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“買える展覧会”など初の試みも多数!「アートウィーク東京」が11月2日〜5日より開催


欧米諸国に続き、アジアを中心にグローバル化している日本の現代アート。日本のアート産業はグローバル化に際して、海外の国際的なアートフェアやアートフェスティバルに現代美術作家・作品を出展を国が補助する等、官民が協力して日本の現代アートのグローバル化を推進しています。

一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームは世界最高峰のアートフェア「アートバーゼル」と提携し、日本の現代アートの創造性と多様性、またそのコミュニティを国内外に紹介する国際的なアートイベント「アートウィーク東京(以下、AWT)」を、2023年11月2日〜5日の4日間に渡って開催することを発表しました。

 

国際的なアートイベント「アートウィーク東京」2023年度は11月2日より開催

 

アートウィーク東京とは

「アートウィーク東京」は、東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する、年に1度の展覧会です。

⽂化庁の協⼒のもと、世界最⾼の規模と質を誇る現代美術のアートフェア「アートバーゼル」と提携し、⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォームが主催。

東京都・アートウィーク東京モビールプロジェクト実⾏委員会と連携して都内の主要アートスペースを繋ぐ交通⼿段の提供など、幅広い鑑賞者層に対してアートアクティビティの体験機会を創出する「アートウィーク東京モビールプロジェクト」を通じ、東京の現代アートを⽀える環境基盤の形成に努めています。

1872年、文部省博物館主催で古美術品・工芸品・油絵などの絵画展が東京・湯島の聖堂で日本で初の展覧会が開催されました。

その後は民間団体が主催する展覧会も1875年に開催されて以降、官民問わず多数の展覧会が行われ、近代美術史の発展に貢献。

日本は現在の「現代アートのグローバル化」にも積極的に取り組んでおり、AWTもその一環となる催しとなっています。

行動規制の解除前だった2021年からプレローンチしたAWTは、本格ローンチから今回で2回目の開催。

昨年開催のAWTは、美術館やギャラリーなど51箇所のアートスペースが参加。2022年度は4⽇間に渡った会期を通じ、のべ3万2,000⼈を超える参加者を記録するなど、アートに関心のあるユーザーが多数参加しています。

都内各地にある主要なアートスペースを繋げる「アートウィーク東京モビールプロジェクト」の⼀環として運⾏した無料のシャトルバス《AWT BUS》は、会期中の10時〜18時の間に約15分おきに特設のバス停を巡回し、6つのルートでアートスペースを繋ぎました。


・2022年度AWT会期中に6つのルートで50以上のアートスペースをつないだシャトルバス《AWT BUS》

2023年度開催となる今回も運行するほか、新たに子供・学生を対象とした展覧会ツアーをはじめ、これからアートコレクターを目指す方を対象に日本を代表するコレクターと連携したスタートアップセミナーも開催予定となっています。

 

美術鑑賞後の憩いの場《AWT BAR》

気鋭の建築家・萬代基介さんの設計による《AWT BAR》をナイトアウトプログラムとして南⻘⼭「emergence aoyama complex」にオープン。

2022年度は4名のアーティストとのコラボによるオリジナルカクテルを提供したほか、⽇中アート鑑賞を楽しんだ⼈々が夜に集う憩いの場として賑わいを⾒せていた《AWT BAR》は、2023年も開催。

昨年に引き続きアーティストとのコラボレーションカクテル提供することに加え、今年は新世代のシェフによるオリジナリティ溢れる料理を提供するそうです。


・建築家・萬代基介が設計を手がけた2022年度の《AWT BAR》
©️Mandai Architects

 

2023年度のアートウィーク東京は50箇所の美術館・ギャラリーが参加

2023年度のAWTには、11箇所の美術館と39箇所のギャラリーが参加します。


・「Group show “for TZ”」展示風景 2022 年 ナンヅカアンダーグラウンド

日本最初の国立美術館としてオープンした東京国⽴近代美術館(⽵橋)をはじめ、東京都現代美術館(清澄⽩河)・森美術館(六本⽊)といった⽇本のアートシーンを牽引する美術館が名を連ねて参加。

また、銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)や資⽣堂ギャラリー(銀座)のような企業が運営するインスティテューションなど、多彩なランナップが揃っています。


・東京国立近代美術館外観

今年参加する東京のアートシーンの多様性を反映した39ギャラリーは、⽇本の現代アートの草分けとしてその歴史を紡いできた東京画廊+BTAP(銀座)をはじめ昨年から引き続き参加するギャラリーのほか、⼩⼭登美夫ギャラリー(六本⽊)・シュウゴアーツ(六本⽊)の2つの⽼舗ギャラリーが参加。


・杉本博司「OPERA HOUSE」展示風景 ギャラリー小柳 2022年
© Hiroshi Sugimoto, courtesy of Gallery Koyanagi, photo by Sugimoto Studio

参加美術館・ギャラリーの詳細については、公式サイト等をご確認ください。
公式サイト:https://www.artweektokyo.com/

 

買える展覧会《AWT FOCUS》

今回開催するAWTでは「アートウィーク」の新たなモデルを提案するべく「買える展覧会」《AWT FOCUS》を開催することも告知されています。


・《AWT FOCUS》会場・大倉集古館

この《AWT FOCUS》は、全ての出品作品をギャラリーを介して購⼊することが可能となっているもので、展覧会を通じて「⽇本の戦後の美術を理解するためのポイント」を提⽰すると同時に「⽇本のアートマーケットの活性化」を⽬指す試み。

鑑賞して「いいな!」と思った作品を購入することが出来るというのは、現代アートに欠かせないキーワードであり、良い物を手に入れる「チャンス」と出会うことが出来る絶好の機会と言えます

《AWT FOCUS》第1弾の開催地である⼤倉集古館(⻁ノ⾨)は、⼤倉財閥の創始者であり⽇本近代美術業界の牽引者でもあった実業家・⼤倉喜⼋郎さんが1917年に創⽴した、財団法⼈として⽇本初となる私⽴美術館。

⼤倉喜⼋郎さんが生涯をかけて蒐集した国内や東洋の美術品をはじめ、絵画等を含めて3件の国宝「古今和歌集序」「普賢菩薩騎象像」「随身庭騎絵巻」をはじめ、13件の重要文化財を含む2,500点が収蔵。

本展にはマーケットにも造詣の深い滋賀県⽴美術館ディレクターである保坂健⼆朗さんがアーティスティックディレクターを務めます。


・撮影:木奥恵三

参加ギャラリーが出展する多様なジャンルの作品を通じ、戦後日本の美術のいくつかの系譜を批評性を持ちながらも分かりやすく再考する展覧会。

出品作家や開館情報といった詳細は8⽉末頃の発表予定となっているので、続報をお待ちください。
※この展覧会に関して⼤倉集古館へのお問い合わせはお控えください。

 

AWTの会期中は、《AWT FOCUS》《AWT BAR》以外にも、シンポジウムやオンライントークイベント等の様々な催しが開催予定となっています。

アートに触れてみたい・興味があるという方は、ぜひ本展覧会に参加してみてはいかがでしょうか。

URL:https://www.artweektokyo.com/
※画像クレジット:Photo by Art Week Tokyo

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