皆様こんにちは!
好きな言葉は文明開化!明治に想いを馳せる男、ヨウヘイです!
「美味なるものを食せば、人生はより豊かになる」をモットーにこの記事を読んで下さった皆様に、心から美味しいと思ったのものだけを一切忖度なし!独断と偏見のみでお届け!
今回は創業明治三十八年、極上の桜肉を堪能できる「桜なべ中江」をご紹介します!
桜なべの歴史
鬼滅の刃「遊郭編」のモデルとなった場所でもある吉原。
当時の吉原への唯一の玄関口だった吉原大門の交差点のすぐ近くに「桜なべ中江」は店を構えています。
当時、吉原遊廓で遊びたいけれどお金のなかった客が自分の乗ってきた愛馬を吉原近辺の商家で売り、遊廓で遊ぶ為のお金を見繕う人が多かったそう(上弦の鬼より鬼畜)。
その大量に売られた馬をどうにかするため、横浜にて文明開化のグルメとして流行っていた「牛鍋」に着目し「牛が美味しいなら馬も美味しいはず」と、売りつけられた馬の肉で鍋を作ったのが始まりと云われているそうです。
その後、瞬く間に桜肉(馬肉)を食す「馬食文化」が流行り、生まれた至極の品こそが吉原発祥の郷土料理で浅い鍋でさっと炙って食べることの出来る、遊郭の行き帰りの客にファストフードとして愛された「桜なべ」なのです!
最盛期には、吉原大門通りに二十軒以上の桜なべ店舗がズラリと並んでいたそうですが、現在では牛・豚と比べて食肉量が取れない為、馬食文化は廃れてしまいました。
現在は「桜なべ中江」のみが伝統を受け継ぎ営業を続け、多くの美食家から支持を得ているそうです。
皆様、どうですか?
こんな背景を聞くと、是が非でも食べたくなってしまったのではないでしょうか!?
私から一言。
「迷わず食えよ、食えば分かるさ」
現代では桜肉は高級食材、極上の馬肉は松阪牛にも黒豚にも劣らない、高級食材の名に恥じぬ味わいをご堪能いただけることを約束します!
創業明治三十八年「桜なべ中江」
やって来ました!「桜なべ中江」
こちらの建物は築百年を超えており、なんと国の登録有形文化財に指定されているんです!
極上の桜肉を食べれるだけではなく、外装と内装の美しさから映画での撮影などにも使用されています。
調度品も大変美しく、古き良き時代を内包したこの場所で明治に想いを馳せながら食べる桜肉は、時代を超えて今もなお普遍的な美味しさ。
令和を生きている我々に「日本人に生まれてよかったな」と強く感じさせてくれます。
「桜なべ中江」が誇る究極の桜肉料理を揃えたフルコース
さて、今宵私が頂いた品は「究極ヒレコース」17,000円也。
肉は全て桜なべ中江専用に飼育された、純国産の桜肉が使用されています。
コースのラインナップはこちら
・先付 桜肉スジ煮込み
・本日のサラダ
・極上馬刺し
・タロタロユッケ
・極上桜肉・ウニ・イクラのせ
・桜ヒレ肉のステーキ・フォアグラのせ
・極上桜なべ
・季節のザク
・桜つくね
・あとご飯セット
・お新香
・赤出汁味噌汁
・季節のデザート
映画ファーストスラムダンクに出てきた山王も顔負けの最強ラインナップ。きっと極上桜なべが沢北だろう。
煮て焼いて食って、生で食べても究極の桜肉料理はどれもこれもが美味しかったのですが、そのメニューの中でも「皆様にどうしても食べていただきたい!」と、私の心が震えた料理だけをピックアップしてご紹介します!
・桜肉の旨みとコラーゲンたっぷり!「桜肉のスジ煮込み」
透き通った綺麗な煮込み。この汁は飲み干せるほどあっさりしてますが、旨みがギュッと凝縮されています。
そこに七味を投下。旨みを際立たせます。
ぷるんぷるんのスジ肉。スジ肉の甘みと旨みが食べた瞬間に口に広がります。旨みは濃いのに、不思議とあさっりとしている逸品でした。個人的には牛スジの煮込みより好きかも!
・純国産桜肉は生で食べてこそ風味が活きる「極上馬刺し」
見事な桜色。美しい。こんなに綺麗な桜色の肉は食べたことも見たことすらなかった。
醤油をつけて、生姜と一緒にいただきます。臭みは一切なく、甘さ・旨みと共に噛めば噛むほど味わいが広がる。桜肉は生で食すのが一番美味しいかも!
