そろそろ夏も終盤。夏休みは国内や海外へ旅行に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ところでみなさんは旅をする時「環境にやさしい旅」を意識したことはありますか?
このたび、日産自動車株式会社(以下、日産)と株式会社日本旅行(以下、日本旅行)は、環境省などとの連携のもと「GREEN JOURNEY推進委員会」を発足。“環境にやさしく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい旅”をモットーとした、第一弾「GREEN JOURNEY」ツアーを立ち上げました。
先日都内にて発表会が行われ、ゲストにはモデルの冨永愛さんが登場。旅を楽しくするためのヒントを教えてくれました。
「GREEN JOURNEY」ってどんな旅?
いま諸外国では、環境に配慮した観光「サステナブルツーリズム」が流行しています。たとえば、CO2の排出をおさえるために移動は電車や電気自動車を利用する、などといった取り組みです。
対して日本国内ではというと、観光ツアーは数多くありますが、その中でも環境に配慮した旅となるとまだまだ一般化していないのが現状です。
そこで日産と日本旅行は環境省や東北大学との連携のもと、環境に配慮した「サステナブルな旅」を新しい旅のスタンダードとして普及させるべく、「GREEN JOURNEY」を始動しました。その第一弾として「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」と「GREEN JOURNEY 熊本・阿蘇」2つのツアーの予約販売を開始しています。
冨永愛さんの応援にかけつけたのはムーミン谷に住むあの妖精!
その「旅の第一号」として2つのツアーを体験するのは、モデルの冨永愛さん。冨永さんは消費者庁認定の「エシカルライフスタイルSDGsアンバサダー」を務めるほか、ご自身もサステナブルに高い関心を持っているそう。
いつもその長身を生かしたクールなファッションのイメージが強い冨永さんですが、この日はふんわりした優しい色合いのスカート姿で登場。
「旅がテーマということで、バカンスをイメージしたファッションで来ました」という冨永さん。旅行が大好きで、国内外問わず旅を楽しんでいるといいます。
「海外にも行きますが、コロナになったあたりから国内旅行にも目を向けるようになりました」
ここにかけつけたのは、イメージキャラクターのスナフキンのお友だち、ムーミン谷のムーミン。冨永さんはムーミンと顔を合わせると
「私、ムーミンより大きいなあ(笑)」と言って笑いを誘いました。
「新しい旅のスタンダード」疑似体験ツアー
「GREEN JOURNEY」発足を手がけた、日産で常務執行役員を務める神田さんと、日本旅行で事業共創推進本部チーフマネジャーを務める椎葉さんが、スナフキンのトレードマークの帽子をかぶって登場。冨永さんとともに、2つのツアーの疑似体験旅行をスタートしました。
観光・および観光産業が排出するCO2の量は、世界のCO2排出量の約8~11%と大変大きな割合を占めています。そしてその大部分は「移動」から発生しているといいます。そこで日産は、今回の取り組みに基づきツアーの目的地での移動手段として、EV車のレンタカーを提供します。
「燃費が良く、走行音も静か。そして電気自動車ゆえに排出ガスはゼロ。充電器は『GREEN JOURNEY』提携の宿泊施設、観光施設、レストラン、お土産店などの各施設に設けていますので、安心して旅ができますよ」
こう話す神田さんに対して、事前に日産EV車「リーフ(LEAF)」に試乗したという冨永さんは次のように感想を述べます。
「走行音が静かだから車内もとても静か。おしゃべりもはずみそうですね。加速もパワフル。アクセルを踏んだらスーッと進んで、乗り心地バツグンでした!」
そして「旅の醍醐味といえば、やっぱりご当地グルメ!」という冨永さん。
「GREEN JOURNEY」では、各地域のレストランと提携し、地域の食材を活用したサステナブルなグルメが楽しめるのです。では、具体的にどんなものがあるのでしょう? 椎葉さんがそれぞれの一例を紹介してくれました。
「アカモクは海藻の一種。かつては獲れてもジャマなものとして捨てられてしまっていたのですが、最近“スーパー海藻”として再注目されています。伊勢志摩はこれに着目。ウツボやアイゴなど、普段は捨てられていた“低利用魚(ていりようぎょ)”を活用し、ツアーでいらしたお客様にふるまうことでサステナブルに貢献できたら、と考えます」(椎葉氏)
アカモク丼を試食したという冨永さんは、そのお味について感想を語ります。
「アカモクは栄養豊富な食材として注目しています。この丼は、アカモクとカツオと黄身との相性が良くてペロリとたいらげてしまいました」
「阿蘇のあか牛は生後8~14ヶ月の出荷までの間、阿蘇の草原に放牧されて育てられます。その成長過程で草を食べるため、広大な阿蘇の美しい草原の維持につながるのです。あか牛丼を100グラム食べると4.5畳分の草原が保全されているといわれています。その背景を知った上で食べてもらうとより美味しく感じるのでは」(椎葉氏)
そしてあか牛丼を試食した冨永さんも「美味しかったですねー!やわらかくて!」と笑顔を浮かべていました。
『GREEN JOURNEY』にはほかにも、海女小屋体験やシーカヤック(伊勢志摩)、e-BIKEで阿蘇の草原を巡るライド体験や乗馬トレッキング(熊本・阿蘇)など、魅力的なオプショナルプランも用意されています。
冨永愛流「旅のコツ」
続いて、旅行好きな冨永さんが旅の際に欠かせない必需品を教えてくれました。
「これは欠かせないですね。普段、旅先で乗馬をすることがあるのですが、より太陽に近く直射日光になってしまうので。帽子がなかったためにフラフラっとしてこれは危ない、と思った時もありました(笑)」
「移動の時の飛行機や新幹線は騒音がすごいから……。これは10代の時から続けている習慣です。特に飛行機に乗る時は必ずヘッドセットをノイズキャンセリングにして乗っています」
「実はまだ使ってないのですが(笑)。以前、キャンプに行った時に遠くに鳥がいたり、向こうに何かがいるけどアレなんだろ?と思ったりすることがあって、そんな時に双眼鏡を使って見られたらいいなと思って。次に旅行に行く時には持って行きます」
環境にやさしく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい旅
最後に冨永さんは、『GREEN JOURNEY』が提供する新しい旅の形「サステナブルな旅」について次のように見解を述べました。 「“サステナブルな旅”と聞くと意識高そうってハードルが高くなりますが、難しく考えると旅そのものがつまらなくなる。“楽しむことが自然にサステナブルになる”ことが重要で、それを構築・実現してくれるのが『GREEN JOURNEY』だと思います」
「サステナブルとは何ぞや?」と、いままでピンとこなかった言葉ですが、実はこんなに簡単なことだったんですね。
次の旅行は『GREEN JOURNEY』で、次世代の旅の形を作り上げてみるのはいかがでしょうか?
『GREEN JOURNEY』予約特設サイト:https://www.nta.co.jp/kokunai/greenjourney
<取材・撮影・文/櫻井れき>