絵本をきっかけに、大学生と地域の子どもたちがつながる時間が生まれました。追手門学院大学図書館は2026年9月6日、茨木市教育委員会との共創企画として、茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」で読み聞かせイベント「OIDAI生と楽しむ!おはなしの国への冒険」を開催。会場には親子ら約50人が集まりました。
読み聞かせを担当したのは、大学図書館で活動する学生サポーター「OIDAI Biblio Connect」のメンバーです。当日は絵本を読むだけでなく、通常サイズの絵本を大型絵本に“魔法”で変身させる寸劇や、絵本にまつわる豆知識なども交えながら子どもたちと交流。「もっと読んで!」「家に帰ったら絵本を読みたい」といった声もあがりました。
今回のイベントは、大学と茨木市教育委員会がこれまで重ねてきた図書館を通じた連携から生まれたものです。学生たちが普段の活動で培ってきた経験を大学の外へ届け、本を通して地域とつながっていく――。その背景と、笑顔と拍手に包まれた当日の様子を紹介します。
「もっと読んで!」親子約50人と大学生が絵本でつながった一日

イベントが開催されたのは、2026年9月6日。会場となった茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」には親子ら約50人が集まり、追手門学院大学図書館の学生サポーター「OIDAI Biblio Connect」のメンバーが、子どもたちに絵本の楽しさを届けました。
当日は、学生による絵本の読み聞かせだけではなく、通常サイズの絵本を大型絵本に“魔法”で変身させる寸劇や、絵本にまつわる豆知識の紹介なども実施。子どもたちがただお話を聞くだけではなく、一緒になって楽しめる参加型のプログラムを通して、学生たちとの交流が深められました。
そんな時間のなかで、会場から聞こえてきたのが「もっと読んで!」「家に帰ったら絵本を読みたい」という子どもたちの声です。会場は笑顔と大きな拍手に包まれ、絵本を読む楽しさが子どもたちへ届いたことを感じさせるイベントとなりました。
今回の読み聞かせを担った学生たちは、この日のためだけに集まったメンバーではありません。普段から大学図書館を舞台に、本と人をつなぐさまざまな活動を続けています。子どもたちとの交流へと活動の場を広げた「OIDAI Biblio Connect」とは、どのような学生たちなのでしょうか。次は、その活動に目を向けてみます。
絵本でつながる地域と人 「OIDAI Biblio Connect」が届ける笑顔と交流

今回、子どもたちへの読み聞かせを担当した「OIDAI Biblio Connect」は、追手門学院大学図書館で活動する学生サポーターです。2025年10月、「こんな本を読みたい」「こんなイベントがあったら面白い」といった学生ならではのアイデアを図書館づくりに生かそうと、有志の学生によって結成されました。
活動は、本を読むことだけにとどまりません。図書館司書(コンシェルジュ)と連携しながら、おすすめしたい本を選び、その魅力を伝えるPOPを作ったり、テーマに合わせた展示を設営したり。さらに、読書イベントやワークショップの企画・運営にも取り組んでいます。「こんなことをやってみたい」という学生の声が、実際の図書館で形になっているのが特徴です。
今回の「OIDAI生と楽しむ!おはなしの国への冒険」は、そんな学生たちにとって3回目となるイベントです。そして、これまで大学図書館を中心に重ねてきた活動から一歩外へ踏み出し、学外の公共図書館で地域交流に取り組む初めての機会にもなりました。大学の中で本の魅力を届けてきた学生たちが、今度は地域の子どもたちのもとへ。その活動の舞台が少しずつ広がっています。
そして、この一歩は学生たちだけで生まれたものではありません。その背景には、追手門学院と茨木市教育委員会が図書館を通じて積み重ねてきた連携があります。今回の読み聞かせイベントへとつながった両者の取り組みを、もう少しひも解いてみましょう。
電子図書館からリアルな交流へ 大学と茨木市をつないだ連携
今回の読み聞かせイベントは、単発で生まれた企画ではありません。その背景にあるのが、追手門学院大学と茨木市教育委員会が結んだ「独自資料の電子書籍化と情報共有のための協定」です。それぞれが持つ独自資料を電子書籍化し、互いの電子図書館で公開することを目的として始まった連携でした。
協定をきっかけに、大学と茨木市教育委員会は図書館を通じたさまざまな交流を継続。その積み重ねの中から、新たな取り組みとして実現したのが「OIDAI生と楽しむ!おはなしの国への冒険」です。資料や情報を共有するところから始まったつながりが、大学生と地域の子どもたちが同じ場所で絵本を楽しむ交流へと広がったことになります。事後レポートでも、今回の企画は図書館施設同士の交流から誕生した「新たな連携事業」と位置づけられています。
電子図書館というデジタルの世界で資料をつなぐことから始まり、今度は絵本を囲んで人と人がつながっていく。今回のイベントには、そんな連携の広がりも感じられます。双方は今後、独自資料を相互の電子図書館で公開するだけでなく、地域に根ざした取り組みについても共同で進めていくとしています。
こうした図書館同士の連携は、学生たちが大学の外へ活動の場を広げるきっかけにもなっています。地域とのつながりが生まれるなかで、「OIDAI Biblio Connect」の活動も新たなステージへと進み始めています。
大学の中から地域へ 本をきっかけに広がる学生たちの活動