・純国産極上桜肉とウニ、イクラの贅沢極まりない味の共演!「極上桜肉・ウニ・イクラのせ」
ねぇ、ナニコレ。美味いに決まってるやん。
ハイ、めちゃくちゃウマイ。もう食べる前から知ってました。ウニとイクラと馬肉の共演。旨みの足し算ではなく、掛け算。これは酒が進む!
・岡本太郎画伯が考案し、晩年まで愛した「タロタロユッケ」
岡本太郎画伯が考案し、晩年まで愛した桜肉のユッケ。まるで宝石のような美しさ。
躊躇なく秘孔を突きます。
混ぜるなキケン。コレはヤバイ。
ユッケにすることで肉の甘みがより際立ち、口の中でとろけていきます。岡本太郎画伯曰く「芸術は爆発だ」。こちらのユッケも爆発的な美味さでした!
・吉原発祥のハイカラ郷土料理『桜なべ』
お待ちかね。今回のメインディッシュ桜なべ。ワクワクが止まりません!
中心にあるのがコラーゲンたっぷりの脂身。周りが純国産の極上桜ヒレ肉。
こちらが「ザク」と呼ばれる野菜と桜つくね。こちらも鍋に入れて馬肉の旨みと秘伝の割下で煮込みます。
浅い鍋で桜肉をさっと煮込みます。この浅さにより早く火が通り、全ての具材を見渡せます。
もっと桜色の状態(半生)の方が良かったのですが、写真を撮ってたせいでタイミングを逃しました(怒)。
卵にくぐらせていただきます。
あぁぁぁ、それでもめっちゃ美味い!鍋にすることにより、馬肉本来の旨味と割下の旨みが加わり、優しくも味わいのある最高の一品に仕上がっている。
明治の人々よ。貴方たちはこんな美味いもん食ってやがったのか!
こちら脂身。飴色になった脂身は甘くて美味しく、牛や豚と違ってさっぱりとしているので無限に食べれる美味さ。デロンデロンになっても構わないからポケットに突っ込んで持って帰りたいほどでした!
ザクよ。脇役と思いきや、良い表情を見せるじゃないか。
シミシミのお麩とデロンデロンのトマト。桜肉と割下の旨みを十分に染み込ませ。照り輝いてやがる。こちらも最高に美味しかった!
・全てをぶち壊す。味の暴力「あとご飯セット」
桜なべを食べ終え、満足感に浸り、お腹いっぱい。その直後に衝撃はやってきます。
「桜なべ中江」で一番美味しいのは「あとご飯」だと言うお客さんもいるそうで。桜肉、ザクの旨みがたっぷり溶け込んだ煮汁でたまごとじを作ってくれます。
あぁ。ヤバい。絶対美味い。
ヤメて!絶対美味しい!もうお腹いっぱい!ダイエットしてるのに!
気づけば目の前に黄金郷が出来上がっていました。
ダイエットは明日からにしよう。
オン・ザ・ライスでいただきます。
コレは激ウマ。味の暴力に完全に屈服しました。全ての旨みが凝縮された卵と白米。日本人に生まれて良かった。
番外編 ヨウヘイセレクト。純米吟醸酒「惣花」
明治天皇が愛した皇室御用達の別名「幻の酒」。喉越しが良く、旨み深い風味は極上の桜肉料理との相性◎でした。
あとがき
今年もいよいよ暑い夏がやってきます。毎年、夏を超えるのってしんどいですよね。
馬肉は滋養強壮のある食材で、フランスでは「病気の時に食べる食材」として有名でした!
さらには馬肉は高たんぱく質で、トレーニング中やダイエット中の方にもおすすめ!また、豊富な栄養素とビタミン・鉄分を含んでおり、夏バテ予防にもぴったりです。
この記事を読んでいただいて少しでも興味を持って頂けた方は、ぜひ夏バテ予防も兼ねて、日本を代表する画伯が愛した極上桜肉の品々を召し上がってみてはいかがでしょうか!
店舗情報
店名:桜なべ中江
電話番号:03-3872-5398
住所:東京都台東区日本堤1-9-2 三ノ輪駅から徒歩8分
営業時間:
[平 日] 17時~22時(L.O.21時30分)
[土日祝] 11時30分~21時(L.O.20時30分)
※土日祝は通し営業
※ランチタイムは11時30分~14時
定休日 月曜日
※月曜が祝日の場合は営業(翌火曜日がお休み)
※詳しくはお電話などでお問い合せください
公式HP:https://sakuranabe.com/