコンから出る空気と混ざって適切な温度に調整され、送風機によって住宅の隅々まで送られる仕組み。
そのため冷風・熱風が吹き出し口から出ず、吹き出し口と室温の温度差は±5度以内。結露も発生しないことから、ダクト内に埃が積もらずカビの発生も抑えることが可能。
また、極端な冷風・熱風を出さないため建物の建材にも負荷を与えず、ひび割れ等も起こりにくく建物が長持ちする空調システムなのです。
全館空調を住宅に盛り込もうとすると数百万円単位でお金が掛かってしまう上に、複雑な管理システムを盛り込む必要があるため、全館空調システムは工務店から別途業者に依頼するパッケージタイプとなるのが普通なのだそう。
一方でマッハシステムの場合はダクトを張り巡らす必要があるものの、必要となるシステムの根幹部分はエアコンと送風機だけのため、工務店でも対応が可能となり結果として大幅な費用の削減や修理の対応の早さにも繋がるのだとか。
新築住宅のみならず、リフォームで他の全館空調からの乗り換えはもちろん、全館空調が元々入っていない一般住宅へも導入可能な点もマッハシステムの特徴となっています。
神奈川県でメディア関係者向けマッハシステム体験ツアーを開催
マッハシステムを展開するFHアライアンスは、神奈川県にてメディア関係者向けのマッハシステム体験ツアーを開催しました。
今回訪問したのは、1年半程前に神奈川県内に建てられた一戸建て住宅。東京都と神奈川県を事業エリアとしている愛和建設が施工しています。
体験ツアーには、施工した愛和建設の代表取締役である大須和人さんと、FHアライアンスの会長である廣石和朗さん、そしてこのお宅の家主である藤原敬太さんが参加され、詳しい説明や使い心地について紹介をしてくれました。
廣石会長は、
「暖かい空気は2階等の上層フロアに徐々に上がっていきます。しかし屋根の部分には断熱材がしっかり詰まっているので、熱が外に逃げることが出来ない。温まった空気が留まることで、天井裏等の建材に負担が掛かってしまうんです。しかしマッハシステムなら床下から天井裏まで空気を循環させるため、熱が籠ることがない。住宅にも優しい全館空調となっているんです。」
とマッハシステムのメリットについて説明してくれました。
マッハシステムは床下から天井裏まで一括して全館空調が出来る唯一のシステム。その仕様から送風ダクトや建材にも優しいため、長い目で見ると出費を抑えることが出来ます。
また、マッハシステムは基本的に工務店が施工出来る内容となっているため、修理時も安心。修理内容も通常の全館空調システムのように数百万円掛かってしまうような修理も必要なく、マッハシステムで使用しているエアコン等の修理程度。施工金額を含めても20〜30万円程度で済んでしまうことが殆どなのだとか。
今年の夏は6月から30度を超える日が連日続く酷暑。特に夏場は外気との寒暖差が激しくなりやすいため、結露によるカビの発生や建物へのダメージはどうしても起きてしまいますが、マッハシステムは極端な温度差の空気を巡らせるわけではないので、結露の発生を防ぎます。
さらに大風量で空気を常に循環させていることから埃も積もりにくく、カビも生えにくくなっているのです。
大須さんに藤原さんのお宅のマッハシステムについて、設備の紹介をして頂きました。
こちらは吹き出し口。ここから空調室で調整された空気が噴き出していますが、生活している分には風が顔や頭に吹き付けられているような感じは全くしません。
しかし手をかざしてみると、しっかりとした風量で空気が噴き出していることが分かります。
その後空気は部屋の中を周り、排気口からフィルターボックスに向かうかドアの下等から廊下へ抜け、またフィルターを通って空調室へと戻っていきます。
空調室に集まった空気は、エアコンから出る空気と混合され丁度良い温度に調整。
エアコンやダクト前にもフィルターが備えられているため、何層ものフィルターを通った綺麗かつ適切な温度に調整された空気は、送風機によってダクトを通ってまた各居室へ送られる、という仕組みとなっています。
こちらは吸気・排気ダクトのフィルターボックス。外気から取り込んだ空気と、内部で循環する空気をこちらでもフィルターを通して綺麗にし、一部はそのまま外へ排出することで常に綺麗な空気を循環させています。
こちらは送風機の管理スイッチ。基本は点けっぱなしで、365日快適に過ごせていると藤原さんは語られていました。
マッハシステムのおかげで「動物の臭いがしなくなった」
左から愛和建設の大須さん、アライアンスの廣石会長、家主の藤原さん。
藤原さんは、現在プードルを飼われているそう。こちらの住宅に引っ越す前の住宅では、動物の臭いがどうしても発生してしまい、芳香剤を4つも置いて誤魔化していたのだとか。
しかしマッハシステムにしてからは臭いが全くせず、家に訪れた方からも「臭いがする」といった指摘は一切ないのだそう。実際に私が伺った際も、犬の臭いは一切せず、飼育ケージと鳴き声で飼われていることが分かった程でした。
「元々住宅展示場の中でお仕事をさせてもらっていて、愛和建設さんと知り合いました。その縁でこの家の設計から建築をお願いしました。僕のお客様からマッハシステムの快適さを色々聞いていたので、もし(全館空調を)やるなら自分もマッハシステムを入れようと思っていたんです。」
とコメントしてくれました。
マッハシステムは口コミや紹介からどんどん広まっているシステム。人伝に聞いて体験会に申し込む方もかなり多いのだとか。
実際に藤原さんもお客さんからの声を聞いて導入に至ったと説明しているように、利用者の満足度はかなり高いようです。
「実際に住んでみての感想ですが、本当に快適です。冬は家中どこでも半袖半ズボン。夏も外が37〜38度になってしまう暑い日でも、家の中はどこでも25度くらいで快適に過ごせる。廊下も同じくらいの温度なので、マッハシステムにして良かったですね。」
と話しています。
脱衣所と風呂場の寒暖差が原因で起こる「ヒートショック」も起こりません。朝目が覚めて部屋から廊下に出た時の気温差もないため、本当に快適に過ごせるのだと話してくれました。
藤原さんはマッハシステムを体感してもらいたいからと、自宅をお見せすることもあるそうですが、ほぼ「マッハシステムにします!」と決められるのだとか。
ガスは使っていないという藤原さん宅。年中エアコンを点けているため電気代が気になるところですが、大体1ヶ月で2万円程になるそう。しかし藤原さん宅は屋根にソーラーパネルを取り付けているため、日照時間が多い夏場等は大体7,000円程度に抑えられているそうです。
マッハシステムで家を新築された方からのクレームも殆どなく、臭い・埃・ハウスダスト・カビの発生を気にしないで済み、一年を通して家中どこでも快適な気温で生活出来るというのは非常に大きなメリット。
マッハシステムは今後も快適性を実際に体験して知ってもらい、よりブランド力を高めて国内展開も充実させていきたいと展望を語られていました。
もし新築住宅を建てる予定で、全館空調を考えているならば、マッハシステムを取り扱っている工務店を探して、一度体験してみてはいかがでしょうか。
愛和建設:https://aiwa-kensetu.com/
FHアライアンス:https://fh-a.net/