高知県・土佐の工芸品として知られる、土佐備長炭を使った『土佐備長炭 炭焼珈琲』が新発売! 土佐備長炭で焙煎されたコーヒー豆は、唯一無二の香りが楽しめるという。四国土産にもぴったりな、コーヒー豆の味をためしてみた。
地域の素材を使い、四国でのみ販売される地産商品
2024年に創業100周年を迎えるハマヤ(大阪府)は、コーヒーテイスターとして味覚を追求するコーヒーの専門メーカー。生産拠点を全国4か所に構え、最新の焙煎機と熟練の技術により、コーヒー豆のポテンシャルを引き出すことで高品質・新鮮なコーヒーを届けている。
今回紹介するのは『土佐備長炭 炭焼珈琲』(200g(粉)・希望小売価格 税込864円・2023年12月発売)。日本三大備長炭の1つ、土佐備長炭で焙煎をした炭焼コーヒーだ。
土佐備長炭とは、高知県で伐採されたウバメガシで作られる炭のこと。一般的な備長炭と比べて火力が高く長時間燃焼するため、豆の水分を均一に飛ばし、ふっくらと焙煎される。まさに土佐備長炭でしか作れないコーヒー豆というわけだ。
『土佐備長炭 炭焼珈琲』は、四国工場で焙煎・製造されている。地域の素材を使った四国限定品として、地産地消のコーヒー豆が発売された。
『土佐備長炭 炭焼珈琲マイルド』
最初にいただくのは、『土佐備長炭 炭焼珈琲マイルド』。スモーキーな香りと、まろやかな口当たりが特徴のコーヒーだ。見た目はよくある粉と同じ色だが、ドリップをしてすぐにコーヒーの香り……ではなく、炭火の香りが部屋中に広がっていく。
コーヒーはしっかりと黒く色づき、立ち上る湯気からはスモーキーな香り。
そんな若干マイナスイメージからスタートしたのだが、飲んでみるとこれが実におもしろい味をしていた。酸味はなく、燻製を思わせる風味とほどよい苦みがクセになる。
それでいて口当たりはとてもやさしく、後味は意外とクリア。雑味がなくすっきりとしている。余韻にはスモーキーな風味が残り、時間が経つと旨味があるように感じられた。一般的な炭焼コーヒーよりも圧倒的にスモーキーな風味が強く、ひと口飲めばクセになる味わいだ。
『土佐備長炭 炭焼珈琲ストロング』
続いては、しっかりとしたコクと苦みが特徴の『土佐備長炭 炭焼珈琲ストロング』。こちらも抽出段階から、炭火主体のスモーキーな香りが広がる。
ストロングの名前から予想していた通り、ガツンとした強い苦みが印象的。
そのためか焦げに近い苦味で、好みは分かれそう。ただ、このパンチのある味わいは、イタリアンローストのような深煎りコーヒーとは異なる風味となっており興味深い。余韻も強く、その特徴が残り続ける。キリっと気分を切り替えたいとき、もうひと頑張りしたいときに飲みたい1杯だった。
一線を画す全く新しいコーヒーの味
スモーキーな風味とコーヒーの香ばしさ、そして余韻には旨味すら感じる初めての味わい。ストロングもマイルドも、これまでとは違った楽しみ方ができるコーヒーだった。四国限定販売なので、年末年始の帰省や旅行のお土産に選んでみてはいかがだろうか。
四国県内の量販店・道の駅で販売中。