1秒でも早くくっつけたい時に便利なのが瞬間接着剤。だが、さらに硬化を早くし、しかも白化を防ぐ新しい瞬間接着剤『ボンド アロンアルフア 光』があることをご存じだろうか。UVライトよりも目に優しい専用ライトだから、初心者にも扱いやすい。その使い心地をたしかめてみよう。
乾燥した冬場でも問題なし!作業効率をアップさせるニュータイプ!
コニシ株式会社(大阪府)は、”ボンド 木工用”シリーズなどを手掛けている接着剤の総合メーカー。接着剤を柱に、化成品事業や土木建設工事事業など、幅広い事業を展開している。
「ボンド アロンアルフア」は、環境が整っていればほんの数秒で接着する工作や補修に優れた瞬間接着剤。だが、使用環境や接着する素材によっては数分かかることも。これを解消したのが、『ボンド アロンアルフア 光』(4g・参考小売価格 2,200円(税込み)・発売中)だ。
一般的な「ボンド アロンアルフア」は、空気中の水分に反応して硬化するが、この瞬間接着剤は専用ライトの光にも反応するアイテム。塗布後にライトを照射することで、硬化時間を短縮し、さらに白化も防いでくれる。透明素材の接着や工作作業の効率アップができるので、プラモデル・模型・アクセサリー作成にぴったり。
専用ライトはUVライトではなく、青色のLEDを採用。UVライトに比べ、目に優しいので頻繁に使う人にも嬉しい仕様だ。
わずか10秒の早業!光の力がすごい!
瞬間接着剤と専用ライトがセットで封入。別途購入する必要がないので揃える手間がかからない。本体は押しやすい専用容器付き。
厚さ3mmほどのアクリルを接着してみた。光を当てない場合、1分ほどで仮接着レベルにくっつき、5分ほどで簡単にはがれない程度に硬化した。接着部分は白化し、見栄えの悪い仕上がりになっている。
一方、光を当てた場合はというと、驚くことにたったの10秒ほどで硬化。あまりの早さと見た目の変化がなさすぎるので、何度も確認したがこれは間違いない事実だ。
白化も少なく、最小限の変化でとどまっている。アロンアルフアなので光が届きにくい場所に使用する場合も、アロンアルフアなので最終的にはしっかり硬化する。気になる場合は10秒以上しっかりと照射するのがおすすめだ。
その早さはコーティングにも活躍!
さらに、速乾だからこそできるコーティングをおためししてみよう。ケーブルの破損でよく見られる根元のコーティングと破損に使ってみる。
『ボンド アロンアルフア 光』は少しだけ粘度のあるタイプなので、少しの厚み程度なら盛ることができるのもポイント。垂れない程度に盛り、光を当てると……
見事に硬化。エッジの効いた段差が埋まり、コーティングされている。塗ってから硬化するまでの所要時間は1分もかかっていないだろう。早く固まらなければ、盛った状態をキープできない。『ボンド アロンアルフア 光』だからこそできる技だ。これは便利すぎる。
断線部分も硬く接着され、破損を食い止めることができた。
接着部分は光との反応熱で熱くなる場合がある。コーティングなどで多めに使用する場合、硬化後すぐは手で触れないよう気を付けよう。
専用ライトの光はいわゆるLEDライトの1個分の光とほぼ同等のレベル。当然直接目で見るのは禁物だが、眩しいと感じるほどではない。スイッチが少し硬めだったが、誤動作防止と考えればやむなしだ。接着剤を塗る前にONにしておくのをおすすめしておく。
全国のホームセンター、SM、手芸店、ネット通販などで発売中。