昨年初コラボを実施した「BOSS」と「ウマ娘 プリティーダービー」が、要望に応えて再びコラボ実現! 第2弾は差し馬のごとく、コーヒー豆の焙煎を後半で一気に火力を上げた『ボス 優駿の微糖』だ。「ウマ娘 プリティーダービー」にハマりすぎて色々とやりすぎた開発担当者K氏の反省にも注目しながら、その味をたしかめてみよう。
ブラジル、グアテマラ、コロンビアの最高等級豆をブレンド
サントリー食品インターナショナル(東京都)の「BOSS」は、「働く人の相棒」をコンセプトにしたコーヒーブランド。昨年30周年を迎えたことを機に、大人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」とのコラボキャンペーンを実施した(2022年5月)。
パッケージは2種類あるが、正面はどちらも同じで、おなじみのパイプをくわえたボスキャラクターだ。
「ウマ娘 プリティーダービー」とは、実在する競走馬をモチーフに、馬の耳と尻尾を持つ「ウマ娘」たちを育成するシミュレーションゲームのこと。2023年2月24日に2周年を迎え、ウマ娘それぞれのストーリーやレース、ウイニングライブが楽しめる大人気ゲームだ。
このコラボは大好評を迎えたのだが、その際に「ウマ娘 プリティーダービー」にどハマりした「BOSS」の開発担当者K氏が大暴走。およそ1万字にもおよぶ同ゲームへの愛を執筆し、大きな話題を呼んだ。ただ、あまりにも熱すぎたその文章は本来のコラボ商品よりも注目されてしまうという事態になってしまった。
そんな大きな反響を得た(?)コラボが、多くのユーザーの声を受けて今年も実現。今回はあくまで商品が主役となるように、と反省して発売されたのが『ボス 優駿(ゆうしゅん)の微糖』(185g缶・希望小売価格 税込124円・2023年2月7日発売)だ。
コンセプトは“働く人に、"駆け抜く力と優駿の美を"。有終の美と掛けた名前が商品名にもつけられている。
コーヒーには、ブラジル、グアテマラ、コロンビアの最高等級豆をブレンドして使用(ブラジルNo.2 34%、グアテマラSHB 10%、コロンビアスプレモ 7%)。上質な甘さとボディ缶のある味わいに仕立てられている。また、コラボならではの馬の脚質(追い込み)に合わせた焙煎方法を採用しており、後半で一気に焼き上げることで、ラストの直線を走る力強さを表現しているようだ。力強いコクと香りが楽しめるという。
パッケージは優勝レイ(重賞レースで優勝した馬が羽織る飾り)を模したデザイン。裏には、同ゲームからシンボリルドルフ、スペシャルウィークのイラストを掲載。
「BOSS」×「ウマ娘 プリティーダービー」コラボ記念キャンペーンの「優勝レイボスジャン」
2人が羽織っているのは、6缶パック購入で30名に当たる優勝レイをモチーフにした「優勝レイボスジャン」。オリジナルマフラー付き。
『ボス 優駿(ゆうしゅん)の微糖』追い込み馬を思わせる味の展開。後半にかけて香ばしさと苦味がアップ!
よく振って開封。コーヒーの香りの輪郭がはっきりと感じられる。
ひと口飲んでみると、はじめは微糖らしい甘めの味。甘すぎず、苦すぎないほどよい位置取りがされている。それでいて存在感のあるしっかりとした重さを感じる味だ。だが、このまま甘めというわけではない。
中盤から終盤にかけて、一気にコーヒーの風味が抜け出し、甘い印象から香ばしい印象へと早変わり。最後の直線を駆け抜けるように味の鞭が入る。そして最後は、1cmでも前へと出ようとする力強さを表したかのような苦味がぐっと感じられるのだ。開発担当者K氏の思いを感じた気がした。
「ウマ娘 プリティーダービー」との第2弾コラボは、「ウマ娘」たちの可愛い見た目と力強い走りを表現した見事な味わいと言えるだろう。同氏の暴走も(今のところ)ないようだし、きっと多くの人に応援される1本となるはずだ。
全国のスーパー、コンビニで発売中。