
老化細胞におけるTGF-βの応答性低下を解明し、ローズマリー成分ロスマノールがその機能を高めることをナガセビューティケァが明らかにしました。
研究の概要
ナガセビューティケァは、皮膚老化の過程で重要な役割を果たす真皮線維芽細胞の老化に着目した研究を行いました。老化細胞においてコラーゲン産生に不可欠なTGF-βの応答性が低下していることを突き止め、ローズマリーに含まれるロスマノールがこの応答性を改善し、セノモルフィック(老化細胞が誘導する負の作用を抑制する)な効果を持つことを発見しました。この成果は、2026年9月30日から10月1日にかけてパースで開催された第36回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)オーストラリア大会にて発表されています。
老化細胞とTGF-β応答性の関係
ヒト真皮線維芽細胞を用いた試験において、長期培養により老化させた細胞では、SA-β-ガラクトシダーゼ活性の上昇が確認されました。また、RNAシーケンスによる解析の結果、TGF-βシグナルを促進する因子であるSOX11やPOSTNの発現が低下していることが判明しました。実際にTGF-βを添加してコラーゲン遺伝子の発現量を評価したところ、老化細胞では応答性が著しく低下していることが確認されました。
ロスマノールによる機能改善
ロスマノールを添加して長期培養した細胞群を評価したところ、TGF-β添加時のコラーゲン遺伝子発現量が向上し、1型コラーゲンタンパク質の産生量も増加することが確認されました。この結果は、ロスマノールが老化細胞に対してセノモルフィックな働きをすることで、低下したTGF-β応答性を回復させる可能性を示唆しています。本研究は、健やかな肌の維持に向けた新たな知見として期待されています。
まとめ
ナガセビューティケァは、老化細胞で低下するTGF-β応答性をローズマリー成分のロスマノールが高めることを発見しました。今後もハーブが持つ力を科学的に解明し、化粧品開発へ応用していく方針です。
