インテルは9月28日、第13世代インテル® Core™ i9-13900K プロセッサーを最上位製品とした、「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」の発表などが行われた「Intel Innovation 2022」をアメリカで開催(9月27日、日本時間で9月28日深夜)。
この発表内容について、インテル株式会社では日本のメディア向けに事後発表会を開催しました。
「Intel Innovation」国内向け事後発表会を開催
インテル株式会社による「Intel Innovation」の日本向け事後発表会では、同社 代表取締役社長の鈴木国正氏、第二技術本部 部長 工学博士の安生健一朗氏、執行役員常務 第二技術本部 本部長の土岐英秋氏が登壇。
鈴木社長はイベント冒頭にて挨拶の後、1年前に発表した前世代プロセッサーである第12世代製品についてや、クリエイター・ゲーマー分野へ広げてきた、インテルのこれまでの取り組みについて振り返りを行いました。
インテルは各分野のマーケティング・営業・小売店などとタッグを組み、「どういう風にインテル製品を使うのか」ということを周知させる取り組みを行なってきたと説明。
ユーザーの利用シーンを想定出来るプロモーションとして、PCメーカーからも好評だったそうです。
インテルは特にゲーム市場の活性化に伴った活動も行っており、
「目標はゲーム市場の活性化で裾野を広げること。ゲーム市場の特定のプラットフォームのパイを取るというよりは、”PCはハイエンドからエントリーまでゲーム市場を活性化するだけの幅がある”という大義を持って動く。」
というインテルの方向性を鈴木社長は語られていました。
また、インテルはクリエイターのワークフローの理解やコミュニティ作成など、クリエイター支援を行う「Blue Carpet Project」という活動も行なっており、「今後もこの活動は確実に続けていく」とコメントされていました。
世界最高のゲーミング体験・クリエイティブ性能の飛躍的進歩により、eスポーツに出場するプロからビギナーまで、「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」はあらゆるユーザーが快適な体験を出来るようになる製品と自信満々。
今後はデスクトップへの導入をきっかけとして、モバイルも含めて世界最速となる「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を幅広く導入していきたいと説明されていました。
第13世代インテル® Core™ i9-13900K プロセッサー紹介
製品については、鈴木社長より引き継いで安生氏が製品紹介を行いました。
第13世代インテル® Core™ i9-13900K プロセッサーは、「最大5.8Ghz動作のP-Core」、「E-Core数2倍」、「L2キャッシュ増大」などの要因により、最大シングルスレッドが15%向上、マルチスレッドで41%のパフォーマンス向上となることを説明しました。
第13世代Core(Raptor Lake)は、前世代のAlder Lakeと同様のハイブリットアーキテクチャーを採用しつつ、P-Coreにかなりの改良を加えており、名称を「Raptor Cove」へと変更。
名称の変更に見合うだけの進化を果たしていると説明しました。
メインメモリのDDR5速度の高速化をはじめ、E-CoreをP-Core同様スマートにするだけでなく、E-Core数を倍増させ「最大24コア」となったことにより、過去最高のパフォーマンスを実現しています。
あらゆるジャンルのゲームでインテルがデータを取ったところ、殆どのタイトルで12世代(前世代製品)と比べて性能が向上。
その内の約半分のタイトルで、5%以上のフレームレートの改善が見られたと報告。他社の最新製品と比較しても、トップクラスのゲーミング性能があることを説明しています。
また、コンテンツ制作に関しても、最大で69%のパフォーマンスの向上を実現しているとのこと。
E-Coreの倍増によるマルチスレッド性能が、このパフォーマンスに繋がっていると安生氏は説明しています。
写真や動画など「メディア制作」の処理で27%の作業時間の短縮に、ゲームのキャラクターからゲーム開発といった分野などでは34%の作業時間の短縮に繋がっています。
非常に高いパフォーマンスを要求されるゲーミング・クリエイティブ環境において、大きな力となるインテルの最新製品ラインナップ「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」は、ゲーマーやクリエイター必見の性能となっています。
製品について詳しく知りたい方は、インテルの公式WEBサイトからご確認ください。
公式WEBサイト:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/docs/processors/core/13th-gen-processors.html