お花見と言ったらお酒! お酒と言ったらおつまみ! おつまみと言ったら……そう、柿の種! カリッとした食感とピリッと辛い醤油の味がたまらない米菓だ。だが、健康を意識したい人にとって、柿の種はちょっと避けたいおつまみかもしれない。そんな人におすすめなのが、『まるっと玄米柿の種』。その名の通り、100%玄米を使用した健康にうれしい柿の種だ。柿の種と玄米をブレンドした不思議な味をたしかめてみよう。
品質管理が難しい玄米の量産化に成功! 4年の月日をかけた集大成
一般的に健康に良いという理由で食べられている玄米。しかし、その独特な味や食感、そしてなによりおいしく作るのが難しくて面倒というデメリットがあるため、食事に取り入れたくてもなかなか手が伸びにくいと言う人も多いだろう。だが、完全栄養食とも言われる優れた栄養バランスの玄米は捨てがたい。
そんな人に向けて手軽に玄米を摂れるようにと発売されたのが、1949年に設立した「ばかうけ」や「星たべよ」など米菓を製造販売する栗山米菓(新潟県)の『まるっと玄米柿の種』(22g×4袋・参考価格 税込270円・2023年2月20日発売)。一般的なもち米を一切使わない、国産玄米を100%使用した柿の種だ。
さらっと書いたが、実は100%玄米はすごいこと。これまで玄米の種皮などに含まれる脂質が品質劣化を招き、量産化は難しいとされていたからだ。同社はこの問題をクリアするために、およそ4年の月日をかけ、研究機関や製粉メーカーとともに保存性のアップや加工などの試行錯誤を行っている。
そしてついに通常の米菓とは異なる焼き方で、玄米の粒感を生かしたパリッと食感が楽しめる柿の種が出来上がったというわけだ。
カリッと軽快な食感と、ピリッと辛い醤油味。噛むほどに感じる玄米の風味がクセになる!
パッケージは環境に配慮した紙製。表面は横型、裏面は縦型のリバーシブルデザインとなっている。
1粒の大きさは長さ約4.5cmの大粒タイプ。一般的にイメージする柿の種の2倍ほどある。表面はボコボコとしており、ふくらみのない形状。醤油の香ばしさがたまらない柿の種らしい香りだ。
1粒摘まんでひょいと口の中へ。カリザクっと軽快な音が響く。いわゆる柿の種と比べると、中に空洞がない分少しせんべいに近い食感もあるが、ピリッと辛い醤油の味はまさに柿の種そのもの。軽い食感もあって次々食べられるし、お酒とも合わせやすい濃いめの味付けなのも嬉しい。
食感のアクセント程度に玄米らしい粒感が残っているのも玄米100%ならではの特徴。柿の種らしさは残しつつも、おっと思わせるおいしさがある。
玄米の味もかなりしっかりとあり、噛むほどに風味となって感じられる。もち米にはないおいしさでクセになりそうだ。そしてもう1つ、玄米だからこその良さが歯にくっつきにくいこと。記者だけの不満かもしれないが、歯にくっつくのがちょっと気になる。その点、『まるっと玄米柿の種』はもちっとしていないのでストレスなく食べやすい。個人的には大事なポイントだ。
少しずつ春の陽気が見えてきて、いよいよお花見シーズン突入! 食が乱れがちな季節だからこそ、おつまみは健康志向で攻めてみてはいかがだろうか。
全国のスーパーで発売中。