元気が出ない、疲れやすいといった小さな不調の要因の一つに上げられるのが“ホルモンバランス”の変化。女性の一生のうち、スプーン1杯ほどの量しか分泌されない女性ホルモンのバランスの乱れは、子宮内の不調や更年期の症状を引き起こすきっかけにもなります。今回は、5分でできる女性ホルモンのバランスを整えるヨガポーズをご紹介します。
女性ホルモンの流れを整えるヨガポーズとは
①ヴィラーサナ(割座のポーズ)
1) お尻の下に一番低い高さで、短い辺がかかとに向くようにブロックを置いて座ります。お尻がブロックの上にしっかり載ることを確認したら膝立ちになり、かかとがお尻の下に入らないように注意し、足先は真っ直ぐ後ろを向くように伸ばしましょう。両膝は閉じるか、痛くない位置で調整します(腰幅程度まで開いてOK)。
2) チョップの手にしたら指先を膝の後ろにしっかり差し込み、膝の後ろにスペースを作りながら再度ブロックに座ります。お尻でブロックを真下に押し、頭頂を天井に引き上げて腰の自然なアーチを保ったまま深呼吸を繰り返しましょう。5呼吸キープします。
②四つん這いのポーズ
1) ①のヴィラーサナのポーズから膝立ちになり、ブロックを外します。かかとの上にお尻を乗せて正座になり、背筋を伸ばして一度深呼吸をしてから、両膝を肩幅くらいに開きます。
2) 背筋を伸ばしたままゆっくりと両手を前について四つん這いになります。肩の真下に手のひらが来るように位置を整えましょう。背筋が丸まらないように常に頭頂とお尻で引っ張り合い、腰の自然なアーチを保っておくことがポイント。(自然なアーチとは仰向けに寝ころんだ時に手のひらが一枚分入るくらいです。)
3) 四つん這いになったら、骨盤は固定し、背骨の一つ一つを伸ばすように背筋を引っ張ります。深呼吸を繰り返しましょう。この体勢を5呼吸キープします。
4) 次に肩の真下に手首の位置を保ったまま、背骨をお尻に向けて引っ張り、背中と腰のこわばりを緩めます。深呼吸を繰り返し、5呼吸キープします。
5) 背骨を引っ張り合ったまま、ゆっくりとお尻をかかとへ下ろし、両膝を軽く閉じて正座に戻ります。背筋を伸ばして深呼吸をしましょう。これを3回繰り返します。
※意識的に行うために、なるべく時間をかけてゆっくりと動き、背骨が常に伸びて自然な腰のアーチができているかに心を配りましょう。③アドムカシュバナーサナ(ダウンドッグのポーズ)
1) つま先は真後ろに伸ばし、かかとの上にお尻を置いて正座で座ります。頭頂と肋骨を天井へ引き上げ、お尻はかかとにどっしりと置いたまま深呼吸を一つしましょう。
2) 背骨の伸びを保ち、腰に自然なアーチを保ったまま、ゆっくりと四つん這いになります。手のひらを一枚分前に移動させ、肩の真下に手がくるように重心を前にスライドさせましょう。手のひらではしっかりと床を押し、肘は少し緩めておきます。
3) 肩の位置は変えずにお尻を対角線上に引っ張り、背中と背骨を伸ばします。自然なアーチがある腰にし、その背骨を保ったまま、つま先を立ててお尻を斜め上に引き上げましょう。
4) お尻が頂点の三角形になるように頭頂とお尻で引っ張り合います。背骨を長く伸ばすことが目的ですので、腰が丸まってしまうようなら膝を軽く曲げておきましょう。深呼吸を繰り返し、3呼吸キープします。
5) 両膝を床に優しくついて正座の姿勢に戻ります。これを3回繰り返しましょう。