「OIDAI Biblio Connect」にとって、今回のイベントは活動の舞台を大学の外へ広げる新たな一歩でもありました。これまで大学図書館を中心に選書や展示、イベントづくりなどに取り組んできた学生たちが、学外の公共図書館で地域交流を行うのは今回が初めてです。普段の図書館活動で培ってきた経験を、地域の子どもたちに本の楽しさを届ける形で生かす機会となりました。
学生にとって地域図書館での活動は、地域社会と直接関わる経験にもなります。大学の中でアイデアを出し、図書館司書と一緒に形にしてきた活動を、今度は地域の子どもたちへ届ける。本を介して誰かと関わる経験は、学生自身の成長や地域貢献への意識を育む機会としても位置づけられています。
そして、活動の広がりは今回だけで終わるものではありません。追手門学院では今後も学生の積極的な活動を支援するとともに、自治体や地域社会との連携を深め、地域文化の振興やコミュニティへの貢献に取り組んでいくとしています。
大学で生まれた学生たちのアイデアが図書館を飛び出し、地域の子どもたちへ届いていく。今回の読み聞かせイベントは、学生の活動と地域とのつながり、その両方が少しずつ広がっていく機会になったのではないでしょうか。
絵本から生まれた、大学と地域の新しいつながり
「もっと読んで!」「家に帰ったら絵本を読みたい」。子どもたちから聞かれたそんな言葉は、今回のイベントが目指していた“本の楽しさを届けること”を、そのまま表しているようにも感じられます。
その時間をつくったのは、普段から大学図書館で本と向き合い、自分たちのアイデアを活動へと変えてきた学生たちです。そして、その学生たちが地域へ一歩踏み出すきっかけとなった背景には、追手門学院と茨木市教育委員会が図書館を通じて積み重ねてきた連携がありました。
電子図書館で資料を共有するところから始まったつながりが、図書館同士の交流へ、そして大学生と地域の子どもたちが絵本を囲む時間へと広がっていく。今回のイベントは、本が持つ楽しさだけでなく、大学と地域が関わり続けることで生まれる新しい交流の形も感じさせてくれます。
絵本をきっかけに生まれた今回の交流は、学生たちの活動が地域へと広がる新たな一歩となりました。次はどんな場所で、どんな本をきっかけに新しいつながりが生まれるのか。「OIDAI Biblio Connect」のこれからの活動にも注目したいですね。
追手門学院大学 概要
追手門学院大学は、大阪府茨木市にキャンパスを構える大学です。学部・大学院での教育・研究に加え、国際交流やキャリア支援、産学官・地域との連携など幅広い取り組みを展開。図書館をはじめとした学内施設も備え、学生の学びや活動をさまざまな面から支えています。
公式サイト:https://www.otemon.ac.jp/index.html
