
睡眠中の呼吸の弱さが、眠れない悩みの根本原因である可能性が浮上しました。
睡眠を妨げる体の構造的メカニズム
眠れない症状は個人の性格や生活習慣ではなく、横になった際に呼吸が弱まるという体の仕組みに起因していることが明らかになりました。人は立っている状態では呼吸が深くなりますが、横になると重力の影響で背中が寝具に押しつけられ、胸や横隔膜の動きが制限されます。さらに就寝中は顎の筋肉が緩んで舌が喉側に落ちることで気道が狭まり、呼吸がより浅くなります。
この現象は年齢や体型にかかわらず誰にでも起こります。呼吸が弱まると脳は酸素不足と判断して交感神経を活性化させ、緊張状態を引き起こします。これが寝つきの悪さや夜中の目覚め、深い睡眠がとれないといった症状の正体です。
医学の盲点と呼吸の重要性
一般的な睡眠クリニックではストレスや心理的要因が重視されますが、睡眠中の胸や横隔膜の動き、寝具による圧迫といった「呼吸の深さ」を測定する検査は存在しません。血中酸素飽和度が正常であっても呼吸が十分に深まっていないケースが多く、従来の睡眠薬やカウンセリングでは根本的な解決に至らない場合があります。
良質な睡眠を得るためには、交感神経から副交感神経へ切り替える必要があります。その鍵となるのが睡眠中の呼吸を深くすることです。呼吸が深まれば心拍が落ち着き、筋肉が緩んで脳が休息モードに入るという自然な眠りの流れが整います。
呼吸環境の研究とアプローチ
トラタニでは、睡眠中の呼吸環境という未踏領域において、生理学や物理学、解剖学を横断した研究を行っています。アパレル3D設計技術を応用し、体内環境に関する30件以上の特許技術を保有するなど、呼吸を深くするための環境づくりを通じて睡眠の改善を目指しています。
