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九州大学など、IOWNを活用したマイクロサージェリー用手術支援ロボットの遠隔操作実証を開始


マイクロサージェリー用手術支援ロボットの遠隔操作実証が、九州大学病院と九州大学病院別府病院の間で開始されます。本実証では、IOWN(R) APNを活用した低遅延通信による遠隔操作と、アノテーション技術を用いた遠隔指導の両面から、地域による医療格差の解消をめざします。

実証の概要

本実証は、九州大学、日本外科学会、F.MED、NTTドコモビジネス、NTTイノベーティブデバイス、セランの6者連携により実施されます。約110km離れた2拠点間を光信号でつなぐネットワーク技術「IOWN(R) APN」を活用し、手術支援ロボットの遠隔操作と、手術映像に指示を描き込むアノテーション技術を用いた遠隔指導を検証します。なお、IOWN(R) APNを活用したマイクロサージェリー用手術支援ロボットの遠隔操作実証は世界初の取り組みです。※2026年8月31日現在。九州大学研究グループ調べ。国内外の学術論文、企業・研究機関等による公開情報を調査した範囲において。

実証期間:2026年度〜2027年度
実施事業:総務省「令和8年度 地域社会DX推進パッケージ事業(先進的通信システム活用タイプ)」採択事業

手術支援ロボットの遠隔操作

F.MEDが開発したマイクロサージェリー用手術支援ロボットを用い、九州大学病院から別府病院にあるロボットを操作し、細い血管の縫合操作が可能か検証します。この手技には往復0.005秒以下の応答速度と、映像を圧縮せずに伝送する高品質な通信が求められます。2026年度にNTTドコモビジネスの「docomo business APN Plus(R)」を用いて映像伝送の基礎検証を行い、2027年度に遠隔操作の検証を実施します。

アノテーション技術による遠隔指導

九州大学が特許を持つアノテーション技術を活用し、指導医が手術映像上に描いた線やマークが、臓器の動きや画面拡大に合わせて自動追従する仕組みを構築します。セランは、この技術を医療現場で容易に利用できるよう、映像送受信や電源操作を統合した「ONEボタン電源装置」として実装します。本システムはインターネット回線を利用するため、専用回線がない手術室でも導入可能です。

まとめ

本実証は、最先端の通信基盤とロボット技術、および遠隔指導システムを組み合わせることで、専門医の知見を広く共有し、地域医療の質向上と格差解消をめざすものです。

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