自宅での介護食(ソフト食)と言えば、豆腐やスープ、おかゆなどが思い浮かぶだろう。ただ、いずれもそっけないものが多く、作るのも結構大変。同じ味が続けば飽きてしまうし、介護する側としてもできるだけおいしく楽しく食べてほしい。そんな時に活躍するのが冷凍やわらか食『在宅用SOFLI(ソフリ)』。肉や魚、野菜の味が楽しめる食べきりサイズのムース食品だ。電子レンジ1分で作れるから調理の手間なく作れる優れもの。その内容をご紹介しよう。
主菜6種類、副菜3種類。バリエーション豊富だから飽きずに食べられる!
ヤヨイサンフーズ(東京都)は主に業務用冷凍食品を製造・販売する食品メーカー。コロッケなどの揚げ物からスパゲッティなどの麺類に至るまで、幅広いジャンルを扱っている。その中でも「やわらか食 SOFLI」ブランドは、ヤヨイサンフーズのやわらか食(Soft Food)を通じて、食べる喜びと楽しみを提供し潤いのある生活(Life)を送ってほしいという思いから誕生した介護向け食品だ。
今回紹介するのは同ブランドから通販で一般家庭向けに販売されている『在宅用SOFLI』(通販サイト販売価格 税込497円・発売中)。病院や施設から自宅に戻り、硬いものを食べられない人や、やわらかい食事(ソフト食)を継続したい人のための冷凍食品である。
主菜と副菜に分かれており、主菜はお肉や魚を3種類ずつ、副菜は野菜を3種類ラインナップ。毎日ローテーションしながら色んな味を食べられるというわけだ。
主菜……鶏のトマト煮込み風ムース、豚の角煮風ムース、牛すき焼き風ムース、カレイの煮付け風ムース、鮭の西京焼き風ムース、さばの味噌煮風ムース
副菜……かぼちゃの煮物風ムース、ほうれん草のおひたし風ムース、きんぴらごぼう風ムース
いずれもUDF区分「舌でつぶせる」やわらかさで作られたムースとなっているので、かむ力が弱くなってきた方や歯の治療中などで、通常の食事が食べられない方でも安心して食べられるのがポイント。個包装になっており、電子レンジで温めるだけでOK(予備解凍は必要なし)。あんやソースがかかった調理済みメニューなので、準備する側の負担もなく時短調理が可能となっている。
電子レンジで1分。ムースでも本物を食べているような食べ応え抜群のおいしさ
バリエーションが豊富で、調理も簡単なのは分かった。では味のほうはどうだろうか。今回は主菜と副菜から1品ずつピックアップしてたしかめてみよう。
主菜には「豚の角煮風」(45g×3個入り)をチョイス。豚の風味と旨味をムースに閉じ込め、しょうゆベースのコクのあるソースをかけたものだ。
電子レンジで500W約1分。お皿に盛りつけて完成だ。
しょうゆソースのいい香り。スプーンですくって食べてみると、これがびっくりするほどおいしい。味がしっかりとしており、ひと口目から満足度の高い味わいが口中に広がる。ムースになっても豚肉の旨味と風味がしっかりと感じられるから、食感は違っても豚肉を食べている気分になれた(形状は残っていないが、実際に豚肉は使われている)。
その食感もなめらかなムースではなく、少しざらざらとした舌触り。豆腐やお菓子のムースを連想させないので、さらにリアルな味わいを感じさせてくれる。
副菜は「ほうれん草のおひたし風」(25g×6個入り)をおためし。ほうれん草の風味を活かしたムースに、銀あん風ソースをかけている。電子レンジから取り出すと、だしのいい香りが漂う。是非食べる前に匂いも楽しんでもらいたい。
口の中に入れると、じゅわっとだしが広がりおひたしのおいしさが再現されたような味わい。旨味がかなり強く、味もしっかりしている。ふわっと風味の立つほうれん草に、思わずおいしいと言ってしまったほどだ。
食感はしっとりとした舌触り。「豚の角煮風」との違いもあって、同じムースでも感じ方が違う。こういった細かな違いが飽きずに食べ続けられる工夫なのだろう。
長期間やわらか食を利用したい、調理の手間を省きたい、おいしく食べてほしい、といったニーズに応えた『在宅用SOFLI』。やわらか食が初めての人はもちろん、施設・病院、ケアマネージャーにもおすすめしたい味と使いやすさだった。気になる方は、一度たしかめてみてはいかがだろか。
通販を中心に業務用ルートでも発売中。