介護食は作るのが大変でマンネリ化しやすく、食べる側も飽きやすい。そんな時に助けとなるのが『在宅用SOFLI(ソフリ)のお肉メニュー3種』だ。電子レンジで温めるだけと調理が簡単で、味も本格的に作られているとのこと。そこで、本当においしいのか食べてみた。
業務用を手掛ける冷凍食品メーカーの介護食
ヤヨイサンフーズ(東京都)は、多様化する食のニーズに柔軟に対応する業務用冷凍食品メーカー。中でもSOFLI(ソフリ)は、食事からデザートまでの「やわらか食」を扱うシリーズだ。噛む力が弱くなった方や高齢者、歯を治療中の人など、通常の食事が食べにくい人に向けて作られている。
今回クローズアップするのは、『在宅用SOFLI(ソフリ)のお肉メニュー3種』(45g×3個・通販サイト販売価格 各税込556円・発売中)。鶏のトマト煮込み風ムース・豚の角煮風ムース・牛すき焼き風ムースと、どれも贅沢感のある料理で、味にもこだわっているそう。記者には肉料理のムースなんてまるで想像がつかないのだが…果たしてその味は?
調理は電子レンジで温めるだけと簡単。1袋に3個入りなので、食べる分だけ切り離し、フタを指定の線まで開けてから温める。
1個なら500Wで1分程と時間がかからず、あとはお皿に盛るだけ。生活の世話や仕事で疲れている介護者にとっては、この楽さはありがたいはずだ。
鶏のトマト煮込み風ムース
まず鶏のトマト煮込み風のムース部分だけを食べてみると、フワッとしてとてもなめらかだった。肉特有の舌触りはあるものの、しっかり裏ごしされているので舌でつぶせるやわらかさ。それでいて鶏肉の旨味は十分に感じられた。
トマトの酸味とチキンブイヨンの風味が活きたソースとの相性もばっちり! 料理としてのまとまり・完成度が高く、洋食好きな人が喜ぶ味わいになっている。
豚の角煮風ムース
やわらか食との相性の良さを最も感じたのは豚の角煮風ムースだ。ムースのとろけるような食感が、長時間煮込んだ豚のやわらかさを連想させる。醤油ベースのソースにも深みがあり、まさにとろとろに煮込んだ角煮だ。
ソースにしっかりとした味付けがされているので、ついご飯がほしくなる。お粥と一緒に出せば、いつもはあまり食べられない人でも食が進むかもしれない。
牛すき焼き風ムース
ちょっとしたご馳走が欲しい時には、牛すき焼き風ムースがおすすめ。こちらもムースは非常になめらかだが、味や香りは牛肉そのもの。野菜の旨味をきかせた甘辛ソースも本格的で、目を閉じればすき焼きを食べている感覚に。
簡単調理でおいしいから、介護のストレスが軽くなる
それぞれ素材に本物の鶏肉・豚肉・牛肉を使用しており、自然な肉の味わいなのはもちろん、臭みなどは一切なし。予想以上においしくて驚いた。ソースを含めどれもクセのない味わいなので、日本食に慣れた人なら誰でもおいしく食べられるはずだ。
個包装・1つ45gと小さ目サイズなので、食の細い人にも食べやすいし、あと一品加えたい時にも活躍する。何より、歯が衰えると諦めざるを得ない肉料理が味わえるとあれば、介護される人も喜ぶのではないだろうか。また、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・鉄と、不足しがちな4種のミネラル入りなのもうれしい。在宅用SOFLI(ソフリ)をうまく活用すれば、介護する人・介護される人両方のストレスがほんの少し解消できるように感じた。
通販を中心に業務用ルートでも発売中。