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雪印メグミルクがチーズ副産物からのグリコマクロペプチド濃縮技術を開発


チーズホエイからグリコマクロペプチド(GMP)を簡便な膜分離プロセスで約3.6倍に濃縮する技術を、雪印メグミルクが開発した。

研究の概要と成果

チーズ製造時に生じる副産物のチーズホエイから、健康機能が期待される高付加価値成分GMPを効率的に回収する技術が確立されました。本研究では、精密ろ過(MF)膜を活用することで、GMPを原料比で約3.6倍に濃縮することに成功しています。

また、本手法ではGMPを分離した後に残る微粒子化ホエイ(MPホエイ)も食品素材として活用可能です。乳資源の有効活用と副産物の価値向上につながる新たな技術として期待されています。

研究成果の発表:日本食品科学工学会 第73回大会
発表期間:2026年8月26日(水)〜28日(金)

GMP回収技術の特徴

これまでGMPの効率的な取り出しには複雑な工程が必要であり、分離後のホエイタンパク質の活用も課題となっていました。本研究では、GMPが熱やせん断に強い特性に着目し、チーズホエイを加熱・せん断して微粒子化したMPホエイをMF膜で分離するプロセスを開発しました。

パイロットスケールでの評価の結果、GMPの回収率は理論値と同等であることが確認されています。なお、本研究成果を活用した機能性素材の開発や技術の社会実装については、今後の検討事項とされています。

用語解説

※1 グリコマクロペプチド:牛乳由来のκ-カゼインがチーズ製造過程で酵素分解されてできるペプチド。プレバイオティクスや食欲調節などの保健機能が期待されるほか、フェニルアラニンをほとんど含まないため、フェニルケトン尿症(PKU)患者向けの低フェニルアラニン食品としての利用も期待されます。
※2 精密ろ過(MF)膜:0.1〜0.4μmの微細な孔を持つ膜を用い、液体中の粒子を分離する技術。
※3 パイロットスケール:研究室での少量実験と工場での大量生産の中間にあたる規模の試験。

まとめ

雪印メグミルクは、チーズ製造の副産物であるホエイからGMPを約3.6倍に濃縮する簡便な膜分離プロセスを開発しました。今後は分離後の素材活用も含め、乳資源の高付加価値化に向けた研究を進めます。

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