
量子開発プラットフォームを提供するClassiqとNTTドコモビジネスが、産業分野における量子コンピューティングの活用促進をめざし戦略的業務提携を締結しました。
量子コンピューティングの社会実装に向けた提携
量子コンピューティングは材料開発や金融、物流などの領域で新たな価値を生み出す技術として産業界の期待を集めています。しかし、量子回路の設計には高度な専門知識とマニュアル作業が必要であり、専門家を擁していない企業にとって活用は大きな障壁となっていました。今回、NTTドコモビジネスとClassiqは業務提携を締結し、企業が量子コンピューティングを導入しやすい環境の整備に取り組みます。
提携の概要:両社が共同で顧客へ提案活動を行い、量子アルゴリズムの開発から実行までをトータルでサポートする環境を提供します。
NTTドコモビジネスの役割:Classiqプラットフォームの提案・販売、ユースケースの創出・実証。
Classiqの役割:Classiqプラットフォームの提供、量子アルゴリズムおよび関連技術の支援。
Classiqプラットフォームの特長
Classiqが提供するプラットフォームは、高水準モデリング言語「Qmod」と、量子回路を自動生成する合成エンジン「Synthesis」を備えています。これにより、量子力学の専門家でなくても、AIや機械学習の知見を持つエンジニアが量子コンピューティングに取り組みやすくなります。
また、本プラットフォームは動作原理の異なる複数の量子ハードウェアやシミュレーターに対応しています。一度記述したアルゴリズムを書き換えることなく、用途やマシンタイムに応じて実行先を選択できるため、特定のハードウェア方式に縛られることなく研究開発を進めることが可能です。
今後の展開
NTTドコモビジネスは、ネットワークやクラウド基盤の構築で培った知見を活かし、先端技術の社会実装を進めてきました。同社はこれまでにも、量子鍵配送(QKD)による広域量子暗号通信ネットワークの構築や、耐量子計算機暗号(PQC)を活用したセキュリティ技術の開発などに取り組んでいます。
※量子鍵配送(QKD)に関する詳細は、2026年6月30日発表の「国内初となる東名阪約600kmにおよぶ広域量子暗号通信ネットワークの構築を開始」を参照。
今後は顧客との対話を通じて具体的なユースケースを創出し、量子コンピューティングを実用的な事業成果につなげる技術として普及させることをめざします。
関連リンク
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2026/0630_2.html
