最近のカミソリは高い。とくに替刃は、深剃りとやさしい肌あたりを両立すべく進化し、多数刃が普及した結果、1つ当たり500〜1,000円が当たり前になった。この高騰化に終止符を打つべく発売されたのが、今回紹介する『フェザー サムライエッジ』だ。1つ当たり300円程度の替刃ながら、「マイルドブレイド機構」によって肌にやさしいシェービングを実現したカミソリだ。その剃り心地、早速試してみよう。
3つの動きと「マイルドブレイド機構」搭載。3枚刃でも肌に優しい剃り心地
フェザー安全剃刀(大阪府)は、1932年に創業した替刃メーカー。理容業界トップシェアを誇る老舗ブランドとして、医療、工業、理美容など、ジャンルを問わず世界中のユーザーに高品質な替刃を届けている。今回おためしする『フェザー サムライエッジ』は、リーズナブルな替刃と肌あたりのやさしさを両立したすべて日本製のT字カミソリだ。
本体の『サムライエッジホルダー』は替刃1個付きで希望小売価格 税込1,100円、替刃の『サムライエッジ 替刃』は、4個入りで希望小売価格 税込1,430円、8個入りで希望小売価格 税込2,420円となっている(いずれも発売中)。
1個当たり300円程度なので、昨今のカミソリ市場の相場を考えると、圧倒的な低価格と言えるだろう。しかも、この価格で全て日本製というのは驚きだ。
もちろん安いだけではない。肌にやさしい剃り心地を実現するべく、3つの動きと機構を採用している。
1つ目は、ヘッド部分に搭載されたサスペンション。
肌に押し当てても過度な負荷を与えずに密着感を与えてくれるのだ。
2つ目は、前後左右に動く替刃の首振り機能。頬や顎、鼻下などの曲面に追従し、刃が一定の角度を保ちフィットする。1つ目のサスペンションとの組み合わせは、特許が取得されたフェザー独自のアクションだ。
3つ目は、3枚の刃が独立して動くサスペンション機能。刃の1枚ずつが肌のわずかな凹凸にも追従することで肌への負担を軽減し、ヒゲのみをキャッチしてくれる。
さらに、刃の肌への食い込みを防ぐ「マイルドブレイド機構」を搭載。ステーと呼ばれる板が、刃が肌に食い込む圧力を分散し、肌への負荷を軽減してくれる。これら3つの動きと機構によって、低価格ながらもやさしい肌あたりを実現しているのだ。
これが低価格カミソリの剃り心地!?圧倒的な機能性にびっくり!
早速その剃り心地をたしかめてみよう。『フェザー サムライエッジ』を当てると、ヘッド部分のサスペンションがクッと動く。やわらかすぎず、感触が伝わってくるちょうどいい弾力だ。硬いひげを剃ろうと思わず力を入れてしまっても安心できる。
顎、頬、鼻下と動かしていくと、スルスルとヒゲが剃れていく。普段なら細かく角度を調整したり何度もなぞって剃り残しをカットしているのだが、3つの動きによって肌にフィットし、きれいに剃れるのだろう。とにかく密着感がすごい。
記者が最も驚いたのが、その肌あたり。カミソリを肌に当てても、刃先が触れている感覚がほとんどないのだ。え、これ剃れてる? と一瞬疑ったほど刃物感がない。これがマイルドブレイド機構の効果なのだろうか。
多枚刃のカミソリに比べて刃が小さいため、鼻下など細かい部分も剃りやすい。
替刃の交換はワンタッチ。ストッパーをスライドさせるので、簡単に取り外しができる。外れにくいので、剃刀を頻繁に落とす記者には大変助かる仕様だ。
グリップ本体も替刃もすべてが日本製の『フェザー サムライエッジ』。低価格カミソリとは思えない工夫の数々には驚かされるばかりだった。経済面はもちろん、剃り心地にもこだわりたい人におすすめの一品だ。ドラッグストア、GMS、スーパー、ホームセンターで発売中。