出産や乳がん、更年期症状など、ライフステージごとに変化する女性の健康課題。こうした課題に正しく対処するための「ヘルスリテラシー」を身につけ、女性の健康について考えてもらおうと、大塚製薬が調査を実施しました。
調査の対象となったのは、20~59歳の女性4000人です。4つのトピックに分けて、調査結果を解説します。
1. 過半数が「医療機関の利用なし」
年齢やホルモンバランスの影響で、心身の調子が変化するのは女性ならではの悩みと言えます。しかし、不調が起きた時に「セルフケアで対処する」「セルフケアも医療機関の利用もしない」と答える人が約6割を占める結果に。
女性ならではの健康課題に対し、病院での治療や薬の処方をしている人は半分以下だということがわかりました。また20~34歳、35~59歳どちらの年代でもこの傾向が強いようです。
2. 婦人科検診を受診しない人も
女性特有の病気を予防、早期発見するために、婦人科検診の受診がすすめられています。ところが20~34歳では54%、35~59歳では40%が「受診していない」と回答。
一方、どちらの年代も「受診している」と答えた人のうち、約半数が「積極的に受診している」と答えています。受診の理由としては、年齢やライフステージの変化などがあるようです。
3. かかりつけ婦人科医は「いない」が多数
また、かかりつけ婦人科医の有無については、どちらの年代も50%以上が「いない」と回答しています。女性ホルモンの影響によって日々身体が変化するからこそ、自分の身体について詳しく知るかかりつけ婦人科医の存在は重要です。かかりつけ婦人科医がいる人は、月経や妊娠、出産、女性特有のがんなどについて相談や治療をしているようです。
4. 女性ホルモンに関する理解が課題
月経や更年期症状などは、女性ホルモンの変化によって起こります。そんな女性ホルモンに関する知識は、両年代で70%以上が「知識がない」と答える結果に。心身の不調と付き合っていくためにも、女性ホルモンを理解することが課題と言えるでしょう。
また、女性ホルモンを整えるための対処として、両年代から最も多く票を集めたのは「大豆食品をよく食べる」こと。さらに「栄養バランスの良い食事」「質の良い睡眠」も、50%以上の回答を得ています。
このほか、20~34歳は35~59歳に比べ「アプリや体温測定でホルモン変化を把握する」「ピルやホルモン補充療法を活用する」といった対策もしていることがわかりました。
セルフケアに専門家のサポートを
調査の結果、女性特有の健康課題について医療機関の利用が少ないことや、女性ホルモンなどの知識不足といった傾向が明らかになりました。大塚製薬では、自身の行動や知識に加え、医療専門家のサポートを加えた「新・セルフケア」をすすめています。
医療機関での受診や検診、かかりつけ婦人科医を設けるなど、いままでのセルフケアを専門家と行ってみてはいかがでしょうか。そうすることで、ライフステージや年齢に合わせて、自分の身体に寄り添ったケアができるはずです。
新・セルフケアとは|女性の健康推進プロジェクト – 大塚製薬
URL:https://www.otsuka.co.jp/woman_healthcare_project/selfcare/new_selfcare.html