コスメブランドYUBUNEから『PARFUM TSUKI (月)』が新発売された。香水6種目となる今作は、長野県千曲市にある姨捨の棚田に映る月影がモチーフになっている。姨捨の棚田は松尾芭蕉や歌川広重をも魅了した景色なのだそうだが、どんな香りに仕上がっているのかためしてみた!
日本の伝統を残したいという想いを香水に
YUBUNE(東京都)は、2020年10月と比較的最近生まれたコスメブランド。「命の洗濯」をコンセプトに、国内の素材を原料としたコスメや香水・お香などを販売している。日本の自然・文化・資源を大切にし、その思いが商品のコンセプトやパッケージに直接活かされているのも特徴的だ。
日本人調香師がデザインする香水は、日本の生活に馴染むどこか懐かしい香りに作られている。6種目の香水として新発売されたのが『PARFUM TSUKI (月)』(30mLまたは75mL・希望小売価格 30mL税込 13,200円/ 75mL税込 22,000円・6月15日発売)だ。
モチーフは長野県千曲市に在る姨捨の棚田に映ろう月影。水田が幾重にも連なった地形と美しい自然は、かつて松尾芭蕉や歌川広重といった文人をも魅了した光景だ。しかし、現在は荒廃の危機に瀕してしまっており、この棚田の素晴らしさが後世に受け継がれるようにという想いを込めた作品となっている。
その地を訪れたことがなくても風流な絵が目に浮かぶが、一体どんな香りで表現しているのか…実際に手首や首元につけて確かめてみた。
爽やかで凛とした、和を感じさせる香り
一吹きして、まず感じたのは若草のようなフレッシュな香り。トップノートは夜風をイメージし、ベルガモットとユーカリの清涼な香りが立つよう設計されている。ただ爽やかなだけでなく、どこか和や落ち着きを感じさせる香りだ。お香のような香りというと何となく伝わるかもしれない。
時間がたつと、やや甘みのある香りに変化したのが分かった。ミドルノートは、ゼラニウム・ラベンダー・カモミールで月の温もりを表しているためだ。さらに時間がたつと、次第に落ち着いた香りとなっていく。ラストノートは、オークモス・サンダルウッド・パチョリなどで、畦道の湿った土や苔、草木を表しているそう。
静かな夜の棚田に風が吹くと水面に映った月は揺らめき、土や草木の香りが鼻をくすぐる…そんな情景がうまく表現された香水だ。
全体を通してスッキリとしたグリーン系の香りなので、甘ったるい香りが苦手な人にもおすすめ。また、ユニセックスかつ年齢を問わず使える香りだ。凛とした上品さもあり、普段着はもちろん、浴衣などの和装にも似合うだろう。
さらに、シンプルかつ洗練されたボトルデザインも魅力的。小さい方の30mLサイズはポーチに入れて持ち歩きもしやすい。
見た目も香りもキツさやクドさがないので、プレゼントとしても幅広い人に喜ばれるはず。香水としては珍しい香りなので、人と被らない香水が欲しい人も検討してみてはいかがだろうか。
『PARFUM TSUKI (月)』は、新宿にあるYUBUNEの店舗または通販で入手できる。
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