農業AI「e-kakashi」でウクライナの持続可能な施設園芸モデル構築へ

AIを活用した農業ソリューション「e-kakashi」で注目の企業、グリーン株式会社が、ウクライナの次世代型施設園芸モデル構築事業に取り組むことが明らかになりました。

プロジェクト概要

この事業は、ウクライナ西部のリヴィウ州で実行され、IoTセンシングとAIによる最適な環境制御と、ヒートポンプ等の環境負荷の低い暖房技術を組み合わせ、持続可能な果菜類の施設園芸モデルの検証を行います。目指すは安定供給が可能な栽培体系の構築です。またウクライナの政府・大学・民間関係者を日本に招き、スマート農業技術を視察し、同ビジネスモデルの導入に向けた理解の深化を試みます。本事業の実施期間は、本年6月開始から2026年2月末までとなっています。

提案の背景と事業内容

ウクライナの果菜類の施設栽培が一定の期間で行われてきましたが、施設の暖房設備の問題や環境負荷の高さが長年の課題でした。特にロシアの侵攻以降、エネルギー源の供給は不安定になり、価格も高騰しました。これにより、多数の農家が冬季の栽培を断念せざるを得なくなり、供給不足が深刻化しました。それに対応するため、本事業では、電気式ヒートポンプ技術と、e-kakashiのスマート環境制御技術を使用し、ウクライナの冬季に果菜類を持続的に栽培できる施設園芸モデルの実現可能性の検証を行います。これにより、冬季の安定した野菜供給と環境保全を実現します。

事業提携と展開予想

本事業は、グリーンと既に協力関係にある国際熱帯農業センターとイヴァン・フランコ記念リヴィウ国立大学とのコンソーシアムによって共同で行われます。ウクライナのキーパーソンを日本に招き、先進的な温室施設を視察し、技術者や研究者と交流を行うことで、モデルの普及を後押しします。

関連リンク

グリーン株式会社公式ウェブサイト：https://www.greein.jp/