日本酒と言えば、天ぷらや魚などの和食に合うお酒というイメージが一般的。しかし、洋菓子や洋食との相性が良い『白鶴 淡雪 スパークリング』をご存じだろうか。お米からできたスパークリング日本酒で、独自開発のシトラスのような香りを出す酵母を使うことで、一般的な日本酒とは違う不思議な味わいが楽しめるという。気になるその味をチーズケーキとのマリアージュでたしかめてみた。
独自開発のシトラスのような香り♪ スパークリング日本酒
今年で創業280年を迎える白鶴酒造(兵庫県)は、清酒の醸造・販売を行う老舗酒造会社。社名にもなった「白鶴」は、江戸時代の創業当時から使われて続けているブランド名だ。
今回おためしするのは、同ブランドの定番商品の中でも唯一のスパークリングの日本酒『白鶴 淡雪 スパークリング』(アルコール分5%・300ml瓶・日本酒度 -58・希望小売価格 税込529円・発売中)。
最大の特徴は、独自開発されたシトラスのような香りを出す酵母を使用していること。柑橘系のさわやかな香りを感じられるため、リラックスしたいときにぴったりな日本酒に仕立てられているという。
そのため、マリアージュ(食べ物との組み合わせ)も一般的な日本酒とは少し違っている。同社によると、チーズやクリームコロッケなど洋食とのマリアージュが合うとのこと。さらに、チョコレートやケーキなどのデザートとも合わせやすいのだとか。そこで今回は、仕事帰りでも購入できるコンビニスイーツとマリアージュしながら、その味をたしかめてみよう。
日本酒でもスパークリングワインでもない不思議な味わいに2度驚いた!
ラベルは淡雪のロゴと清酒発泡の印が印象的なデザイン。美しく端麗なイメージを受ける。容器に縦の筋が入っていておしゃれだ。
口を近づけると、たしかにシトラスを思わせるさわやかな香りがする。お米由来のにおいもあるが、いわゆる日本酒的な香りとは全くの別物だ。
そう感じながらひと口飲んでみると、その味に驚かされた。これは、日本酒なのか?
まるで果実酒のようなフルーティな甘さとさわやかな酸味、そして風味。甘さだけなら甘口で飲みやすい日本酒だが、酸味と風味が交わることで果物を食べているような味わいになるのだ。なんて不思議な味。
日本酒×洋菓子のマリアージュ
続いてはコンビニで購入したチーズケーキとのマリアージュを楽しんでみよう。濃厚で甘酸っぱいチーズケーキを口に入れた後、『白鶴 淡雪 スパークリング』をひと口。そうしてもう一度、その味に驚かされた。
濃厚さが特徴のチーズケーキは、後にもその風味や味わいが残る。普通、そこに紅茶やコーヒーなどを飲むとすっきりおいしくリセットできるのだが、これは飲み物の味で上書きしていくような感覚に近い。
一方『白鶴 淡雪 スパークリング』は、後味の余韻を引き継ぎつつ、カウントダウンするように口の中をリセットしてくれる。スイーツの味を邪魔せず、最後は日本酒の味わいへと変化させるような、そんな味だ。
『白鶴 淡雪 スパークリング』ははじめこそ甘くフルーティなおいしさだが、最後にはしっかりと日本酒らしいキレと香りを残していくから。そのため、はじめはしっかりとチーズケーキになじみ、最後には日本酒のおいしさに繋がっていくのだ。これは果実酒にもスパークリングワインにもない特徴ではないだろうか。
アルコール度数は5%ながらアルコール感をあまり感じさせず、淡麗でみずみずしい飲みやすさも相まって、夕食後のリラックスタイムにもぴったりな1本だと思う。
全国の酒類取扱店にて発売中。
※お酒は20歳になってから楽しもう